自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24冬 虫の目レンズは友 ~ユキワリイチゲ~

2024-03-09 | 

山麓の斜面にユキワリイチゲの群落があります。山の持ち主にお聞きすると,知らぬ間に殖えているのだそうです。まだ蕾がほとんど。

 

一週間後に行ってみました。開いた花は前より増えています。しかし,寒すぎてまだまだといったところ。

 

この日は寒風が吹いて,花が盛んに揺れて,それに小さな雨粒が落ちてきて,撮影どころではありませんでした。

 

ユキワリイチゲという名は,たくましさを宿した響きがあります。しかし,この天気ではこちらのたくましさは縮んでしまってダウン気味。

 

出直そうかなと思っています。

 


'24春 虫の目レンズは友 ~ウメ~

2024-03-08 | 

3月は今の暦で春。ですから,本記事から3月に撮影した画像に関してはタイトルに"春"を付しました。

ウメの花が見頃を過ぎようとしています。それで,大急ぎで気になる道路脇の白梅の木を撮りました。ポイントは3カ所。通り過ぎる自動車を入れるのが必須です。

初めのポイントです。風が吹いて枝が揺れます。それでシャッター速度を上げて撮りました。主役はあくまでも花です。花丸ごとです。

 

二つ目のポイントです。花弁が五枚,きれいに写り込みました。太陽の位置が幸いして花弁に影ができています。蕊の影も!

 

カメラ位置をすこし変えて撮りました。

 

三つ目のポイントです。太陽は花弁の向こう側にあります。雲がちらっと写り込んでいます。

 

幸い,花がほとんど散っていませんでした。ラッキー!

 


'24冬 虫の目レンズは友 ~セツブンソウ~

2024-03-04 | 

セツブンソウを虫の目レンズで撮りました。主役はもちろんこの花。環境を写し込みながらも,それらが主役をささやかに盛り立てるようにします。

真逆光下です。

 

花にうんと近づいて。

 

陽が射しました。草が光っています。

 

花の白い部分は萼片。これが八重という変わり種。向こうには行列をつくってセツブンソウを鑑賞する人たちが。

 

斜面の花を撮っているときは日が隠れました。

 

斜面は遠景が写り込むので好条件。

 

浅春の匂いを吸って満足。

 


セツブンソウの里

2024-03-03 | 

セツブンソウの咲く里を訪ねました。これは毎年恒例のこと。今年は天気のよくない日が続き,開花が早め。しかも,開花期間が短めだったとか。

わたしが訪ねたときは花盛りをすこし過ぎていました。それでも結構たのしめました。群落は民家のすぐ裏手。

 

かなり広い斜面に,あちこち咲いています。

 

この群落は見ごたえがありました。

 

セツブンソウは春の訪れを告げる草といわれています。目立たない花ながら,寒さをたくましく乗り越え,季節の移り変わりを敏感に感じてさっさと咲き出しました。それを愛でる人が次々と訪れていました。

 


'24冬 虫の目レンズは友 ~スイセンのある風景~

2024-02-26 | 

公園の数か所にスイセンの株があります。数株なので醍醐味はありませんが,それでも春を告げる雰囲気としては申し分ありません。ロウバイのすぐ脇にあるので,立ち止まって撮影する人もあります。

右奥に散歩で通り抜けた人を写し込みました。

 

別の株です。公園管理の軽四がやって来ました。陽が西に傾き,まったくの逆光下での撮影となりました。

 

犬を連れで散歩する人が通り過ぎようとしています。

 

春はもうそこに。うれしいですね。

 


'24冬 虫の目レンズは友 ~白梅の風景~

2024-02-25 | 

道路脇の畑にウメの老木が数本。白梅です。今満開に近い咲きぶりです。

思わず車を停めて撮影開始。トラックが走ってきました。久しぶりに晴れた空には雲が少々。遠景としては上々です。

 

今度は軽自動車が。

 

