上善如水

ホークの観察日記

吾妻ひでお『失踪日記2 アル中病棟』

2013-11-02 23:42:07 | 本と雑誌

 11月になりました。

 さすがに寒くなってきましたね。

 そろそろコタツもだそうかな・・・


 前から読みたかった本がやっと手に入りました。


 吾妻ひでお 著
『失踪日記2 アル中病棟』(イースト・プレス)


 前作「失踪日記」はマンガの締め切りから逃げてホームレスになり、配管工として働いたり、家に連れ戻されたり、アルコール依存症で強制入院させられたりという、”実話”をマンガにしたものでしたが(苦笑)、今回はアルコール依存症の部分に焦点をあてて描いた、その名も「アル中病棟」

 マンガなので、すごく読みやすいのですが、アル中って悲惨。

 幻覚だとか自殺願望だとか、文字にするとね、ほらやっぱり悲惨。

 作者も耐えられないのか、看護師さんをやたら可愛く描いたり、猫や”のた魚”を描いたりと、あっちこっちで遊びを入れています。

 う~ん、個人的にはホームレスの話のほうが面白かったかな(あくまでマンガ作品として)

 
 家や収入は大切だけれど、それを失ったからって、すべての終わりじゃないんですよね。

 前作にはそういうパワーがありました。

 私は好きだったなぁ。

 お金を持たずに十年以上生活してるドイツの女性もいましたね。

 何を大切にし何を捨ててもいいのか。

 すごく考えさせられました。

 私はとりあえず働けるうちは働きますけどね♪

 吾妻ひでおさんの次回作に期待です。

イースト・プレス
発売日 : 2013-10-06