ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『オクラ/迷宮入り事件捜査』2024

2024-10-20 18:18:06 | 刑事ドラマ HISTORY

2024年秋シーズン、フジテレビ系列の「火曜9時」枠でスタートした、フジテレビ&FILMの制作によるオリジナルドラマ。

いやはや…… 『警視庁考察一課』『潜入兄妹』のバカバカしさやオーバーアクトは「創り手があえてそうしてる」とポジティブに捉えた私だけど、これはちょっと……です。



元は警視庁捜査一課強行犯係のエースだったのに、現在はお蔵入り事件の情報管理(パソコン入力)だけが仕事の“刑事の墓場”=通称「オクラ」こと特命捜査情報管理室に所属する警部補の飛鷹千寿(反町隆史)は、一見人情に厚く「捜査は足で稼ぐ」がモットーの典型的“昭和デカ”なんだけど……



実は法の網をかい潜った悪党どもに「目には目を」の制裁を加えるべく、闇ルートで情報を集め、証拠を捏造して逮捕に追い込む“正義の悪徳刑事”だった!

飛鷹がそうなったのは過去に相棒刑事を惨殺した犯人が野放しにされてるからで、恐らくそんな飛鷹と似たような闇を抱えて「オクラ」に飛ばされて来た新任刑事=不破利己(杉野遥亮)は、いち早くその正体に気づきます。



当然、最初は刑事として飛鷹の違法行為が許せなかった不破だけど、それ以上に許しがたい犯罪者たちがまだまだ野放しにされてる理不尽を目の当たりにし、いったい何が正義なのか分からなくなって来ちゃう。

その答えを見つけたい不破は、やがて飛鷹と共犯関係になって行くのでした。



元ヤンキーでマルボー出身の武闘派刑事=結城倫子(白石麻衣)、かつては武闘派だったけど今は寝てばかりのベテラン刑事=鷲沢泰造(宇梶剛士)、公安出身で情報収集力に長けた牧原祈里(青木さやか)、サイバー犯罪対策課出身で高いハッキングスキルを持つ吉岡雷(前田旺志郎)、そしてギャンブル依存症が理由でオクラに飛ばされたという室長の幾多学(橋本じゅん)といった同僚たちの顔ぶれ。



二人してオクラを目の敵にする捜査一課の加勢課長(中村俊介)と若手の志熊刑事(有澤樟太郎)。まだそんな事やってんの?って言いたくなる設定です。



さらに飛鷹の元妻にして科捜研の研究員=井伏愁(観月ありさ)も含むレギュラーメンバーたち。

悪くはないけど、いまいち魅力が(少なくとも私は)感じられないキャスティング。“旬”と言えそうなのは杉野遥亮くんぐらいで、あとの人たちは…… いや、それは置いといてもアンサンブルが上手くいってないように感じます。

アクティブな要素があるのは大歓迎だけど……



法で裁けない悪党どもを成敗するダーティー刑事っていう設定も大好物な筈なのに、なぜか燃えない。シリアスとユーモアが上手く噛み合ってないし、何より“お涙頂戴”がわざとらしくて、くどい。

キャスティングやタイトルも含めて、センスが“平成”に戻ってる気がするんですよね。最近“昭和”の作風が一周回って「オシャレ」と言われてるけど、平成のそれは古さがまだ中途半端で、ダサい。

レトロの域まで行けば作者の意図を感じるけど、そうでないとただの時代遅れにしか見えない。その割に“令和”ドラマの特徴であるオーバーアクト(過剰な演出、大袈裟な演技)だけがエスカレートしてる。

ファンタジーなのかリアルなのか、ダークヒーローなのか人情派なのか、笑わせたいのか泣かせたいのか、盛り沢山なのは良いけれど焦点が定まらず「我々はこれがやりたいんだ!」っていう創り手たちの熱が伝わって来ない。そこが何よりも不満です。

あっ!


白石麻衣さんのおっぱいが!



というワケで、セクシーショットは乃木坂46の元メンバーで、ランジェリーグラビアをグループ内で初めて解禁された偉大なるアイドル=白石麻衣さん。刑事役は『風間公親/教場0』(2023) 以来でしょうか?


 

コメント
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