104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

長いけど面白い

2018年10月10日 08時51分04秒 | Weblog
ガンダムの月面企業、アナハイム・エレクトロニクスの境地


 ほぼ毎日どこぞでガンダムに関する記事は目にしますけど、これは一味違いますね。ガンダムの舞台である宇宙世紀、その宇宙世紀を語る上で外せないのが月面都市にあるフォン・ブラウン。なぜ外せないのか、それはアナハイム・エレクトロニクスがあるからです。


 ガンダムを知っている方ならアナハイムと言えばエンジェルスではなく、エレクトロニクスとなるのは自明の理。簡単に説明すると、Z~UCぐらいまでの作品において、対立する双方にMSを提供した軍事企業と言ったところでしょうか。特に顕著なのが逆シャア。νガンダムもサザビーもジェガンもギラドーガもアナハイム製です。


 そのアナハイムを経済学の観点から描写しているんですが、これが長いけど面白い。現実の世界でも起こっていることと絡めているのが中々。例えば

・フォンブラウンは月の地球側に建設=コロニー~地球間のハブとして利用できるので物資が集積しやすい
・アナハイムの存在によって月面最大の人工都市となる≒現実では中国の深センが同じ手法で爆発的に成長
・製造業のラインでは、部品にしても工具にしても定位置にあることが重要なので、少しでも重力のある月が適していた
・資源が豊富な国の企業ほど、当座の売り上げに安穏として安かろう悪かろうの汎用品を作り、高付加価値品の製造に続かないことが多い
  ↓
 この状況から、12機の最初期型ガンキャノンがジオニックのブグとザクⅠ(計4機)に撃破され危機感を抱き、発展する

こんな所ですね。


 特に資源と製品の関係性と、製造ラインにおける位置の重要性ってのは今まで知らなかったので非常に勉強になります。



 しかしながら、以前は「やる夫で学ぶ〇〇」みたいなのが乱立していましたが、こうやってガンダムで例えてもらうと非常に分かりやすいと言うことの典型例かもしれません。記事では書かれていませんが、隆盛を誇ったアナハイムも宇宙世紀100年を超えた辺りからは小型MS(新しいスタンダード)の波に乗り遅れ、サナリィとかに抜かれて没落していくのも現実味があると思いますね。これもある意味リアルロボットと言われる所以かもしれません。