自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 秋,虫の目写真シリーズ(8)~シオカラトンボ(メス)の捕獲行動~

2019-09-10 | 昆虫

前回の記事と同じ遊歩道にて。

しばらく歩いて行くと,シオカラトンボのメスが縄張りで獲物を待っていました。わたしが近づくと舞い上がるものの,近くに降りようとします。また近づくと,舞い上がって地面に降りようとします。この繰り返しのうちに撮ったのが下写真です。日陰なので,出来はよくありません。

 

撮影中パッと発進したかと思うと,今度は獲物を捕獲していました。そしてすぐ脇のササの葉に降りました。とっさに撮ったのが下写真です。大きな獲物を抱きかかえています。というより,くわえているといった方がピッタリ。トンボはどう猛なハンターなのです。 

 

わたしの撮影流儀は「生態をとらえることにつながらなくちゃ」です。それには,撮影前後の行動観察がポイントになります。今回は貴重な画像が得られました。 

 

 


ファジー! クロアゲハの産卵

2019-09-10 | クロアゲハ

9月9日(月)。月曜日なので仕事は休み。今日の大仕事はアゲハの庭園で敷石をコンクリートで固定すること。作業を進めているとき,キンカンの木にクロアゲハが訪れ,産卵場所を探している様子です。新芽は少ないのでどうなるかと見守っていると,産卵!

 

行方を追っていると,葉の下の陰に入りました。おかしいなと思っていると,木の根元付近で産卵する姿が! それはドクダミの葉です。

 

その後,すぐ傍のツゲの枝にとまって,同じように産卵ポーズ。さらにその後,根元に生えたナンテンでも産卵ポーズ。

 

クロアゲハが去った後確認しました。ドクダミに卵が!

 

ツゲの葉裏にも卵!

 

そして,ナンテンも葉裏にも!

 

とにかくびっくりしました。木の枝の下,暗いところに産卵。それも幼虫の食樹ではない草木の葉。とてもふしぎです。アゲハは産卵場所を,前脚の先に生えた毛で感知するといわれています。今回の例は失敗例なのでしょうか。あるいは,"わざわざ例"なのでしょうか。孵化したばかりの幼虫には厳しい環境のはず。そんなことを考えると,そのファジーさに ,ふしぎ感しか生まれて来ません。 

今回の目撃は偶然でしたが,びっくり情報です。当分,観察を続けます。