古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

東野圭吾『学生街の殺人』を読みました。

2012年03月03日 02時52分01秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
「田舎暮らしをしています」といえば「悠々自適で趣味に生きられるのはいいですね」とくる。しかしあいにく趣味らしい趣味がありません。家庭菜園と大工仕事くらいで、老後の日々をすごしています。晴耕雨読の『読』とか音楽鑑賞は趣味にも入りません。
 先日映画のことを書きましたが、その映画鑑賞もいまは年に一度行くか行かないか。「そのうちテレビでやるだろうし、わざわざ見に行くこともあるまい」で過ぎてしまいます。でも思い立って2月末の雨の日、三田マイカルに映画を見に行きました。『はやぶさ―遥かなる帰還』。よかったです。でもこれの前に見た映画は何だったか。いつだったか。えーと……。
 道子さんにいわれてしまいました。「私たちの感性が映画についていけるうちに、ときどき映画も見に来ようね」その通りだと思います。でもいつまでついていけるかなー。いまの映画はテンポが速く、仕掛けが複雑になっているから。テレビから消えた『水戸黄門』の〝偉大なる単純〝「この紋どころが目に入らぬか」がなつかしい年ごろになりました。
 図書館の本を借りるのも、いつまでも藤澤周平や松本清張というわけにはいきません。藤澤周平はほとんど読んだし、松本清張の『点と線』を先日読み返してみましたが古さは否めません。よその警察に問い合わせるのがファックスもなくて電報だったりして。
 というわけで、まだ生きるようだし、本も読むようだし、いまのうちに新しい作家や作品を開拓してみようと、図書館で東野圭吾の本を借りました。本棚を見ると数冊しかありません。あとは借り出されています。「よく読まれているんだ」と感心して、残っていた『学生街の殺人』を借りました。
 で、どうだったかって? 読了に時間がかかりました。ミステリーなのに入っていけず、人物が頭の中で立ち上がってきません。犯人は誰だ! と引き込まれるのでなく、どうでもええ、考えるのがめんどくさい、でした。彼はたくさんミステリーを書いており、これはデビュー4作目で、面白さランキングでは76作品中68番目にしているブログがありました。さーて、これからも東野圭吾を読むだろうか。
コメント (2)
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