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「ニュー・シネマパラダイス」をみながら、
トトと一緒に少年時代の記憶を遡ることができてよかった。
シチリア生まれのトトの村に「パラダイス座」、
わたしの生まれた町(14丁目~17丁目のわずか四百メーターの間)にも、
松竹(焼失)、銀映座、銀劇、富士館、そしてフランス座?があって、
映画に夢中になったころを思い出していた。
トトとエレナ、離れ離れになって三十年、それでもお互いの愛が消えることはなかった。
成就しなかった純愛はとても切ないけど、
ついに一度だけ二人は結ばれる、このシーンがあって救われた気持ちになった。
それにしても、三十年も想い続けるなんてすごいね!
「もし、われわれも同じ運命をたどって、30年ぶりに出会ったら、どうなると思う」
「そうね・・」
しばらく無言、やがてスヤスヤと彼女の寝息が聞こえてきた。
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