恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
偶像は神理を伝えない
先の続き・・・
私たちが今まで神と思ってお参りしていたこの世の神様は、
全部人間が作った神様ですね。
宮大工が社(やしろ)を建て、ご神体なるものを人間がこしらえたのです。
こういう言いかたをしますと、宗教関係の方からお叱りを受けるかもしれませんが、
これが神理ですから、逆らうことはできないはずです。
「我が屋の神様は重要文化財で、値のつけようもないありがたいものだ。
お前のは何を言うのか」と叱られた時は、このように言おうと思っています。
ちゃんとその答えは出ています。
「では、お宅の神さんはものを言われますか。お宅の神様に私が頼んだら、
ちゃんと聞いてくれますか」―――。
これは聞こえるはずはないのです。
ものも言えない神が、どうして神理を伝えてくれますか。
答えることはできないはずです。
妙な力のある神様が祀ってありますが、あれは神様ではなくて、
悪しき霊が入っているのです。
これは人に災いを起こします。
私は、今まで数えきれないほど、神様と称する霊をお救いしました。
祀った神様に、「この社の中に祀られているものはよく聞きなさい。
あなたは神でも仏でもない」と言い聞かせますと、
神様は「はい、はい」と聞いています。
これはほんとうのことです。
そして、供養をしますと、いっぱい詰まっていた霊の方が皆、反省に入られ、
懺悔をされ、きれいな魂となって、救われていかれます。
たとえ何千何万の霊の方でも、いっぺんに救うことができます。
これがほんとうの法の力です。
~ 感謝・合掌 ~