正直言って、明るい未来が全く見えて来ませんw ホントすみませんm(__)m
個人的には、いよいよ親の介護が大変になっていく現実と、自分自身の体力・気力の衰えを日々感じてます。令和のまた次の元号を迎える時まで自分が生きてるかどうか分からないけど、楽しい未来が全く想像出来ません。
想像するとしんどいイメージしか浮かんで来ないから、先のことは考えないようにしてます。だから、令和時代について何か書こうと思ってもネタがありません。
せめて、これからの刑事ドラマがどうなって行くか予想しようかと思っても、テレビというメディア自体に未来があるのかどうかも判然としない。なんだかんだあっても無くなる事はないだろうとは思うけど。
でも、いつか書いた妄想記事『消耗品刑事』みたいな、アクション満載のテレビ映画の復活なんて、100%あり得ないと断言する事だけは出来ます。アクションはともかく、やれハイビジョンだ4Kだって言ってる時代に、今さらフィルム撮影に逆行するような事があるワケない。
でも、嘆いてるばかりじゃ仕方ありません。これまで書いて来た「刑事ドラマHISTORY」を振り返ると、刑事ドラマのジャンルは何度も冬の時代を迎えながら、そのつど革新的な作品が登場して復活して来てるんですよね。前回タイトルを挙げた『踊る大捜査線』や『相棒』がそうで、良くも悪くも刑事ドラマのスタイルを「生き残り易いフォーマット」に変えてくれた立役者です。
その反面、これも前回書いたように「お陰で刑事ドラマが(自分にとって)つまらないものになっちゃった」のも歴然とした事実なんだけど、それでも生き残りの道を示してくれた功績は変わりませんから、感謝あるのみです。
今、春日太一さんの『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮新書) っていう本を読んでます。刑事物と多くの共通点を持つ時代劇がなぜテレビから消えてしまったのか、その正確な理由を知ることで刑事ドラマが生き残った理由、今後も生き残っていく道筋が見えて来るかも知れないと思ったんですね。(まだ読み始めたばかりで、読み終わったらまた記事にしたいと思ってます)
小栗旬くんの『CRISIS/公安機動捜査隊特捜班』が登場し、話題になった時はアクション・ジャンルの復活があるかもと期待したけど、同じスタッフによる『奥様は取扱い注意』があっただけで他が続きませんでした。
需要が無いんだろうと思います。アクションを期待するのは我々世代の男=視聴率に貢献しない層だけで、数字を左右する女性客は喜ばない。お金も手間も掛かる割りに売り上げに繋がらないとなれば、誰も手を出さないのは当たり前かも知れません。
という事はつまり、我々好みのドラマが観たければ我々がもっとテレビを観ないといけないワケだけど、すでに我々が観て楽しめるような連ドラは絶滅寸前。もう手遅れです。
だから、テレビ番組を楽しむなら我々が女性の嗜好に寄り添うしかないんですよね。ファッションやグルメに興味を持ち、アクションよりも謎解きを楽しみ、イケメン男子を愛すること。……無理ですw
無理なんだけど、それでも『デート/恋とはどんなものかしら』『逃げるは恥だが役に立つ』みたいなラブコメや、一番見たくない筈のボーイズラブを描いた『おっさんずラブ』にハマっちゃうような奇跡も起こるから諦めがつかないワケです。
謎解きメインの刑事物にはウンザリしてるのに『刑事ゆがみ』にはハマったし、女性向けだからダメ、謎解きメインだからダメとは一概に言えないんですよね。
自分の中にも女性的な要素があるし、女性たちの中にも男性的な要素がある。上記の作品たちはそこを(たぶん偶然にせよ)絶妙に突いて来たんでしょうね。
そう言えば『おっさんずラブ』のプロデューサーさんも、自分の番組があんなにカルトな人気を集めるとは全く予想してなかったと(昨年末のテレビ番組で)仰ってました。世の中には意図的に作られたブームも沢山あるけど、こと連ドラに関しては「ヒット狙い」はすぐ見透かされちゃう。ほとんどは偶然の産物なのかも知れません。
話がとっ散らかって来ちゃいましたけど、強引にまとめると、我々が意識して求めるようなドラマが今後創られる見込みはゼロに近いけど、それでも偶然の積み重ねによる化学反応で、我々だって楽しめる作品が今後も突発的に生まれて行く筈だから、連ドラウオッチングはやめられないって事ですね。
特に刑事物のジャンルはマンネリの極致、あらゆる手をやり尽くしてペンペン草も生えない状態だからこそ、たまに傑作が生まれた時の驚きと喜びがひときわ大きいワケです。
だから、夢も希望も乳首もへったくれもない私だけど、刑事ドラマというジャンルが本当に絶滅しない限りはテレビ鑑賞を楽しめるし、このブログも続けて行けるだろうって事ですね。