N響定期公演を聴いてきました。
曲目は
フォーレ:組曲『ペレアスとメリザンド』
フランセ:クラリネット協奏曲
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調『オルガン付き』
指揮は前音楽監督のアシュケナージです。
アシュケナージのオール・フランス物というのは珍しい気がします。
私は彼の指揮が大変好きです。
(世間一般?の評価は知りませんが)
指揮者の"個性"がオーケストラにもたらすものは、
例えば"燃えるような熱気"だったり"煌くような音色"だったりと
それぞれ違いますが、
アシュケナージの指揮の時は、とりわけ弦楽器群のアンサンブルが
素晴らしいと感じます。
まあ、好みの問題だと思いますが。
ジャン・フランセのクラリネット協奏曲は1969年の作品ですが、
スタイルは古典主義的です。
学生の頃、一度だけラジオで聴いたことがありますが、
第1楽章冒頭のソロ・クラリネットの旋律はハッキリ覚えていました。
それほど印象的な旋律です。
楽しい旋律と技巧がちりばめられた作品です。
ソロは指揮者の次男、ディミトリ・アシュケナージで、
珍しい親子競演となりました。
サン=サーンスの交響曲第3番は1886年の作品です。
フランスロマン派の交響曲としては、フランクの交響曲と並んで
演奏される機会の多い曲です。
フランクの交響曲は1888年ですのでほぼ同時期ですが、
作品の性格が正反対で面白いですね。
フランクは派手さのない"渋い"曲ですが、
サン=サーンスの方は、パイプオルガンにピアノ(四手連弾)、
コントラ・ファゴットもあり、構成も変わっています。
同時代の作曲家グノーは、サン=サーンスの方は絶賛しましたが、
一方フランクの曲に対しては、
「ドグマの域にまで達した不能性の断言」と散々な評価です。
優れたオルガン奏者だったフランクは、
オーケストラを自身の新しい"オルガン"に見立てて
オルガン的響きをオーケストラで再現しました。
サン=サーンスは、その交響曲にオルガンを入れちゃったわけですから、
まあ、なんというか「価値観」の違いでしょうかね。
肝心の演奏の方は、"アシュケナージ&N響会心の出来"
ではなかったでしょうか。
曲目は
フォーレ:組曲『ペレアスとメリザンド』
フランセ:クラリネット協奏曲
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調『オルガン付き』
指揮は前音楽監督のアシュケナージです。
アシュケナージのオール・フランス物というのは珍しい気がします。
私は彼の指揮が大変好きです。
(世間一般?の評価は知りませんが)
指揮者の"個性"がオーケストラにもたらすものは、
例えば"燃えるような熱気"だったり"煌くような音色"だったりと
それぞれ違いますが、
アシュケナージの指揮の時は、とりわけ弦楽器群のアンサンブルが
素晴らしいと感じます。
まあ、好みの問題だと思いますが。
ジャン・フランセのクラリネット協奏曲は1969年の作品ですが、
スタイルは古典主義的です。
学生の頃、一度だけラジオで聴いたことがありますが、
第1楽章冒頭のソロ・クラリネットの旋律はハッキリ覚えていました。
それほど印象的な旋律です。
楽しい旋律と技巧がちりばめられた作品です。
ソロは指揮者の次男、ディミトリ・アシュケナージで、
珍しい親子競演となりました。
サン=サーンスの交響曲第3番は1886年の作品です。
フランスロマン派の交響曲としては、フランクの交響曲と並んで
演奏される機会の多い曲です。
フランクの交響曲は1888年ですのでほぼ同時期ですが、
作品の性格が正反対で面白いですね。
フランクは派手さのない"渋い"曲ですが、
サン=サーンスの方は、パイプオルガンにピアノ(四手連弾)、
コントラ・ファゴットもあり、構成も変わっています。
同時代の作曲家グノーは、サン=サーンスの方は絶賛しましたが、
一方フランクの曲に対しては、
「ドグマの域にまで達した不能性の断言」と散々な評価です。
優れたオルガン奏者だったフランクは、
オーケストラを自身の新しい"オルガン"に見立てて
オルガン的響きをオーケストラで再現しました。
サン=サーンスは、その交響曲にオルガンを入れちゃったわけですから、
まあ、なんというか「価値観」の違いでしょうかね。
肝心の演奏の方は、"アシュケナージ&N響会心の出来"
ではなかったでしょうか。