上善如水

ホークの観察日記

『ネバーランド』

2008-11-05 06:19:38 | 映画

レンタル料金が安かったので、このところ映画三昧♪

今回は、ジョニー・デップ主演の映画、『ネバーランド』を観ました☆

「ピーターパン」の作者、劇作家のジェームス・バリーが「ピーターパン」を書くにいたった物語を、実話をもとに描いています。

監督はマーク・フォスター。日本での公開は2005年。

子役のフレディ・ハイモア君が、ピーターパンのモデルとなった少年役で、ジョニー・デップと初の共演を果たした作品♪

彼のお母さん役で、『タイタニック』のヒロイン役で有名なケイト・ウィンスレットが出演しています。

なかなかヒット作が書けない劇作家のバリーに、興行主がボヤくシーンが印象的でした。

…演劇を彼らは(批評家)真剣に考えすぎる。演劇とはもともと、プレイ=”遊び”なんだ。

公園で知り合った母子に興味を引かれるバリー(ジョニー・デップ)

ここでの子どもたちとジョニー・デップのふれ合いが楽しい♪

やがて、子ども達と仲良くなり、一緒に海賊ごっこや凧あげなどをして遊ぶようになるのですが、兄弟の中の一人、ピーター(フレディ・ハイモア)だけはなかなか心を開きません。

父親を失った悲しみが彼の心を深く傷つけ、すぐ良くなるからと言っていた大人たちを信じられなくなり、しいてはこの世界を、夢を見ることさえ信じられなくなっているのです。

「彼は早く大人になろとしている。大人になれば傷つかなくてすむと思って」

父親だけでなく、母親までも失うかもしれないという不安に、ついに感情を爆発させるピーターがせつない。

とても悲しい時、つらい時に、一人で笑うことは難しい。

でも、誰かがそばにいれば。その人のことを心配してくれる人がいてくれれば。いつか笑うことができるはず…

フレディ君~(泣)

「ピーターパン」のお話がしだいに出来上がっていく過程も興味深いのですが、それだけではなく、人間ドラマとしても見せてくれます。

演劇を愛し、人間関係に不器用なバリー役のジョニー・デップがハマリ役♪

しかし! それよりも何よりも、今回は子どもたちがすごくよかった☆

子どもたちの体が浮き上がって窓から外に飛び出していくシーンには見ているこっちもワクワク♪♪

映画、演劇、物語…

表現の形は様々だけれど、人の持つ”想像力”って力は素晴らしい♪ って見ていて素直に思いました☆

いい映画でした。