浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「講演集」より。

2015-07-17 00:45:49 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

          恩師のご著書「講演集」より


               講演、四


       初めての東京講演、まさに天上界のお計らい


先の続き・・・

今日、ここにお集まりの皆様のほとんどが、
高橋信次先生にご縁のあった方だと思います。
先生は、「身近にあっても、遠き弟子、遠くにあっても、身近な弟子」と、
このように説いて下さいました。
私は信次先生にご縁のありました当時、名もない一会員でございまして、
先生から直接ご指導を受けたことは一回もありません。

しかし、先生がお亡くなりになりました時は、
三日間気が狂ったように泣き叫びました。
泣いて泣いて、泣き叫んで、家族の者は気が狂ったと思ったそうです。
それほどお慕い申し上げておりました。
「身近にあった弟子の方でも、そのような方はありませんでした」と
、昨夜お話した方は言って下さいました。

遠く離れておればこそ、余計にお慕い申し上げていたのだと思います。
先生がお亡くなりになって、
「せっかく、今生めぐり合った先生が、突如として
あの世へお帰りになってしまい、私はこの先どうしたらいいのか、
どのようにして生きたらいいのだろか」と、
心の支えを全部失ったように思いました。

お釈迦様がお亡くなりになった時、
最期までお側にお仕えになった阿難さんが、
だんだん身体の弱っていかれるお釈迦様に、
同じようなことを泣いてお願したそうですね。

その時、お釈迦様は「この老いた身を見て何を嘆くか、
私のこの肉体は、
すでに革紐の助けを借りなくては動かない古い車輪のようなもので、
この肉体はやがて滅んでいくものである。
私のこの肉体に捉われることなく、私の説いた法を拠り処としなさい。
自らを拠り処として、他に頼ることなかれ」とおっしゃったのですね。
このお言葉が心の底から湧き上がってきました。


               ~ 感謝・合掌 ~





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