シリーズ前回の続編です。
二頭のナミアゲハを近接撮影しました。トリミングなしです。
上写真とは別の個体で,個眼が確認できるまで近寄った一コマです。
一枚目の個体を撮影した写真です。これ以上近寄れない距離まで近づきました。
下写真のみトリミングありです。すぐ上の写真の部分です。
近接世界のふしぎが見えます。そのふしぎが広がります。ふつうのレンズをとおして見えるふつうの世界に,意外なすがたが見えて来ます。
シリーズ前回の続編です。
二頭のナミアゲハを近接撮影しました。トリミングなしです。
上写真とは別の個体で,個眼が確認できるまで近寄った一コマです。
一枚目の個体を撮影した写真です。これ以上近寄れない距離まで近づきました。
下写真のみトリミングありです。すぐ上の写真の部分です。
近接世界のふしぎが見えます。そのふしぎが広がります。ふつうのレンズをとおして見えるふつうの世界に,意外なすがたが見えて来ます。
昨秋,ミュージアムの昆虫展でアゲハの幼虫を展示していたら,それが蛹に変化。そのまま春を迎えると思っていると,一部が冬に羽化。なんと二頭も。室温が関係したはず。かわいそうにこのままでは春を無事に迎えることはできないと思い,身近に見かける花を入れてやりました。
せっかくなので,頭と顔の写真を撮ることに。
前方向から。毛で覆われたからだがスゴイ!
なかなか優雅な感じがします。
近づいて撮りました。
いのちあるものに余計なことはなるべくしないこと,ですね。今更ながらの反省です。
わたしが住むむらの端に,ウメの木が数本あります。老木で,まったく放置されたままで,かわいそうなことに花を付ける余裕がないほど弱っています。青息吐息状態にもかかわらずわずかに花を付けている様子がさびしい限り。
あちらの枝が,そしてずっと向こうの青空がこんなによく見えるということは花がとても少ないということです。
ウメの木は土手に生えています。すぐ傍を国道が走っています。
やや時間をおいて撮り直しました。昆虫が一匹でもいたら文句なしにすてきなのですが,このときは見かけませんでした。
たしかにさびしい風景ですが,花一輪を見ると,なんとも清くって品のよいこと。整ったかたちが映えています。
ユスリカのなかまが花にいました。よく見ると,からだに花粉らしきものが。これは撮っておかなくては。
「もしかすると,摂食風景に迫れるかもしれない」。レンズを近づけました。たしかに花粉があちこちに付着しています。
口器が葯に触れています。なにか目的がありそうな動きです。
これは別の個体。花粉がかなり付着しています。花を巡って来たのでしょう。
頭部を見たくて接近。口器がやはり葯に触れています。葯表面の成分がお気に入りなのか,はたまた花粉そのものなのか。
物語が見えそうです。いのちには展開があります。
やはりこのユスリカのなかまが来ました。アカムシユスリカなのかもしれません。羽毛のような触角と,ものを削り取るスタイルの口器がこれまでの印象に残っています。
この口器! 鉤状になっています。羽毛のような触覚からオスだとわかります。
花を覗き込みながらせっせと栄養補給。
花粉が触角に触れれば,確実に他の花に運ばれます。目立たない訪花昆虫ですが,大いなる貢献者にはちがいありません。
となりまちにある公園に,ロウバイを見に行ってきました。毎年のように訪れているところです。
しかし,今年はまったくの期待外れでした。か弱いばかりの花と蕾がわずかに点在するだけ。これでは春の匂いどころではありません。
植えてある場所が日陰なので,育ちが芳しくないのでしょうか。なんだか花が寂しげ。
わぁーっと春を告げる姿が見たかったのですが,叶わず。
2月12日(金)。カラスガイ(?)の採取に出かけました。
淡水性で黒く,大きな貝を,カラスガイということばで括っていい表すことにわたしは慣れて来ました。それは子どもの頃からです。しかし,あるときドブガイということばに出合って,二つの区別をわたしには厳密にはできないとわかりました。それに,カラスガイの生息数は至ってすくないのだそうです。ということは,これまでカラスガイと信じていたのがじつはドブガイだったのではないかと思えてきたのです。
これからはできるだけドブガイという名称を使おうかなと思っています。
このドブガイを,いつもの川に採りに出かけたのです。ところがドブガイはすべてが殻だけ。川底に散乱する殻にびっくり。野鳥の被害に遭ったにちがいありません。一年前はこんなにひどくはありませんでした。
生きたドブガイは見つかりません。諦めて帰りかけたときのことです。
泥が溜まったところで,大きめのドブガイを一つ発見! ヤッター! そこの泥に手を突っ込んでみたら,なんと小さめの貝が出て来ました。探し続けると,次々に見つかりかけました。結局,こんなにたくさん採取できました。
ドブガイの子どもがいました。色が褐色で,若い感じがします。
細長いのはトンガリササノハガイです。わたしは初めて手にしました。タナゴはこの貝には関心を示さないとか。
とにかく,思いがけないかたちでの収獲となりました。ミュージアムの水槽に入れて来館者に見ていただけそうで,わくわく。
ホソヒラタアブはなかなか活動的です。真冬でも,ちょっと天気がよければあちこちで出没します。マンサクでも早々に見かけました。
複眼にはすでにわずかながら花粉が付着しています。
歩いて隣りの花へ移動。頭を突っ込んで花粉を舐めています。
花はまだ満開前なので,これからどんどん虫たちが訪れるでしょう。
セツブンソウの群落の二つめです。土手の斜面にそれがあります。といっても,ここもまた今年はまばら。いったいどうしたことでしょう。自然になにか異変でも起きたのでしょうか。
わずかに咲く花にレンズを向けました。みんな太陽に向かって咲いています。すこしでもからだを温めたいような姿です。
土手の下から見上げながら撮影。窮屈な姿勢でも,この可憐な姿を記録したくてしたくて!
あと一カ所,いちばん大きな自生地を訪ねてみるつもりです。それは後日のおたのしみに。
2月9日(火)。起きると,辺りの景色が雪で白っぽくなっていました。といっても,ほんのわずかな降雪でほんのりといった感じです。
急いで庭に出ました。マンサクが雪帽子をかぶっていました。とつぜんの出来事にマンサクはぶるぶるっと震えているに違いありません。せっかくなので,雪とマンサクの組み合わせで撮影をしました。
撮っていると,雪がじわじわ融けていくのがよくわかります。外気温が融点を上回っているのです。融けた雪は水滴になります。
花に結晶が。それも融けていきます。
接写のチャンスはいつでもあります。ほんとうなら雪の結晶をもっとしっかり撮りたかったのですが。