三菱一号館美術館に行ってきました。
目的はただ一つ、国宝『曜変天目茶碗』を観るためです。
曜変天目茶碗は、南宋時代(1127~1279年)の
中国福建省建陽市の建窯で焼かれたとされています。
現在確認されているのは3点で、全て日本にあります。
いずれも国宝に指定されています。
曜変天目がどのように作られたのかは謎であり、
人為的に作られたのか、偶然できたものかもわかっていません。
でも、何十万、何百万(あるいはもっと?)と焼かれた中で
数点しか現存していないことを考えれば、
やはり数々の偶然が重なってできたものなのでしょう。
以前、この曜変天目の復元に挑む陶芸家の番組を観ました。
父親の夢を引き継ぎ、中国建窯の土を取り寄せて復元に挑む者、
一度焼いた茶碗に加工を施し二度焼きして再現を試みる者・・・。
それはまるで「リーマン予想」のような数学の難問に
様々な角度から挑む数学者達のような執念でした。
ただ言えるのは、「リーマン予想」は素人には理解できませんが、
曜変天目の美しさは私のような素人にもわかります。
その時から一度本物を観たいと思っていました。
予想していたより一回りほど小さい茶碗でした。
漆黒の艶やかな黒の地肌の上に、丸い斑紋と瑠璃色の光彩が広がります。
まるで宇宙空間に点在する幾つもの銀河のようです。
衝撃的な美しさというよりも、
もっと幽玄な、吸い込まれるような深い深い美しさです。
一度目にしたら、いつまでも観ていたいと思う美しさです。
一体、窯の中でどれだけの偶然が重なれば、
このような美しさが生まれるのでしょう。
それを考えると、この茶碗が存在していることに恐ろしささえ感じます。
曜変天目の公開は9月5日までのようです。
滅多に観られない「美」を目に焼きつけてきました。
目的はただ一つ、国宝『曜変天目茶碗』を観るためです。
曜変天目茶碗は、南宋時代(1127~1279年)の
中国福建省建陽市の建窯で焼かれたとされています。
現在確認されているのは3点で、全て日本にあります。
いずれも国宝に指定されています。
曜変天目がどのように作られたのかは謎であり、
人為的に作られたのか、偶然できたものかもわかっていません。
でも、何十万、何百万(あるいはもっと?)と焼かれた中で
数点しか現存していないことを考えれば、
やはり数々の偶然が重なってできたものなのでしょう。
以前、この曜変天目の復元に挑む陶芸家の番組を観ました。
父親の夢を引き継ぎ、中国建窯の土を取り寄せて復元に挑む者、
一度焼いた茶碗に加工を施し二度焼きして再現を試みる者・・・。
それはまるで「リーマン予想」のような数学の難問に
様々な角度から挑む数学者達のような執念でした。
ただ言えるのは、「リーマン予想」は素人には理解できませんが、
曜変天目の美しさは私のような素人にもわかります。
その時から一度本物を観たいと思っていました。
予想していたより一回りほど小さい茶碗でした。
漆黒の艶やかな黒の地肌の上に、丸い斑紋と瑠璃色の光彩が広がります。
まるで宇宙空間に点在する幾つもの銀河のようです。
衝撃的な美しさというよりも、
もっと幽玄な、吸い込まれるような深い深い美しさです。
一度目にしたら、いつまでも観ていたいと思う美しさです。
一体、窯の中でどれだけの偶然が重なれば、
このような美しさが生まれるのでしょう。
それを考えると、この茶碗が存在していることに恐ろしささえ感じます。
曜変天目の公開は9月5日までのようです。
滅多に観られない「美」を目に焼きつけてきました。