7,8月読書記録 2012-08-23 00:29:25 | 読書 かけがえのない贈り物 向田和子 文春文庫 ☆☆☆☆ 愛という字 向田邦子 文春文庫 ☆☆☆☆ 未踏峰 笹本稜平 祥伝社文庫 ☆☆☆☆☆ 英雄の書 上・下 宮部みゆき 新潮社 ☆☆☆ 償い 矢口敦子 幻冬舎 ☆☆☆☆☆
5,6月の読書 2012-06-19 23:06:01 | 読書 電車内か待ち時間が読書時間ですが、このところ睡魔のほうが勝り読書ははかばかしくありません。 面影 芝木好子 集英社文庫 ☆☆☆ 月宮の人(上下) 朝日文庫 杉本苑子 ☆☆☆☆ お市、お江、和子と三代にわたって受け継がれた女の意地とは・・・ 女帝明正天皇を誕生させた徳川の野望! 幾人もの犠牲の上に立って、暗闘を繰り返す禁裏と公儀・・・ 権力欲に取りつかれた者の罪深さ。 愛とは無縁・・・痛ましい。
3月の読書記録 2012-04-11 00:09:13 | 読書 能面殺人事件 光文社 高木彬光 密室の中で死んでいた千鶴井の傍らに能面が・・・ そして室内にはジャスミンの香り。 又、棺が3つ注文されていた事実が判明! 殺人予告?? 意外な展開 ☆☆☆☆ 女帝の歴史を裏返す 中公文庫 永井路子 皇位継承の激動、歴史の渦に巻き込まれた女帝たち。 今女帝問題が云々されていますが、 今まで8人の女帝が中継ぎでなく権力者として在位していた。 592~770年の間に6人。 権力闘争のゆえ・・・・大変な時代を生き抜いた女帝たち。 ☆☆☆☆ 黒地の絵 新潮文庫 松本清張 黒地の絵、のほか8編の短編集 朝鮮戦争のさなか、米軍黒人兵の集団脱走事件の起こった基地小倉を舞台に 妻を犯された男の復讐・・・・ 戦争においての人種差別にも心が痛む。 ☆☆☆☆
読書記録 2012-01-31 23:29:10 | 読書 長い間読書欄が空欄でしたが、今年から読んだ本をただ記録しようと思います。 1月の記録 あめゆきさんの歌 山崎朋子 文芸春秋社 ☆☆☆☆☆ 天空への回廊 笹本崚平 光文社文庫 ☆☆☆☆☆ 暗鬼 乃南アサ 角川文庫 ☆☆☆
秘花 瀬戸内寂聴 2007-09-21 14:32:53 | 読書 少年時代から将軍義満の寵愛を受け、申楽能の芸術性を高めていった世阿弥。 権力者の寵愛なくして、芸を高め広めることが出来なかった当時の芸術家たちの苦悩が思いやられる。 将軍が代替わりして人気が衰え、気まぐれな権力者によって佐渡に流された晩年の世阿弥の想い・・・・。 目や耳が悪くなっても、心の目で見、心の耳で聞き、舞い謡う。 「命には終わりがあり、能には果てあるべからず」 その言葉どうり世阿弥の能は輝き続けている。 縁のない能・・・そう思っていたけれど読後一変! 能を見てみよう・・・・世阿弥の世界の片鱗を心に納めたい。 そういう思いにさせる本でした。 (しかし・・・難しい字が多い片手に辞書です) ☆☆☆☆
覇王の家 司馬遼太郎 2007-08-30 14:17:32 | 読書 覇王といえば徳川家康。 その家康の性格、思考の分析に狸親父と言われた由縁が此処にあるのかと・・・ ひとしきり感心してしまう。 三河人は閉鎖的な郷土意識が強く外来の風を警戒し外からの匂いを持つものに対して、裏切り者とみなした。 離合集散が常だった戦国にあって、後に天下の権をにぎった時、 外国との接触を恐れ世界的大航海時代の中にあって鎖国政策を打ち出した根源・・・ それは三河人の閉鎖的な体質だった。 家康は天麩羅を食べすぎて死んだと・・・・聞いていたような気がしましたが 実際は胃癌だったようです。 ”納得!”です(笑) ☆☆☆☆☆
弥勒の月 あさのあつこ 2007-08-07 15:45:50 | 読書 川に飛び込み亡くなった妻の死因に納得がいかず探索を願いでた遠野屋。 同心、信次郎と岡引の伊佐治・・・それぞれの思いを抱きながら探索、 遠野屋の過去が闇の仕事人だったことを突き止める。 人間本来の生き方を求めて生きようとした遠野屋の悲しみ・・・ 息をつかせぬ面白さ・・・一気読みです。 読み終わったのは朝の5時・・・久々の5つ星です。 ☆☆☆☆☆
知りすぎた女 ブライアン・フリーマントル 2007-07-30 23:15:41 | 読書 会計事務所の新代表ジョン・カーヴァ-はマフィアと癒着していた全代表の不正を正そうとして殺される。 カーヴァ-の妻と愛人アリスはおそろしく異常な状況下で対面することになる。 情勢は二転三転し、やがてマフィアの手が二人に伸びる。 納得がいかないまま、二人は協力するかに見えるが・・・・・ 愛人と妻・・・計り知れない心の葛藤。 女心は怖い・・・・ ☆☆☆☆
静かなる黄昏の国 篠田節子 2007-07-27 17:21:07 | 読書 8編の短編集。 特有の不思議な世界へ誘われる。 特に印象に残ったのは「静かなる黄昏の国」 葉月夫妻は終の棲家として終身保養施設「リゾートピア・ムツ」に移り住む。 本物の森、生鮮野菜、今まで目に口に出来なかった物に出会い喜んだのもつかの間 森で見かける奇形の動物。背骨が曲がったり目が飛び出た魚・・・・ 先住者が次々と白血病や癌に侵されていく。 ここが昔、原子力発電所から出た廃棄物中間管理所施設だった。 安全だといわれていたが、長年のうちに起こる放射能漏れ・・・・ 彼らが選んだ終止符は・・・・。 産業発達の為疲弊してしまった近?遠?日本の辿った果ての姿。 何時か・・・こういうことが起こりうる???背筋が寒くなる。 中越沖地震で、その危うさを晒した原発。 近住の方達の不安を想う・・・・。 ☆☆☆☆
北斗の人 (上・下) 司馬遼太郎 2007-03-23 17:22:52 | 読書 仙台藩領の馬医者の息子として生まれた千葉周作が 持ち前の分析能力を発揮して、剣術六十八手を編み出す。 一介の武芸者が名を知られるために次々と他流試合をして悉く勝つ。 勝っても恨みを買わないために”舌刀”(言葉による駆け引き)を使う。 1つの流派を興すと言うことは、並大抵のことではない。 知力、武力に優れ人間的にも大きな魅力のある周作。 竹刀と防具による竹刀稽古を世に広めた 貢献者として、日本剣道史上の大きな足跡を残している。 ☆☆☆☆☆