屯田物語

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眠むるもの

2019年12月16日 | 春を呼ぶ朝

 
大村君は、そして肉親愛を詠ふ古今獨歩の詩人である、家庭愛を詠ひ家庭生活を歌ふ。
例へば詩集「春を呼ぶ朝」にある59篇中、肉親愛家庭愛を歌ったものが22篇を算する。

眠むるもの の如く客観的に凝視し乍ら溢れ出る涙を押へ、切實に哀感を脈うたせてゐるあたり、思はず襟を正さずに居られなくなるものがある。
   大村正次論 中山 輝 
    

大村正次著「春を呼ぶ朝」 
  眠むるもの

 書き終わり
 ふと見る この子は
 追ひ退けた筈の この子は
 わが出した足の先に
 くつついて寝てゐる
 無心に。


「春を呼ぶ朝」の目次は「眠るもの」とあるが、ページを開くと詩のタイトルは「眠むるもの」になっている。校正ミスかもしれない。わざとかもしれない。


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