屯田物語

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酒はただひとつの道づれ

2009年04月26日 | 日常


若山牧水はひときわ酒を愛した歌人であった。
朝に2合、昼も2合、夜は6合、一日一升飲み干したというから、すごい酒豪である。
しかし、彼は43歳のとき肝硬変で亡くなる。
暑い季節なのに、死後しばらく経っても死臭がしなかったそうで、
過度の飲酒で遺体がアルコール漬けのようになっていた所為といわれている。

若山牧水は酒の歌を約300首詠んでいる、そのうち三首を・・

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり

寂しみて生けるいのちのただひとつの道づれとこそ酒をおもふて

足音を忍ばせて行けば台所にわが酒壜は立ちて待ちをる


”・・ただひとつの道づれ・・”
彼は生涯の道づれに妻でなく酒を選ぼうとしていたのだろうか、
まあ、この歌は本心とは思えないが。
”足音を忍ばせて・・”
もしかしてアルコール依存症であったかもしれない。
ほんとうであれば、酒をやめられなかった心の弱さに哀れみを感じる。

草薙君!
君は肝硬変や依存症に陥らないため、
そして破滅的な人生を歩まないためにも、
酒はやめたほうがいいよ。