自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

福井・石川・岐阜の旅(4)~白山白川郷ホワイトロード~

2019-10-24 | 旅行

ホワイトロードは,その昔「白山スーパー林道」の名で呼ばれた山奥深いところにつくられた有料道路。全長33.3kmで,石川県白山市と岐阜県白川村を結んでいます。積雪に対応するために,開通期間は6月上旬から11月上旬まで。そんな厳しい自然環境の中を,道がくねくねと走っています。

今回の旅ではメンバーが「できれば紅葉の始まりでよいから,ぜひ見たい」と希望して実現した,いわば目玉のようなところ。とにかく,狭い道を渓谷沿いにのぼり,谷・稜線を切るようにしてつくられた道路をおりて行くのです。天空のドライブコース,絶景のコースといえばそのとおり。ちょっとハンドルを切り損なえば転落,といった迫力(?)は十分ありました。

紅葉にはわずかに時期早し,といった感じ。色づいた山々を想像しながらのドライブとなりました。写真で振り返ります。滝が現れました。 

 

 

V字谷に架かった橋を渡ります。 

 

 

ここにも滝。

 

 

大滝ではバスから降りて見学。

 

 

道路はぐんぐんのぼっていきます。反対の車窓から白山連峰がくっきり。

 

標高1450mの駐車場で休憩。真っ青な空が見事です。わずかながら紅葉の風景が見られました。 

 

 

穂高連峰もかすかに。険しい輪郭が確認できました。 

 

 

あとわずかで紅葉するでしょう。 

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(46)~ナツアカネ(さらに)~

2019-10-23 | 昆虫

アゲハの庭園に立てているタケの支柱は,どうやらトンボにとって格好の監視場所のよう。

昼,また別のトンボがとまっていました。もちろん,たびたび捕獲に向かうのですが,全部失敗。結局ここに戻って来るのです。翅が日を反射して光る様子を撮りたくて,数枚パチリ。

 

舞い戻って来たときを狙ってパチリ。翅がフワーッと開き加減です。

 

翅を休めているときにパチリ。

 

この支柱はなかなか役立っています。

 


シロツメクサの花とシロモンノメイガ

2019-10-23 | 昆虫と花

昨日のこと。シロツメクサの花でシロモンノメイガを見かけました。もちろん,蜜を吸いに来ていたのです。

 

シロモンノメイガは花を訪れるガとして知られていますが,どうしてか,吸蜜している具体的な画像はネットでは見かけませんでした。シロツメクサの花と,このガとの組み合わせはあったのですが,吻を伸ばして蜜を吸っているのがわかる画像は見当たらず。

わたしは,こうした場合,きっちり吻の様子を撮ろうと思います。漠然とした画像では,生態に迫る上で説得力のある画像にならないでしょう。「ここで,確かにこうしていた」という姿こそ貴重だと思うのです。

その気持ちで迫って行きました。吻が花の中に……。

 

吻の動きはほんとうに速い!

 

大きなカーブを描くことも。まるで大物のかかった釣り竿のよう。

 

ところで,ネット情報を見ているうちに「成虫は5-6月、8-9月の2度出現する。幼虫の食草は未知」とあるのを見つけました。10月の出現は時期外れといえそう。それに幼虫の食草が未知だなんて。まだ突きとめられていないのがふしぎなほど! 

 


福井・石川・岐阜の旅(3)~アキアカネ~

2019-10-22 | 旅行

旅の中でアキアカネを見ました。

ホワイトロードに入ったとき。トイレ休憩で停まったところに,渓谷に架かる吊り橋がありました。その手摺りにいたのがアキアカネ。近寄るとどうなるかと思いつつ,指を寄せて行きました。まったく警戒する様子なし。

 

今度は前方向から。これでもじっとしたまま。

 

別のアキアカネの頭部を接写しました。食餌中だったら,もっともっとおもしろかったのですが。

 

白川郷でも見かけました。使用レンズで近づけるまで近づいて撮りました。

 

ふつうは人が関心を寄せない,こうした風景をわたしは好んで画像記録に残しています。 

 


’19 秋,接写をたのしむ ~クビキリギス(続々)~

2019-10-22 | 昆虫

手元で観察している褐色型クビキリギスを,この際接写しておくのもよしと思い撮影開始。水泳の飛び込みを思わせるような脚の伸ばし方です。後脚を揃えるようにしてピンと後方に伸ばす独特の姿が印象的です。

 

頭部の前傾姿勢が際立ちます。

 

脚を曲げたのでさっそく前方向から撮影。いかにも節足動物という感じです。

 

頭部の尖りようは,この種特有。

 

横方向から撮りました。三角頭です。 

 

