前回の北京生活では、移動手段はもっぱらタクシーでした。
が、今回はバスが大活躍。
パンダのシールですっかり可愛くなった『バス&地下鉄のICカード』を使うと、通常1元のバス代がなんと0.4元(約5円)に。これでかなりの距離を移動できます。
距離が長くなると2元か3元になる場合もあるけど、カードを使うと6割引きになるので、そのお値段で目的地まで連れて行ってくれるバスを利用しない手はないのです。
とにかくものすごい数の路線とバス停がある北京。
どうやって乗りたいバスを探すかというと・・・。
『公交地図』というバス&地下鉄路線検索サイトを利用すれば簡単。
乗り降りの場所を指定して検索すると、この通り。 何番に乗って、何メートル歩いて・・・と細かく検索結果が出てきます。
近くのバス停がわからなくても、エリアで検索することができるので、とにかくとっても便利なサイトなのです。
もちろん出かけた先で適当にバス停を探して乗るのもOK。
こちら ← のサイト(日本語)では、北京のバス停のことをとっても詳しく解説してあります。(というか、北京のバスについて詳しすぎ!)
各路線のバス停すべてが記載されているので、目的地近くのバス停が記載されていれば、それに乗っちゃえばOK!
観光地などでは。
なんだかオシャレなバス停も登場していて、足元を見ると路線の番号がデカデカと白ペンキで書かれています。
おぉ、路線によって並ぶ場所が決められているとは、北京もここまで進歩したか!
・・・と思ったけど、白インクがかすれていて判読不明な場所もあり、その中途半端さがまた味わい深い。
さて先日、不思議スポット798芸術区へもバスで行ったのだけど、目的地まで直行で行くバス停は家からちょっと歩いたところにあるらしい。
バス停はどこかな? どこかな?と探していたら、それらしきものが見えました。
あれ・・・・かな?
これ・・・・・ですね。
木にぶらさがってるだけの案内板。 しかも思いっきり傾いとる。
ほんまにバス停か? ほんまにバス、来るんか?と不安でしたが、5分後ちゃんとバスは来ました。
ふむふむ。 木いっぽんでもバス停になるのだね、と感心した私がその数日後目にしたものは、ますます簡素化されていて。
一瞬、誰かのいたずらかと思った。
さて、北京のバスには時刻表がありません。
なので、バスがくるまでひたすら待つわけだけど、時には寒空の下15分待っても20分待っても来なくって、結局あきらめて少し離れた別のバス停から別のバス路線で移動したということもあります。
(ま、タクシー乗っちゃえばいいんだけど。こちらも安いし・・・)
ある日は。
かなり待ってようやく来た!と思ったら。
ぞろぞろと乗客が降り、続いて・・・。
運転手も降りてきた。
・・・バス、故障したらしい。
またある日は。
バス停に向かってきたバス前方の路線番号を見ると 『000』。
ん? こんな番号あったっけ??
と思いながら、何気なく走り去るバスのサイドとバックに記された路線番号を見ると、それは、今まさに私が乗りたかった路線なのでありました。
前方の電光掲示板、直しとかんかいっ!
ま、そんな感じでスムーズにいかないこともあるバスだけど、これだけ利用してるんだからさぞかし車内は快適なんでしょ。
・・・と思ったら大間違い。
昼下がりの日差しが差し込む静かな車内
・・・に見えるけど、実はめっちゃうるさい。
これだけ少ない乗客でここまでうるさくできるのは、むしろあっぱれ。
そこの男! 大声で携帯で話すな!
そこのおばちゃん!大声で携帯で喧嘩すなっ!
通路挟んで大声で話すおばちゃん2人! 何やらめっちゃ楽しそうで、なんなら私も混ぜてくれ。
ちなみに私の前の席の女性は携帯でしゃべりながら、ぶわっさぶわっさ髪をかきあげるもんだから、その髪が静電気でわらわらとイキモノのように私に近づいてきて、それはそれは恐ろしいったらありゃしない。
ま、そんなこんなでこれからも私のバスライフは続くのでした。