さすらいの青春(613)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
..——————【613】——————————
Il expliquait comment, immobilisés par
le froid sur place, ne songeant pas mê-
me à organiser des représentations noctur-
nes où personne ne viendrait, ils avaient
décidé que lui-même irait au cours pour
se distraire pendant la journée, tandis que
son compagnon soignerait les oiseaux des
Îles et chèvre savante.
————————(訳)————————————
この流れ者生徒は、ことの次第を説明していた.
自分たち旅役者の一行は寒さのため、誰も見に来
そうにない夜間興行を打つことなど考えることも
できず、町の広場で、釘づけになっていたことな
どを話ていたのだった.仲間が南国の鳥や山羊に
芸を仕込んでいる間、自分はその日の気晴らしを
するために、学校へ行こうと思ったという.
——————— ⦅語句⦆———————————
savant, e:(形) 物知りの
chèvre savante:「物知りの山羊」とは、芸を仕込
まれた山羊のこと.
les Îles:西インド諸島、古風表現で現在では
oiseau des Îles (西インド諸島産の鳥)や
bois des Îles (西インド諸島産の高級木材)
に残るのみ.なお、現代仏語での西イン
ド諸島は les Antilles.
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