『刑事貴族2』の放映は1年間続き、途中で降板した高樹沙耶、団 優太に代わって鳥越マリ、寺脇康文が新メンバーに加わりました。
そして更に、新人刑事役に彦摩呂(当時はスリム!)、総務課の婦警役に中山 忍を加えてスタートしたのが『刑事貴族3』。
パート1の主役が舘ひろし→郷ひろみと2人いるのに、パート2とパート3は水谷 豊で固定されちゃうという、ホントおかしな番組ですw
☆第1話『9人の優しい日本人』
(1992.4.17.OA/脚本=金子 裕/監督=原 隆仁)
だけど、この第1話は素晴らしかったです。なぜなら、私が大好きな映画『リーサル・ウェポン』へのオマージュを感じたから。
逃げる犯人を追って刑事たちが海辺を激走、そこへ飛来したヘリコプターから、スナイパーが犯人を射殺しちゃうというド派手なオープニング。その撮り方といい、スナイパーの構え方といい、『リーサル~』の殺し屋=ゲイリー・ビジーを意識してるとしか思えません。
更に、その犯人が所持してたCD(汚職事件の証拠データ)を狙って、敵組織がニューフェイスのしのぶ(中山忍)を拉致するんですよね。CDと交換する為の人質として。
しのぶは、宮本課長(松方弘樹)の姪っ子という設定です。『リーサル・ウェポン』でも、敵組織がメル・ギブソンの相棒=ダニー・グローバーの愛娘を、同じ目的で拉致しました。
もちろん『リーサル~』だけがそういう事してたワケじゃないけど、当時から私は、水谷豊さんの演技にメル・ギブソンの影響を勝手に感じてました。この第1話を今あらためて観て、それを確信した次第です。
『リーサル~』へのオマージュが見当違いだとしても、とにかく強大かつ凶悪な敵組織(ボスは中尾 彬!)vs代官署捜査課のハードな戦い、アクションのつるべ打ちには痺れました。刑事ドラマ、かくあるべし! 素晴らしい!
残念ながら、エスカレートする規制や不景気によってハードアクションがどんどん撮りづらくなり、以降、この第1話を超えるエピソードは見られなかったように記憶します。
また、一方で『はぐれ刑事純情派』みたいに地味な番組がヒットしちゃったせいもあり、この『刑事貴族3』を最後に刑事アクションドラマは絶滅、日本のTV番組自体も破滅への道を邁進する事になります。破滅です。
セクシー画像は、オッパイが鳥越マリさん、チッパイが中山忍さんw
鳥越マリさんは私と同い年で、当時27歳。日本航空の沖縄キャンペーンガールからCMモデル、バラエティー番組の司会、歌手、女優とオールマイティーに活躍されてました。
中山忍さんは当時19歳。中山美穂さんの妹で、おっとり系のキャラクターが人気を博しました。本作でもその個性が活かされ、せっかちなタケさん(地井武男)との噛み合わない会話が実に楽しかったですw
ムーミン