昨日のテレビ東京『美の巨人たち』で取り上げられたのは、
尾形光琳の『松島図屏風』でした。
日本にあれば間違いなく国宝になるべき作品ですが、
現在収蔵されているのはアメリカのボストン美術館。
琳派芸術が忘れ去られた明治時代に、
アーネスト・フェノロサによって海を渡りました。
いわゆる「光琳波」と呼ばれるS字に屈曲する図案化された模様が
金泥、銀泥、墨で空にまで描かれています。
波を上空から捉えたような視点と、岩を水平に捉えた視点が混在しています。
(番組ではセザンヌのキュビズムの先取りと評していました)
琳派の作品は結構観ている方ですが、この作品は初めて知りました。
『風神雷神図屏風』と同様、琳派の先達、俵屋宗達の同名の作品を参考に
描かれたそうです。
(但し『風神雷神図屏風』のような模写ではありませんが)
琳派の系譜は、江戸時代後期の酒井抱一の後、明治に入り途絶えたとされています。
番組では、海を渡った琳派の作品が与えた影響の一つとして、
クリムトの作品を紹介していました。
ところで先日、
三菱一号館美術館で「KATAGAMI Styke 世界が愛した日本のデザイン」
という展覧会を観てきました。
着物などの染色に使われた型紙のデザインは海を渡り、
西洋の美術工芸デザインに大きな影響を与えました。
そして、その型紙に描かれている波のデザインの多くは「光琳波」です。
確かに日本では琳派の系譜は途絶えたかもしれませんが、
その"デザインの核"は、すでに日常生活の中に深く根付いていると感じました。
尾形光琳の『松島図屏風』でした。
日本にあれば間違いなく国宝になるべき作品ですが、
現在収蔵されているのはアメリカのボストン美術館。
琳派芸術が忘れ去られた明治時代に、
アーネスト・フェノロサによって海を渡りました。
いわゆる「光琳波」と呼ばれるS字に屈曲する図案化された模様が
金泥、銀泥、墨で空にまで描かれています。
波を上空から捉えたような視点と、岩を水平に捉えた視点が混在しています。
(番組ではセザンヌのキュビズムの先取りと評していました)
琳派の作品は結構観ている方ですが、この作品は初めて知りました。
『風神雷神図屏風』と同様、琳派の先達、俵屋宗達の同名の作品を参考に
描かれたそうです。
(但し『風神雷神図屏風』のような模写ではありませんが)
琳派の系譜は、江戸時代後期の酒井抱一の後、明治に入り途絶えたとされています。
番組では、海を渡った琳派の作品が与えた影響の一つとして、
クリムトの作品を紹介していました。
ところで先日、
三菱一号館美術館で「KATAGAMI Styke 世界が愛した日本のデザイン」
という展覧会を観てきました。
着物などの染色に使われた型紙のデザインは海を渡り、
西洋の美術工芸デザインに大きな影響を与えました。
そして、その型紙に描かれている波のデザインの多くは「光琳波」です。
確かに日本では琳派の系譜は途絶えたかもしれませんが、
その"デザインの核"は、すでに日常生活の中に深く根付いていると感じました。
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