ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ウロボロス/この愛こそ、正義。』2015

2019-10-16 00:00:12 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2015年の冬シーズン、TBS系列の金曜夜10時「金曜ドラマ」枠で全10話が放映された連続ドラマ。神崎裕也さんの人気コミック『ウロボロス~警察ヲ裁クハ我ニアリ~』を実写化した作品です。

児童養護施設で親友どうしの少年2人が、大好きな先生(広末涼子)を目の前で殺され、その事件はなぜか警察権力によってもみ消される。

先生の仇を討つことを誓い合った2人は20年後、片や刑事(生田斗真)に、片やインテリヤクザ(小栗 旬) になって、警察上層部にいるであろう犯人とその黒幕の正体に迫りつつ、法で裁けない極悪人どもを密かに抹殺していきます。

設定は私好みで、実際それなりに楽しんで最終回まで観たんだけど、期待したほどのワクワク感や爽快感は得られませんでした。理由は明白で、アクション描写がいまいち淡白なんですよね。毎回格闘シーンはあるんだけど必要最小限で、創り手の興味がそこに無いのが伝わって来ます。

拳銃も登場するんだけど、撃つ瞬間はあえて写さなかったりするし、そうすると当然ながら悪党が撃たれる瞬間も見られないワケで、それはやっぱり消化不良です。絶対的な悪がいて、それを懲らしめる正義を描くなら、品行方正ぶらずに格闘や銃撃をきっちり見せるべきです。

別に残酷描写が見たいワケじゃないんです。華麗なアクションを描かずして、何の為にこんな荒唐無稽な設定があるのか?って事です。

数年前に堺雅人さんが主演された『ジョーカー/許されざる捜査官』でも似たような消化不良を感じました。そう言えば、普段はお人好しで冴えないキャラの刑事が、実は闇の処刑人っていう生田くんの設定もよく似てます。

仇討ちにせよ闇の処刑人にせよ、本来アクションを面白く見せる為に生まれた設定だと私は思ってます。ただ追いつめて自白させてハイ終わりじゃ何の意味もない。イケメン目当ての女性視聴者は別にアクションなんか見たがらないから、って事なんでしょうか?

とはいえ、生田斗真くんは少ないアクションを全力で頑張ってくれたし、小栗旬くんは乳首NGだけど(生田くんと二人で着替えるシーンで、なぜか小栗くんだけ不自然に隠してた! 別に見たいワケじゃないけどw)クールで格好良かったし、その子分を演じたムロツヨシさん(たぶん乳首OK)も良い味を出されてました。

ベテラン刑事の吉田鋼太郎さん、吉田 羊さんもさすがの存在感だし、滝藤賢一さんの胡散臭い刑事ぶりも絶品、その相棒はいちおう七曲署出身の浜田 学さんだし、内勤員の清野菜名さんもシャープなアクションをちょっとだけ見せてくれました。

けど、心に突き刺さって来るようなインパクトが無いんですよね。キャラクター自体に魅力が乏しく、一見ハードそうなストーリーもどこか少女漫画チックで、妙に甘ったるい。

つまりこれは、悪者を豪快にやっつけたい男子の願望を満たすドラマじゃなくて、複数の美男子から一途に愛されたい女子の妄想を叶えるドラマ。女の子向けのアトラクション。

それを象徴してたのが、孤児院「まほろば」における広末涼子先生とガキンチョ2人との交流を描いた、やたら甘美な回想シーン。これは人によって感じ方が違うでしょうけど、私にはリアリティの欠片も感じられませんでした。海辺にあるVIP向けペンションみたいな孤児院が舞台で、まさにメルヘンの世界。

だから広末涼子さんが嘘っぽくて魅力的に見えず、そのぶん生田くんの相棒刑事に扮した上野樹里さんに、今回は萌えましたw 相変わらず上手いし、綺麗になられましたよね。

それと、インテリヤクザ小栗くんに眼をかける姐さんが妙に気になり、誰かと思って調べてみたら武田久美子さんだったんですね!

そんなワケで今回のセクシーショットは、'80年代を代表するオナペットアイドル・武田久美子さんです。
 
コメント
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