ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ケータイ刑事/銭形零』#06

2019-05-14 12:00:25 | 刑事ドラマ2000年~






 
この第6話は、おバカ映画ジャンルで名の知れた井口昇監督が演出されてます。脚本はいずみ吉鉱さん。

児童文学の大ヒット作『ハロウィンの動く城』の作者からパーティーに招かれた銭形 零(夏帆)と高村一平(草刈正雄)が、山荘の瞬間移動マジックを利用した殺人事件のトリックを解いていくストーリー。

巷のハロウィン・ブームに『ハリー・ポッター』や宮崎駿アニメ、さらに人気ドラマ『トリック』まで取り込んじゃう、何でもアリの自由さが『ケータイ刑事』シリーズの強み。

良い意味で自主製作映画のノリに近く、だからこそ創り手の刑事ドラマ愛がダイレクトに伝わって来るし、佐藤二朗さんも思い存分バカが出来るw

そして何より、スタッフ&キャストが一丸となって新人女優を支え、育てて行こうとする姿勢、温かい空気がとても心地好い。

特に本作のヒロイン=夏帆さんは歴代最年少の13歳で、当時はほとんどズブの素人同然とあって、監督さんや草刈さんから文字通り手取り足取り、物凄く丁寧に演技指導されたみたいです。だから回を追う毎に彼女の芝居が上達していく、その成長過程を見守る楽しみもある。

ましてや現在、メジャーの第一線で堂々たる演技を見せ、ベッドシーンまで披露するようになった夏帆さんを我々は知ってますから、何だか不思議だし感慨深いものがあります。

この第6話の犯人役ゲストは、当時25歳の岡元夕紀子さん。雑誌モデル出身で、1997年に原田眞人監督の映画『バウンス ko GALS』で女優デビュー。

『アナザヘヴン』『リターナー』『プレイガール』『ユダ』『乱歩地獄』等、多数の映画やドラマに出演、ヌードも披露されてますが、本作の2年後、2006年に引退されてます。
 
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『ケータイ刑事/銭形零』#01

2019-05-14 00:00:06 | 刑事ドラマ2000年~






 
2004年10月から2005年3月にBS-iで放映された、30分枠の人気ドラマシリーズ第4弾。警視総監を祖父に持つ銭形四姉妹の末っ子にしてIQ180の頭脳を持つ女子中学生=銭形 零を、当時13歳(シリーズ最年少)の夏帆さんが演じておられます。

そしてシリーズ前半13話の相棒役を務めるのは、草刈正雄さん扮する「バーボン刑事」こと高村一平! シリーズ後半13話の相棒は山下真司さん扮する「スニーカー」こと五代 潤! 言うまでもなく、それぞれ『華麗なる刑事』と『太陽にほえろ!』そのまんまのキャラクターです。

さらに初回ゲスト=犯人役は「殿下」こと小野寺 昭さんですから、創り手たちの刑事ドラマ愛が溢れてます。

タイトルは忘れちゃったけど、草刈さんと小野寺さんが八千草 薫さんを奪い合うという、ラブコメの連ドラを'80年代に観た記憶があります。小野寺さんのゲスト出演はその縁かも?

そのドラマもコメディでしたから、描かれるのは小学生じみた恋の鞘当て合戦で、特に草刈さんの軽妙なお芝居が可笑しくて毎週楽しみにしてました。どなたか憶えておられないでしょうか?

それはともかく、このシリーズ最大の見所はやはり、当時はまだ新人だった主演女優の可愛らしさで、ほとんど演技経験が無い13歳の夏帆さんにはハンパない初々しさがあり、萌えますw

棒読みに近い夏帆さんの拙い台詞回しを、草刈さんの軽妙かつクセの強い台詞回しがうまくカバーし、さらに佐藤二朗さんが随所に登場し、例によってシュールな台詞回しで視聴者を煙に巻きますw

ドラマにおける佐藤二朗さんの使われ方が、本作から10年以上経った今でも全く変わってないのが凄過ぎますw 芝居の仕方も(ディレクターが誰であろうと)全然変わんないしw、ほんとブレない人です。

ヒロインが犯人逮捕時に使うのは「投げ手錠」ならぬ「投げストラップ」。それと、必ず『スケバン刑事』ばりの口上と決め台詞があるのがシリーズ通してのお約束。

今回の銭形零は、それ以外にも口癖として「レレレ?」っていうのがあって、人差し指で自分のホッペをつつき、首を傾げながら言うんだけど、これが実にアホの子っぽいw でも逆に、その方がIQ180の「天才」設定に説得力を与えてる気もします。天才とガイキチは紙一重ですから。

素顔の夏帆さんは、竹を割ったようにサバサバした男前キャラだそうで、内心「なんじゃ、この役は?」って思いながら演じておられたかも知れませんw まぁしかし、まだ若冠13歳のキッズですから、そんなこと考える余裕もなく一生懸命やられてた事でしょう。

そんな実に初々しい夏帆さんと、オトナの余裕で相棒役を楽しむ草刈さん。そして創り手たちのほとばしる刑事ドラマ愛。30分というタイトな尺も実に観易くて、私は大好きなシリーズです。
 
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