純粋に自然環境下で生きた姿を撮影するのがわたしの目指すところです。しかし,冬場野外でそれを撮るのは誰にとっても無理です。やむなく室内で,類似環境を整えて撮影することになります。そうしても,被写体が動いたらどうしようもありません。生きた被写体を接写で撮るのはほんとうにむずかしい!
粘りに粘って,やっとそれに近い画像を収めることができました。これこそキベリヒラタアブ(メス)に感謝,です。
早朝です。偶然サザンカの花でじっとしていました。そっとそっと容器から花ごと取り出しました。そのあとはすばやく撮影! かなり深度の深い写真が撮れました。脚が微妙に動くことがありましたが,他は問題なし。ふしぎなタイミングでした。
倍率を上げて触覚に迫りました。
今度は正面からです。「ついに静止状態のキベリヒラタアブが撮れた!」,そんな気持ちになる一枚です。
トリミングはできるだけしたくないので,さらに倍率を上げて撮影。写り方に関しては触覚周辺にすこし違和感があります。これは素人では解決できない点なのでしかたなしです。
これだけ撮れたら,キベリヒラタアブとなかよくなれた気持ちが湧いてきます。