古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

〈日本木管コンクール〉(クラリネット部門)にひたりました。

2021年11月06日 17時39分43秒 | 古希からの田舎暮らし
 見たことはありませんが、『極楽』というのは「こんなものかなー」。
 間接照明のようなやわらかい光が空からふりそそぎ、池ぞいの道はゆるやかに曲がり、池には蓮の花がしずかに咲いています。どこからともなく音楽がきこえてきます。人間として生きていたときは、ガチガチに凝り固まっていた〈こころ〉が、解き放たれます。
「アレッ? どこかできいた音楽だ」。
 そうです。モーツアルトのクラリネット協奏曲第二楽章です。世の多くの人がいちばん〈いやし〉を感じる音楽です。
 東条町(いまは加東市)主催の日本木管コンクール二次予選の課題曲は、モーツアルトのクラリネット協奏曲で、演奏時間は30分です。今日はその「第二次予選」が、コスミックホールでありました。14人の一次予選を通過した若者が朝から演奏しました。
 木管コンクールはフルートとクラリネットが一年交代です。ぼくはこの日は朝から一日中、ホールで聴くことにしています。一年おきのたのしみです。
 今日は昼食と昼寝に一旦家に帰ったので、14人のうち11人の若者の演奏を聴きました。11人ですから330分(5時間30分)聴いたことになります。コンクールですから、ピアノ伴奏は一流のピアニストですし、若者は真剣に演奏します。午後は道子さんも聴きました。聴いていると気持ちがいい。あと何回聴けるかわかりませんが、再来年をたのしみにします。

 クラリネットを吹く若者とピアノ伴奏のピアニストはマスクしてませんが、あとの人は審査員もみんなマスク。ぼくもマスク。
 そうそう、音楽会があります。響きのいいコスミック・ホールで、久しぶりの音楽会。チケットを買いました。
 チラシをリビングのドアに貼って、その日を待ちます。
 
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三木の人は『もろびとの空』を読みましょう。

2021年11月06日 02時34分41秒 | 古希からの田舎暮らし
 天野純希さんの新刊書『もろびとの空』ー三木城合戦記ー2021年1月・集英社発行ー を東条図書館で借りて読みました。
 年寄りになって、300ページを超すような小説には、なかなか入っていけなくて、途中でやめることがよくあるのですが、この本は一気に読みました。作家の天野純希という人をはじめて知りました。
 秀吉の「三木城兵糧攻め」を、籠城させられた三木の庶民の眼で描いた小説です。歴史に名を残す武将たちの合戦でなく、三木のさとの庶民がどんなふうに苦しみ、どんなふうに籠城させられたか、がきちんと書かれています。
 歴史として読むのでなく、庶民を応援する気持ちで読みすすみました。あの合戦の結果は、秀吉が勝ち、別所長治の一族は切腹させられます。その結果は決まっているのですが、城のなかでの/三木の武将たち/逃げ込んだ農民たち/庶民の戦いぶり/が身につまされるように描かれています。
「三木の人はこの本を読んでほしい」とつよくおもいました。

 この本を読んで、したくなったことが二つあります。
〇 『講談・三木戦記』(2000年発行/コタニマサオ著/神戸新聞三木版連載の本)をもう一度読みなおす。
  福本銀嶺の三木合戦のパンフレットを読みなおす。
〇 三木城跡/別所長治の首塚のある雲龍寺/平井山/に行って、庶民のたたかいをしのぶ。

 三木の図書館では、この本を10冊ほど置いて、三木の庶民にすすめてほしい。
 三木合戦をしのぶ史跡巡りコースをつくって、「語り部つきツアーバス」を出してもらうとうれしい。
 
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