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前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

教会探訪【File.025】<長崎編>:大浦天主堂(日本二十六聖殉教者聖堂)

2019-06-15 00:58:23 | 教会など
都内にある色々な教会を観て回っています。
旅行先でも観光地だけでなく、その地の教会を訪れたりしています。
それぞれに歴史と個性がありますね。

●今回から暫く<長崎編>が続きます●

※「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
 世界文化遺産登録に伴い、教会堂内の撮影は禁止なので、
 写真は外観のみです。

※長崎市内には他にも教会が幾つもあります。
 撮影許可を頂いたところのみ、堂内の写真を載せています。 


◆大浦天主堂(日本二十六聖殉教者聖堂)
住所:長崎県長崎市南山手町
創立:1865年(1879年増改築)



国宝「大浦天主堂」
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として
2018年、ユネスコの世界文化遺産に登録。



大浦天主堂は西坂の丘で殉教した二十六聖人捧げられ、
「日本二十六聖殉教者聖堂」と命名。



「日本之聖母像」


世界文化遺産登録を機に、様々な特集番組が放送されました。
恥ずかしながら「信徒発見」のエピソードはそれらを観て知りました。


「世界宗教史上の奇跡」と言われる感動的なエピソードです。



「ベルナール・プティジャン神父像」
「信徒発見」の当事者です。



1865年3月17日(元治2年2月12日)「信徒発見」

日本人伝道師バスチャンの予言。
・皆を七代までわが子(信徒)とする
・その後は罪の告白を聞く神父が黒船で来る

その予言通り、およそ七代後に黒船来航と信徒発見がなされた。



創建時に正面に据えられていたバラのステンドグラス。
裏手にそのまま残っています。
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教会探訪【File.024】:カトリック葛西教会

2019-06-09 19:48:26 | 教会など
都内にある色々な教会を観て回っています。
旅行先でも観光地だけでなく、その地の教会を訪れたりしています。
それぞれに歴史と個性がありますね。

昔撮ったものも含めて結構写真が増えてきたので、
整理と備忘録を兼ねてアップしていこうと思います。

※聖堂内は「祈りの場」なので、信者の方々の邪魔にならないよう
 可能な場合のみ撮影しています。


◆カトリック葛西教会(教会堂名:聖アウグスチノ)
住所:東京都江戸川区(地下鉄東西線葛西駅)
創立:1969年(1985年松江教会より移転)



住宅街の中にひっそりとあります。
外観は、よくある地域の施設のようです。



屋根を見ると十字架が。



祭壇です。



聖アウグスチノ修道会の会章。
ちなみに「シンフォニエッタ」などを作曲したヤナーチェクは、
チェコにある同修道院の少年聖歌隊に入っていたそうです。
その頃、その修道院にいたのが遺伝の法則で有名なメンデル。



そして何といっても、この素晴らしいステンドグラス!



心に染み入るような美しい青色が印象的です。



マリア像。



聖堂入口の壁に飾ってありました。
なんの(どういう情景の)絵だったか・・・。
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映画『アトラクション 制圧』

2019-06-03 22:54:57 | 舞台・映画など
Amazon primeでロシア映画『アトラクション 制圧』を観ました。
(以下、ネタバレを含みます)




監督:フョードル・ボンダルチューク
キャスト:
イリーナ・ストラシェンバウム
アレクサンドル・ペトロフ
オレグ・メンシコフ

製作年:2017年
製作国:ロシア
上映時間:117分


あらすじはというと

 ロシアの首都モスクワに巨大な宇宙船が墜落。
 モスクワの街をなぎ倒し多くの死傷者を出しながら着陸した。
 初めて遭遇する地球外生命体に戸惑う人々。
 ロシア政府は即座に戒厳令を敷き事態の鎮圧を図ろうとする。
 軍の司令官の娘ユリアは、宇宙船とともにやってきた異星人の一人で、
 科学技術者であるヘイコンと知り合い仲を深めるが、
 一方で、異星人に対する排斥の機運が高まっていく・・・
 (Filmarks映画情報より)


まあ、ロシアのSF映画ということで、正直それほど期待せずに観始めました。
(難しいことを考えずに、気楽に観られればいいや、程度)


冒頭、宇宙船が墜落するシーンなどの映像はかなり迫力があり、
見ごたえがあります(ここがクライマックスか?)。

異星人はパワードスーツのようなものを着ていますが、
"中身"は人間そっくりです(赤い血を流します)。
物語中盤の異星人と人間が協力しての"脱走劇"は、
SFというより普通のバディ物ですね(見た目"人"ですから)。


凄く大雑把にいうと、「E.T.」や「第9地区」と同様、
地球外生命体(エイリアン)が、図らずも(侵略の意図ではなく)地球に飛来し、
地球人の協力を得ながら、故郷に帰っていく・・・ものの一つです。