複眼をアップで撮ると,単眼の並び方がよくわかります。中央付近に黒い部分は偽瞳孔と呼ばれるもの。見る方向によって,偽瞳孔の位置は変わります。これは単眼が奥深くませ続いていて,光を反射しないために起こる現象です。カマキリなど他の昆虫にも見られる現象でもあります。どんなしくみになっているのか,くわしく知りたくなります。

 

接写は種の特徴を浮き彫りにします。 

 


’19 秋,接写をたのしむ ~クビキリギス(続)~

2019-10-21 | 昆虫

シリーズ前回の記事から24時間後。オヒシバの株に潜る込むようにしてじっとしていました。褐色型の成虫になりつつあります。

 

 

緑色型・褐色型のいずれになるのか,これを決定づける要因は何なのでしょうか。"ふしぎ"が湧いてきます。

 

さらに24時間後。緑がかって見えていた体色から緑が消えています。大変化が終わろうとしています。

 

 


福井・石川・岐阜の旅(2)~能美市健康ロード~

2019-10-21 | 旅行

宿泊は能美市にある辰口温泉。“金沢の奥座敷“”と呼ばれているとか。この地に泊まるとは思ってもいなかったので大いにびっくり。しかも,健康ロードのすぐ近くで,この地なら何度か訪れていました。北陸鉄道の廃線痕を活用してつくられた健康ロードは,市民の健康づくりに寄与しているばかりか,植樹された桜並木がずうーっと続く名高い桜名所になっています。

もちろん,夜明けを待っていましたとばかりに,秋の桜並木を撮影しようと出かけました。

サクラは虫に害されることなく葉を付けていました。これはうれしいこと。木は向こうの方まで,遥か彼方まで続いていました。まだまだ続いていると思わせる田園風景。春のサクラの風景が蘇ります。

 

田にはムギが植えられて,もうこんなに生長していました。

 

ウォーキングで通る人,田の様子を見に来られた農家の人,みんなが挨拶をして来られました。これが日常の姿なのだろうと察しがつきます。

 

しばらく撮影。

 

帰りに写した雪国を思わせる風景写真を二枚。一つは玄関をすっぽり包むガラスの覆い。この風景はいくつかの家で見ました。

 

 

もう一つは,軒の雪除け。道路沿いにある家なので,泥除けも兼ねているのでしょう。一年中こうだと中は暗い感じがしますが,住んでいる人にはどうなのでしょうか。

 

 

この風景がタイトルに“石川”を入れた理由です。 

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(45)~ナツアカネ(続々々)~

2019-10-20 | 昆虫

本シリーズ前回に取り上げたナツアカネ記事の翌日のこと。秋空が広がり,気持ちのよい一日となりました。陽が昇ってから,マンサクの枯れ枝にナツアカネが! 今日のいるのでうれしくって撮影。

 

秋空をしっかり取り込んで撮影しました。

 

「今度は近づいて撮ろう」。そう思って,ぎりぎりまで近づきました。脚の毛も,空の雲も,ばっちり。 

 

澄み切った青空を背景にしてもう一枚。アキアカネはわたしの動きを気にしている様子はちっともなし。こういう例はもううれしくって。 

 


’19 秋,接写をたのしむ ~クビキリギス~

2019-10-20 | 昆虫

畑でクビキリギスを発見。見ると,終齢幼虫。指を触れると,なんと柔らかな! これは間違いなく脱皮後間もない証拠。

 

確かに頭部先端近くにくびれがあります。

 

クビキリギスを見るたびに,ずっと前,強力な大顎で指先を噛まれ,出血した苦い思い出が浮かんできます。「あのときは痛かったー!」。マア二度とないはずの体験でした。

これを飼育ケースに入れて飼って,脱皮を確認したいと思いました。すると,3日と17時間が経った時点で,草の根元に頭を突っ込んでいる成虫を発見。すでに脱皮を終えていました。翅の色は黒っぽい斑点のある鈍い緑色。からだは柔らかめなので,脱皮後余り時間が経過していない模様。殻は見当たりませんでした。

 

 

頭部を上に向けて撮りました。オスです。

 

部屋で撮り直しました。スタイルはなかなかのもの。

 

頭部の傾斜はこのクビキリギスを特徴づけています。

 

体色の変化を見てみようと思います。

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(44)~ナツアカネ(続々)~

2019-10-19 | 昆虫

雨がポツリ。そのときに前栽を通りかかり,マンサクの枝先にナツアカネがとまっているのを見かけました。空は雲が覆って暗い感じです。風もかなり吹いています。でも,これはシャッターチャンスなので撮っておくことに。ただ,レンズの性能からフラッシュ撮影は欠かせないと判断。

カメラは手持ち。トンボが揺れるのでたいへん。

 

翅をレンズで押し上げてもう一枚。でも,ほんとうはもっと近づきたかったー!

 

こうしてなんとか撮れました。やれやれ,ほっ。