反対方向を向くと……。電車がやって来ました。陽が向こうから射しているので,電車がくっきりしていないのが残念。

 

右の中央奥に電車が。やっぱり日陰なので姿が今一つ。

 

ウメは季節をきっちり感じています。そんな風景かなと感じます。

 


生垣のサザンカ

2024-01-13 | 

わが家の生け垣のサザンカ。今,花が開きかけています。花弁の赤色は昆虫を誘う手。この作戦に乗せられて訪れたハエのなかまはひととき蜜やら花粉やらを舐めます。

 

よほど寒さの厳しい日は別として,よく見ていけばヒラタアブやツマグロキンバエたちが見つかります。ツマグロキンバエが蕊の奥に頭を突っ込んでいるとき,カメラを近づけても気づきません。

 

これだけオシベが林立していると,受粉の確率はずいぶん高くなるでしょう。

 

わたしが昆虫写真に熱中していることを知った人はよくこんなふうにおっしゃいます。「冬は昆虫がいないのでなにをお撮りになるのですか」。わたしが「そんなことはありませんよ。ちゃんといるんです」と答えると,びっくりされます。花弁はあくまで昆虫を呼び寄せる手段。匂いもそう。冬にすがたが目につく花が咲くのは昆虫がいる証拠。

そう考えると,観察のたのしみは年中途切れることはありません。ですから,撮影のたのしみもずっとずっと続くばかり。

 


むらのヒガンバナ群落

2023-10-08 | 

わたしのむらのヒガンバナ群落はまったく大したことはなく,ポツリポツリ。自動車で走っていると,畔や斜面やらに大きな群落を見かけることがありますが,群落を形成するにはそれなりの環境なり条件なりがあるようです。手厚く保護しているところは,とにかく容易に群落ができていきます。ヒガンバナ自体が見難しい草ではないからです。

むらの群落で比較的目立つのがここです。左は畑地,右は水田。斜面は草刈りをするだけなので,ヒガンバナは一定の位置を占めながら確実に勢力を拡大できます。人が手入れをほとんどしないところはいったん増え始めたら,球根のたくましさが相まってどんどん増えていきます。

 

二列の間には溝があります。

 

小屋には農具が置かれています。のどかな風景です。

 

ここの様相は,年々赤色が激増していくでしょう。

 


'23秋 虫の目レンズは友 ~ヒガンバナと鉄道~

2023-10-04 | 

ローカル線の脇にヒガンバナが咲いています。たまたま通りかかったときにアマチュアカメラマンを見かけたものですから,聞くと,もうすぐ列車が来るそう。それでカメラをセットして待ちました。

列車はスピードを上げながら通り過ぎました。遠景の空は秋らしさがいっぱい。天高し,という感じが漂います。

 

15分後,反対側から列車が近づいてきました。このときはもう雲がなくなっていました。残念。すこしでもあってほしかった!

 

この構図は気に入っています。広い空間がいいですね。

ヒガンバナが枯れるまでにもう一度行ってみようと思って,翌日行きました。

 

反対から来た列車です。左へ。

 

今度は左から。

 

花は枯れ始めています。今季はこれにて締めくくりです。

 


ノアザミの風景

2023-07-20 | 

オニユリの近くで,このノアザミを見かけました。花の旬が過ぎて,種ができているものもあります。種子には綿毛が付いています。それをうまく使い,風に乗って分布域を拡げるのです。その綿毛が下の方に一つ引っ掛かっていました。カメムシがこの花を気に入っているようです。交尾中のカップルもいました。

 

綿毛がよくわかります。

 

意外にあちこちノアザミが咲いています。

 

ノアザミはいくらでも風を利用できます。

 

意外だったのは,この花でスズメガがホバリングをしながら蜜を吸っているのを見たことです。そういえば,アゲハも吸蜜に訪れることがあります。そういう動的な展開を撮影できたらよいのですが……。