古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

ムシたちにも春は来る。

2010年03月05日 07時30分47秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのう裏山の向うの池を散歩していて、道子さんがカマキリの卵を見つけ、手折って帰りました。写真中央のかたまりが卵鞘です。カマキリは草や小枝に秋の暮れに卵を産み付け、泡で包みます。それがかさかさに乾いて冬を越します。5月頃になるとこの中からたくさんの小さいカマキリが、ずわずわと湧き出てきます。1センチにも満たない小さいカマキリですが、大人と同じ威風堂々とした姿で、威嚇するようにあたりを見まわします。立派な態度です。
 しかし幼い頃はアリにでも食べられてしまうし、小鳥に捕食されたりして数百の卵から成虫になれるのは数匹です。そんな貴重なカマキリはバッタやコオロギなど草食系のムシを捕食してくれます。我が味方のカマキリを守らねばなりません。そこで生れるまで物陰に卵鞘を隠しておこうと持ち帰ったのです。
 アブラムシを食べてくれるテントウムシやたくさんのムシを食べてくれる蛙にも畑で出会うといつも敬意をはらっています。蛙なんか一晩に80匹ものムシを食べてくれるというデータもあるくらいですから、最敬礼しなければ。
 有機無農薬のわが畑にはたくさんの蛙がいます。いま頃耕運していると、冬眠中の蛙を掘り起こしてしまうことがあり、ごめんなさい。蛙がいると蛇がやってきます。もともと蛇アパートがあったところだし。(2009年4月15日ブログで紹介したブロックの橋が蛇アパートです)でもうちの畑はよく草を抜いたり刈ったりしているから蛇も安心できません。アオサギやトンビにねらわれます。
 去年は一回だけ畑で蛇を見かけました。今年もあまり見かけないですみますように。人間はむかしむかしのそのまたむかしの時代に、蛇によっぽど脅かされたのかいまもDNAに恐怖感が染みついています。その恐怖感を克服する気にもなりません。ムカデは放してあげるようになりましたけど……。
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