自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

今秋の紅葉・黄葉(7)

2024-12-09 | 自然一般

古刹,再訪。

人の気配のないこの空間が大いに気に入っています。朝日が射し込む時間帯に,地面に這いつくばって上空を見上げながら撮ります。構図にはイロハモミジの老木をいっぱいに描きます。それは仁王立ちしているように見えないこともありません。その枝から落ちて来た葉をアップで入れます。落ち葉にはまだ色が鮮やかに残っています。それらは苔むした大きな石の上に積み重なっています。落ち葉に陽が当たる瞬間を狙います。主役は落ち葉です。

 

葉はやがて土に還り,自分のいのちを育てた木に栄養を与えます。

 

輪廻とか,輪廻転生とかといったことばが浮かびます。厳かな生物学的事実です。ここに佇んでいると静かに静かに時が流れていきます。

 

葉を一枚一枚見つめたい,そのいのちを粗末にしては申し訳ない,そんな気持ちでひととき撮影に没頭しました。自然に感謝,秋に「ありがとう」,です。