前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

しりあがり寿 『あの日からのマンガ』

2012-01-06 23:09:10 | 「その日」
発刊当初から各メディアで取り上げられ、すでに大きな反響を呼んでいる、
しりあがり寿さんの『あの日からのマンガ』を読みました。

しりあがり寿さんの作品を知ったのは高校時代です。
友人から薦められ、『エレキな春』『おらあロココだ』などの作品を読みました。

当時は「ヘタウマ」(一見下手に見えるが実は上手い)などと呼ばれる一群に
属していたと記憶しています。
絵柄はかなりラフですが、シュールかつブラックなギャグ漫画?で
私も一時期はまりましたし、そのころから一部のマニア、あるいは同業者から
高く評価(天才の呼び声も)されていました。


すでにお読みになった方も、また読もうと思っている方も多いと思いますので
内容について多くを語るつもりはありません。

正直、今、じっくりと読むことはできませんでした。
パラパラとページを捲りながら、飛ばし飛ばし読んだだけです。
それでも、なんども涙があふれ出てきます。


「地球防衛家のヒトビト」の「あの日」からの奮闘を描いた作品
原発内部の放射性元素たちが主人公の作品
「私は分かっていたの。皆の手に負えるような女じゃないって」と嘆くゲンパツさん


私のような一般凡人が、安易に「天才」という言葉を使うのは愚かしいことです。
でも、私には、自分なりの「天才の定義」があります。それは

  他の人達が想像できないようなものを創造できる人を天才と呼ぶ

というものです。

しりあがり寿さんは紛れも無く「天才」でした。


彼がこの作品や新聞等で語った言葉は、他の誰のどんな言葉よりも、
「あの日」のそして「それから」の現状を的確に表現しており、胸に響きます。


私たちは『原発は安全』ということに賭けていた。その賭けに負けたんです。

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