今、phaさんという方が書かれた『(ゆるくても続く) 知の整理術』(大和書房) って本を読んでます。大好きなKT-Jacksonさんから戴いた、数冊の中から真っ先に手にした本です。
他の本の方が気楽に読めそうなのに、なぜ私はこれを最初に選んだのか? 画像をご覧の通り、KTさんが貼られた数々の付箋や折り目、メモ書きがそのまま残されてる!wっていうのが、まずは一番の理由。ファンとしてこれほど嬉しい贈り物はありません。
でも、それだけが理由じゃないことが、読み進めてる内に解ってきて、ホッとしました。単にKTさんの残り香を嗅ぎたいってだけじゃ変態ですからw(別に自分が変態であることを否定しないしむしろ誇りに思いますが何かっ!?)
本の内容は、帯に書かれてるキャッチコピー「なんとなく楽しんで学べるやつが最強だ」「超めんどくさがりやが編み出した しんどくならない勉強のアイデア」にすべて集約されてます。
今、あらためて勉強したいことが何かあるワケじゃないけど、KTさんが書店で手に取られ、なおかつ私に授けようという気になられた本なら、きっとブログ執筆に役立つだろうと直感したワケです。
ブログを面白くしたければ、いろんな知識を身につけておくに越したことはない。けど「勉強」なんてかったるい事はしたくない。そんな私がまさに、無意識に求めてたものが詰まってる。
で、特に大きく頷いたのが、読書から情報をインプットし、それを記憶にストックするコツについて書かれてる章。
ぜんぶ律儀に決められた順番通りに本を読む必要はない、あとがきから読んでも構わないっていうラフな姿勢に激しく同意するし、何より「そうだその通り!」って思ったのは、「本は自分を映す鏡」っていう項目に書かれてる内容。まんまコピペします。↓
「本というのは、自分自身を映す鏡のようなものでもある。だから、自分とまったくかけ離れてる本を、人はおもしろいと思うことができない。」
「人が本をおもしろいと思うのは、<自分もそうじゃないかと思ってたんだ>という内容を本の中に発見するからだ。」
「読書というのは、たくさんの文字列の中のどの部分に自分が反応するかを探っていくという、自分探しみたいな行為なのだ。」
で、そこにKTさんが赤ペンで「まさしく!」ってメモされてるw
まさにソレこそが、私が真っ先にこの本を読みたくなった理由だと思いました。私はKTさんが以前ブログで紹介されてた『心をつかむ超言葉術』や『知的文章術』って本も買ったんだけど、それらを読みたくなった理由もたぶん同じです。
私が唯一「自信」を持ってるのは、誰でも読みやすい文章が書けること。だから自分のやってること(文章の書き方)を誰かに肯定してもらいたい、まさに<自分もそうじゃないかと思ってたんだ>って言えそうな本をまず選んだワケです。それと、さらに面白い文章を書くために必要なものを吸収したいっていう欲求と。
そこにKTさんが「まさしく!」って同意されてるのを見て、私がなぜ彼女の文章やお人柄に惹かれたのか、その理由も解った気がします。そう、<自分もそうじゃないかと思ってたんだ>って感じることがやたら多いワケです。KTさんのブログには。
共通点は大阪出身ってことだけで、世代も性別も職業も違うしお会いしたことも無いのに、なんだか赤の他人とは思えない。あえて言えば、好きな「笑いの質」が近いようだけど、それだけじゃ説明がつかない。
前世で夫婦だったとか兄妹だったとか、そんなこと言うつもりは無いけど、仮に言っても「キモい!」って拒絶されそうにない安心感がある。それはやっぱり、KTさんの文章の端々に、自分に近い何かを感じるからだろうと思います。
自分が感動した映画やドラマには、必ず自分自身を投影できるキャラクターがいるっていうのは、ずっと以前からこのブログに書いて来ました。それと同じことですよね。
ただ、年間300本以上の映画を(ぜんぶ映画館で!)観てる友人は「自己投影なんかしたことない」って言ってたし、これもまた人それぞれかも知れません。
『知の整理術』には、今月は本を20冊読んだと言う人がいても、最初から最後までちゃんと読んで勉強になったと言える本はせいぜい2〜3冊だろう、とも書かれてます。それと同じで、毎日のように映画を観てたら、そりゃいちいち感情移入してられないですよね。
その点でも、夜な夜な『この子の七つのお祝いに』だけを繰り返し観ちゃうKTさんに、私は激しく共感しちゃうワケです。ほんとに今夜、泊まってけよ!