屯田物語

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みどりの乳房

2005年02月13日 | 
  校長の
  印より太き
  保護者印
  子の通知簿に
  掌を重ね捺す


テレビで「NHK全国短歌大会」を観ていたときのことです。
この歌を聴いたとき昔のことを思い出して笑ってしまいました。
わたしの中学時代、都合のわるいときは親に通知簿を見せないことがありました。
それでも、通知簿に捺印が必要です。
なんとか三文判を手に入れたけど、朱肉がなく青のスタンプインクを代用してました。
不自然な印影なのに先生から指摘されたことはありませんが、もしかして見て見ぬ振りだったかも。

そういうわたしは息子達の通知簿はきちんとチエックしてましたね。
まことに勝手な親であります。

印象に残った短歌をもう一首。

  甘いんだ
  俺の畠の
  ピーマンは
  つんと弾ける
  みどりの乳房だ


作者は農家の方ですが、土の匂いより、躍動的なエロチシズムを強く感じました。
  
友人のNYさんから「現代短歌文庫 NY歌集」を戴きました。
その歌集も全国短歌大会で発表された歌も、保守的な様式から脱け出して、現代的でわかりやすく親しみがもてました。
短歌といえば「百人一首」か若山牧水しか思い浮かばなかったので、口語体スタイルの短歌は新鮮であります。
そういえば、「ケータイ短歌」が流行っているらしい、現代の相聞歌となるでしょうか。
自由闊達に自分を表現できれば”いいな”って心底思った「時間」となりました。