古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

春 春 春。

2010年03月15日 05時48分17秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 朝の散歩に車で出掛けたときに見た藁屋根のツーショットです。吉川町湯谷という山奥の谷に入って撮りました。藁屋根の家はよく見かけます。しかし維持が大変なので黒く塗ったトタン板でカバーしてある家がほとんどです。この村の人と立ち話をしてきいてみたら、一軒は京都のほうの人が買い取ったけど、高齢になってあまり来なくなったとか。藁屋根は田舎の景色には必須アイテムですがだんだん少なくなっています。
 きのうは一日中畑仕事をしました。ぼくは排水のビニールパイプを埋めたところに杭を打って土留めをきちんとし、道子さんはイチゴのマルチ掛け。あちこちの畑を見るともっと早くマルチを掛けてあるのですが、イチゴはマルチをして地温を上げるより冬の寒さにさらして鍛えるほうがいいと本に書いてあり、冬を過ぎてから掛けました。
 リコリスの球根を50球、通販で買いました。秋の彼岸の頃赤い花を咲かせる曼珠紗華のことです。散歩していて土手やあぜ道でよく見かけますが、球根を掘るとなると勝手にとるわけにもいかず買ったのです。道子さんは、畑のまわりを赤いベルトで彩りたいと申しています。
 ぼくの生まれ育った山陰の片田舎では、この花を『シタマガリ』と呼んでいました。子どもの頃手折って遊んでいると、「毒だから捨てて、手をよく洗え!」とおこられたものです。この花の汁がついた手をなめると舌が曲がると信じていました。
 この花ほどいろんな名前で呼ばれる花もないでしょう。本によると全国には900の呼称があるそうです。つよい花で球根が毎年増えていきます。数年で道子さんの願う赤いベルトが実現するでしょう。
 きのうはよく晴れて日差しがつよくなり、畑仕事をしていると汗ばむほどの陽気でした。お茶しながら遠くの山々を見ると、木々の梢が赤みを帯びてふっくらしています。なだらかな線を描く山々の遠景がとてもいい畑です。そこにウグイスが鳴いたりすると、わけもなく「春だなー」と声に出してみたくなります。 
   
コメント (1)
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