古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

ああ夜盗虫!

2009年06月14日 04時51分11秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
「なんでヨトウムシだけ漢字で『夜盗虫』って書くのよ。カメムシとかテントウムシとかムカデとかナメクジとかゴキブリと同じでしょ。この漢字を見ると怪盗ルパンが出たみたいでドキッとする」とブログを読んでいた道子さんに注意されました。そう言われてみるとたしかに『夜』とか『盗』とか怪しげな漢字が並んでいます。どんな虫か知らなくてもなにか胸騒ぎのする語感があります。
 その夜盗虫が夜の畑で大活躍です。
 5月はじめには、レンゲ畑の草(主にレンゲだけどギシギシなどの雑草もしっかり混じっていました)を根こそぎ刈り、そのまま地面で生乾きにして、焼いて草木灰をつくりました。そのレンゲなどをかき寄せたとき、生乾きの草の下からたくさんの夜盗虫が出てきました。というか草の下に隠れていた夜盗虫を見つけました。50匹は潰しましたからまさに一網打尽という勝利を収めた気分でした。
 ところがドッコイ、夜盗虫はいま畑で大暴れ。
 害虫の本には『完全なベジタリアン』と書いてありいわば草食系。しかしヤツらの仕業には底意地の悪さが感じられます。数日前二本買ったヤーコンの苗を植え、翌日水をやろうと見たら倒れている。根元を食いちぎられて。早速まわりの土をかき回して犯人をさがすと夜盗虫が出てきました。また道子さんが今年はしっかりつくろうと播いた胡麻は芽を出したところで軒並み食われてしまい歯抜け状態。やはり地中から犯人を見つけて処分。また苗ができすぎたから空き地に捨て植えして通りすがりの人に採ってもらおうと話してたオクラは、半分以上の苗がやられてる。やはり地中から夜盗虫を見つけて処分。
 夜、懐中電灯をもって畑に行き、捕殺するしかないという結論に達し、一昨夜実行しました。インターネットで見た「ドクダミや銀杏の生の葉を夜盗虫は嫌う」という情報を頼りに、昼間たくさんのドクダミや銀杏の葉をとってきて、包丁で刻み、バケツいっぱい用意して夜八時に畑に出掛けました。しかし夜盗虫が見つかりません。わずかにキャベツをめくったらいた程度。銀杏とドクダミの刻み葉は播いてきました。きのう畑を調べたら被害は出ていません。夜盗虫との戦いはまだつづくでしょうね。
 ぼくは『ヨトウムシガラス』という怪鳥を想像上の生物として自分の空想の世界に住まわせています。こいつは恐ろしい存在ですぞ!暗闇の中を音もなく動き、真っ黒で、いきなり口ばしでくわえ、食べてしまう。もしぼくがヨトウムシなら、いつ襲われるかという恐怖に耐えられずそんなカラスのいる畑から逃げ出すでしょう。
 やっぱりヨトウムシは漢字で書くことにします。よろしく。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする