上善如水

ホークの観察日記

高楼方子 『いたずらおばあさん』 フレーベル館

2013-11-20 00:33:29 | 本と雑誌

 久しぶりに読んだ本の紹介です。

 高楼方子さんは好きな作家さん。

 ちょっと古い作品ですが、手軽に読める感じだったので手に取ったのですが、面白くてすぐに読み終わってしまいました♪


 高楼方子 著
     『いたずらおばあさん』 (フレーベル館)


 題名の通り、主人公は二人の「おばあさん」

 80歳をこえたおばあさんが、8歳の女の子になって大活躍!

 「若返り」って、誰もが一度は考えますよね?(苦笑)
 違うかな?

 体は8歳だけれど、頭の中はしっかり80歳で、「おばあさん」が時々しゃべる言葉にあらわれたりして楽しい☆

 子供の時の気持ちがいきいきと描写してあって、思わず「そうそう!」とうなずいてしまいました。

 大人になっていつの間にか忘れてしまっていたんですよね。

 少し荒削りなストーリーですが、この頃から子供の内面を描くことがうまくて、のちの作品につながっていったことがうかがえます。

 
 よく「子供は未熟で大人になるための準備期間」みたいなことをいう人がいますが、私はそうは思っていません。

 まったく未知の世界に放り出され、ひとつひとつ学びおぼえ、他人を認識し、自己を形成していく。子供の悩みや葛藤は、大人なんて比べ物にならないくらい広く大きいと思っています。

 だいたい、大人になっても未熟な人はいっぱいいますから(苦笑)

 
 コタツも出したし、昨日は初ストーブもつけました♪

 週末くらいは鍋でもやろうかな?

 冬は夜が長くて好きです。

 楽しい本が読めました☆

いたずらおばあさん いたずらおばあさん
価格:¥ 1,155(税込)
発売日:1995-09