庭で草引き作業をしているときのこと。突然ヤマトゴキブリの幼虫が出現。ゴキブリにしたら,たぶん休んでいる途中びっくりさせられたのですから,ずいぶん迷惑な話にちがいありません。
動き回って,ここは大丈夫とばかりに小石の間に身を埋めました。といっても,頭隠して尻隠さずの半端な隠れ方です。そっと小石を除いて撮りました。わずかに見える後脚の棘が印象的です。
よく出合う昆虫でもなし,この際からだをしっかり撮っておこうと思いつきました。ゴキブリはあくまでゴキブリ。ヒトにとっては害虫です。どんな病原微生物を持っているかわかりませんから,素手で扱うことは避けなくてはなりません。そのときはゴム手袋を着けていたので,その手で保持しながら撮りました。
下から見上げた頭部付近です。複眼のかたちに注目したいですね。大きなあごは食欲ぶりを物語っています。
前方からのすがたです。脚の棘が特徴的です。指でつかんでいる間も,すごい力で逃げようとしました。
アップして撮りました。これだけではゴキブリとは思えないかもしれません。触角が立派です。
斜めから見ると……。体表のツヤが輝いています。潜る生活に適応しているのでしょう。
脚の様相の見事さ! 素手では持ちたくありませんね。
どんな暮らしぶりなのか,尋ねてみたくなりました。