ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ケータイ刑事/銭形愛』#01

2019-05-11 12:00:05 | 刑事ドラマ2000年~









 
☆第1話『消えた死体の謎~トップモデル殺人事件~』

(2002.10.6.OA/脚本=林 誠人/監督=平野俊一)

『太陽にほえろ!』OBの俳優さんが再び刑事ドラマに出演されるのは珍しい事じゃなく、単発ドラマも含めたら何作品あるやら把握しきれません。

ただ、2000年代に入ると『太陽~』OB起用の意味合いが少し変わって来ます。『太陽~』をリアルタイムで観た世代の創り手たちが、オマージュとしてOBをキャスティングするパターンが増えるんですよね。

その典型例が『ケータイ刑事』シリーズで、山下真司さんがスニーカー刑事そのまんまの役名「五代 潤」として、ヒロイン=銭形 愛(宮崎あおい)の相棒刑事を演じておられました。

しかも第1話では長さん(下川辰平)がゲスト出演、本庁に栄転した五代に新しいスニーカーをプレゼントするという、『太陽』ファンには堪らない演出も見られます。

スニーカーは刑事を辞めて故郷の沖縄に帰った筈だし、長さんが制服巡査ってのは降格にも程があるんだけどw(そもそもとっくに定年だし)、そんな細かいことを気にする番組ではありません。

警視総監の孫だから、という理由だけで警視正の階級を与えられ、高校生なのに捜査権や逮捕権を振りかざす、ヒロインの設定からしてメチャクチャですw

しかも、携帯電話のストラップを投げ縄みたいにして犯人を捕まえますからw 勝 新太郎さんの「投げ手錠」よりは現実的だけどw 

30分という放映枠だし、あくまで主演女優に萌えることが何より重要な番組です。宮崎あおい、堀北真希、黒川芽衣、夏帆、小出早織etc…と、主演に抜擢された新人女優さんが後に次々ブレイクされてますから、視聴者のツボをよく心得た優秀なコンテンツと言えましょう。

そしてスニーカー=山下真司さんを筆頭に、『華麗なる刑事』の草刈正雄さん、『噂の刑事トミーとマツ』の国広富之さん&松崎しげるさんと、我々世代にお馴染みのキャラクター達をヒロインの相棒に据えたことも、幅広いファンを獲得した大きな要因かと思います。

宮崎あおいさんは当時16歳。山下さんが『太陽~』でスニーカー刑事を演じてた時、彼女はまだ生まれてなかったワケです。それから更に15年以上経って大女優となられた現在、30代バツイチのあおいさん。月日の流れを痛感させられます。

第1話メインゲストの矢部美穂さんは、当時25歳。過激なグラビアで話題を集め、アンダーヘアは見せても乳首は死守という、おかしなグラドルさんですw
 
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『ケータイ刑事』シリーズ '02~'10

2019-05-11 00:00:21 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2002年から2010年まで制作され、BS-iを中心に地上波 (TBS) の深夜枠やCS等でも放映された、30分枠のドラマシリーズ。

警視総監を祖父に持つIQ180の女子高生が、特命刑事として携帯電話を武器に難事件を解決していく、一応ミステリー仕立ての刑事ドラマ。(スポンサーがdocomo社なんですねw)

私にとってこのドラマが素晴らしいのは、過去に我々世代が観てきた刑事ドラマのキャラクター達が、ヒロインの相棒役として登場してくれるから。

『太陽にほえろ!』の五代 潤(山下真司)に『華麗なる刑事』の高村一平(草刈正雄)、そして『噂の刑事トミーとマツ』の岡野富夫(国広富之)と松山 進(松崎しげる)らが、その後の姿を『ケータイ刑事』シリーズで見せてくれました。

特に最初の『銭形愛』では、第1話の冒頭で下川辰平さん扮する老警官が、五代刑事に新品のスニーカーをプレゼントするという、ファンなら涙なくして観られないオマージュ演出までありました。(下川さんは『太陽~』の長さん役であり、五代刑事のニックネームはスニーカーでした)

また、主演に抜擢された若手女優たちが、本作を機に次々とブレイクを果たした事から、『ケータイ刑事』シリーズは『太陽にほえろ!』と同様「新人の登竜門」みたいに云われるようにもなりました。

しかも初代ケータイ刑事=銭形愛を演じた宮崎あおいさんと、2代目=銭形舞を演じた堀北真希さんの2人が突出して出世した上、両者がライバル視されて不仲説も囁かれたりしたのが、まるで『太陽~』の初代新人刑事=マカロニを演じた萩原健一さんと2代目=ジーパンを演じた松田優作さんの関係とソックリなんですよねw

そして「謎は解けたよ、ワトソン君」の決め台詞で犯人の正体やトリックを見破ったヒロインが、水戸黄門の印籠よろしくケータイを掲げ、口上を述べながらストラップをびよ~ん!って武器にするw、明らかに『スケバン刑事』を意識した演出も定番でした。

シリーズが進むにつれパロディ的なお遊びがエスカレートし、ミュージカルや時代劇、サイレント、公開収録といった大胆な実験作まで飛び出して、劇場版も3作公開されるほどの人気シリーズとなりました。

私がよく観てたのは、やっぱり宮崎あおいバージョンと堀北真希バージョンで、どちらにも大いに萌えましたw 現在の彼女らにも萌えるけど、やっぱりハイティーン期の女子の輝きというのは、つくづく無敵だと思います。ロリコンと言われようが変態扱いされようが、これからも私は萌え続けるでしょうw

以下、TVシリーズ全作のタイトル&主要キャストを列挙します。この中に多部未華子さんの名前が含まれないのが残念……っていうか不思議なんだけど、ホントに錚々たるメンバーです。

『ケータイ刑事 銭形愛』(宮崎あおい、山下真司)

『ケータイ刑事 銭形舞』(堀北真希、山下真司)

『ケータイ刑事 銭形泪』(黒川芽似、山下真司、草刈正雄)

『ケータイ刑事 銭形零』(夏帆、草刈正雄、山下真司)

『ケータイ刑事 銭形雷』(小出早織、国広富之、草刈正雄)

『ケータイ刑事 銭形海』(大政 絢、草刈正雄、山下真司、松崎しげる)

『ケータイ刑事 銭形命』(岡本あずさ、松崎しげる)

『ケータイ刑事 銭形結』(岡本杏里、辰巳琢郎)

……以上、ヒロインは全員、同じ祖父を持つ姉妹だったり従兄弟だったりするんだけど、さすがにこれだけの人数になると設定に無理がありますねw
 
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