ジャンル映画にしては117分はちょっと長いですし、
余計なラブシーンとかをカットして、90分くらいにすれば、
そこそこ面白いB級映画になったのでは・・・・・・などと思いました。

観てすぐの間は・・・


ですが、ふと、全く別の解釈ができるのでは?と思い始めました。


"彼ら"(地球外生命体)にとって「水」がとても重要な役割を果たします。
「水」を自由に操り、「水」によって身体の傷などを治し、
宇宙船の修理も行います。

映画の後半で一瞬出てくる"彼ら"の惑星の映像(記憶?)は、
噴水みたいに水が宙を自在に流れ、緑が生い茂る"天国"のようです。
(SF的な説明は特になし。"生命の根源"を象徴するもの?)

また"彼ら"は永遠の命を得ており、死の恐怖がないことから
感情を持っていない(希薄?)ようですが、
異星人「ヘイコン」は、主人公の女性「ユリア」と出会い、
彼女に助けられたことから、徐々に感情を表し始めます。

地球離脱のため、宇宙船に戻る間際で、ユリアは命を落としますが、
ヘイコンは、自らの永遠の命を彼女に与え、自分は死んでいきます。
そしてユリアは「水」によって細胞が再生され、一命を取り留めます。


【「水」による癒しや生まれ変わり・・・永遠の命・・・】


非常に「キリスト教」的なモチーフではないでしょうか。


そう思ってみると、随所にキリスト教と響き合うような箇所が
あったことに気付かされます。


「水」を自在に操るというのは、海を割ったモーセを思い出させますし、
自らの命を犠牲にしてユリア(人類)を救う姿は、イエスと重なります。
「水」による"生まれ変わり"は、キリスト教の"洗礼"そのものですし。

軍から逃れるためにユリアの家に行き、そこで老犬の目を治すシーンがあります。
盲人を癒すエピソードは、イエスの起こした"奇跡"として聖書に何度も出てきます。

また、唯一でてくる食事のシーンで、ユリアとヘイコンが一緒にパンを食べたり、
ユリア(恐らくは、まだそのような行為を経験していない)が、
軍の司令官である父親と面会するために「妊娠した」と嘘をついたり。
(イエスと弟子たちがパンを分け合う最後の晩餐や、聖母マリアの受胎の隠喩?)

ユリアとヘイコン、そしてユリアの父(軍の司令官)が収容された
宇宙船内に響く(マザー・コンピュータ?の)声は、「全能の父」でしょうか。

そして最後。
自らの命を犠牲にした(死んだ)ヘイコンの身体が微かに動きます。
死からの「復活」を暗示しているようです。



"深読み"のし過ぎかもしれませんし、監督や脚本家も意図していない
勝手な"解釈"かもしれません。
無意識のうちに「キリスト教」的な価値観が反映されている
だけかもしれません。


でも、単なる「ロシアB級SF映画」だと思っていた作品が、
思わぬ「名作」に「生まれ変わった」気がします。

改めてじっくりと鑑賞してみたいです。
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教会探訪【File.023】:カトリック関口教会

2019-06-01 15:53:11 | 教会など
都内にある色々な教会を観て回っています。
旅行先でも観光地だけでなく、その地の教会を訪れたりしています。
それぞれに歴史と個性がありますね。

昔撮ったものも含めて結構写真が増えてきたので、
整理と備忘録を兼ねてアップしていこうと思います。

※聖堂内は「祈りの場」なので、信者の方々の邪魔にならないよう
 可能な場合のみ撮影しています。


◆カトリック関口教会(教会堂名:無原罪の聖母)+
住所:東京都文京区(地下鉄有楽町線江戸川橋駅)
創立:1900年



「東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂」
カトリック東京大司教区の司教座聖堂です。



上空から見ると十字架形に見えます。
国立代々木競技場や広島平和記念公園、東京都庁舎などと並ぶ、
丹下健三氏の代表作です。

聖堂の中は撮影禁止でした。

ミケランジェロの「ピエタ像」のレプリカ(原寸大)や、
ケルン教区から送られた東方の三博士の聖遺骨などがありました。
さすがは司教座(カテドラ)が置かれる司教座聖堂(カテドラル)です。

高い天井、広い空間、コンクリート打ち放しの壁、パイプオルガン等、
圧倒的な迫力なのですが、ステンドグラスなどはなく、
簡素で静謐、まさにミサのため、祈りのための場所という感じです。



「鐘塔」



「ルルド」
巡礼地、フランス・ルルドの洞窟を再現したものです。







「聖ヨセフ像」



日本が世界に誇る近代建築の一つです。
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