写真仲間と二人でキスミレを見に いつもと違うルートを春を感じながら歩いてきました。
幾つもの沢と、そこに咲く春の花木や草花を見ながらスキー場を目指します。
クサソテツ 沢の多い道沿いには雑草のごとく咲き続けており、芽出しの名前を『コゴミ』と言って超人気の山菜です。
クロモジ(黒文字)抗菌作用があり和菓子の楊枝が有名 ガムのように噛んでいると歯がキレイ清潔になり顎も丈夫になります。
キブシ 日本固有種ですが詳しくは知りません。
ミツバツツジ 今にもこぼれ落ちそうだけど しっかり崖を掴んで咲いている姿に力強さと美しさを感じます。
ウスギヨウラク まだ開花していませんがツツジの仲間で『ヨウラクツツジ』とも言う。
マムシグサ 茎の部分がマムシの柄に似ているから名前が付いた。
毒草です。
カモシカ ウシ科で胃が4つあり反すうする。特別天然記念物で一定の距離間があれば逃げずにこちらを観察している。
目の下にあるのは眼下線でここから出る粘液を木や岩に付けて縄張りを主張する。動物園のカモシカはあまり目立たない。
品又峠 岐阜と滋賀の県境で撮影場所は滋賀県側のスキー場になり冬はスキーヤーが越境しないよう注意看板が立ち、夏場は
オートバイがスキー場に入らないように鎖で施錠されている。(現在はがけ崩れのため徒歩でしか通行できない)
ここで昼食 爽やかな風が吹き上がってくるがやや冷たい。
広いスキー場は二手に分かれて花を探します。
スミレサイシン(菫細辛) 葉っぱを舐めると辛いから名前が付いた。
ミヤマカタバミ 麓では白色が多いが奧に入るとピンク色が見られ、もっと奥に行くとピンクが濃くなる(?経験から)
イヌガンソク(犬雁足)友人に教えてもらいました。これから色々観察していきます。
ツクバネソウの蕾 羽子板のつくばねに似ていることから名が付いた。(個人的には似てるとは思わない)
チゴユリ(稚児百合) 丈は大きくても15cmくらいで、うつむきに咲くのが控えめで可愛いので寝ころんで撮る。
ミヤマキスミレ(深山黄菫)今年初めて出会った黄スミレに感動。
初めにオオバキスミレと書きましたがミヤマキスミレと指摘をいただき訂正しました。
今回のルートは地図上で分かっていたが歩くのは初めてで1時間ほど歩いた(登った)岐阜県側は過去に人間が耕作したあとが
残っていますが自然そのまま、滋賀県側はスキー場で人工的ですが広々としてこれはこれでOKです。ただ雪のないゲレンデを
上ったり下ったり行ったり来たりは、はっきり言って登山よりきついです。(こんな所歩く物好きは我々だけですがね)
ここのキスミレは噂には聞いています。
厳密には、ミヤマキスミレといい、これは、北海道に自生するケエゾキスミレに近縁です(ネット上でこのことを書く人はいませんが、Flora of Japanのスミレ属の項目では、この見立てが採択されています)。
確か自生地は沢に近いはずで、夏にゆくとまるで春植物のごとく葉が枯れているそうです。
昔には、ここよりも遥か下の谷筋で標本が取られているので、そこに偵察に赴きましたが、かけらも何もありませんでした。
実は2日前に友達の篠田通弘さんと話をする機会がありまして、篠田さんもオオバキスミレと思っていたらある人から
ミヤマキスミレだと言われたそうで、どうもそうらしいですね
ピントを絞って撮影しないと全体図が分からないのと本当のオオバキスミレを見たことないので直接比べられる機会があるといいなぁと思っています。
篠田通弘さんは有名な方で http://ibidani-miharu.sakura.ne.jp/
考古学が専門ですが写真もプロ級でニコン、SONYからサポートを受け色々勉強になります。