自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

公園の春(8) ~ベニシジミ~

2021-04-14 | ベニシジミ

ベニシジミが活動を開始。先日,スイバの根元で卵を見つけました。

まだ気温が不安定のようで,活動には勢いがありません。目の前を横切ったベニシジミがよたよたと近くに舞い降りました。

 

ゆっくり向きを変えました。

写している最中,高齢のお二人が「なにを撮りよってんですか」と声を掛けてこられました。レンズの先にベニシジミを認めて,「逃げへんのですか」とお尋ね。「気温が低めなので,からだが温ままらないと駄目なようですね」とわたし。

 

向こうから親子連れが。

 

駐車場で。「こんなところにチョウチョがいる!」。子どもがびっくりしたように叫ぶ声が聞こえました。行ってみると,ベニシジミでした。地面でじっとしていて,舞い上がろうとしません。やっぱり気温の影響でしょうか。

 

ありふれたチョウでも,目を引き付ける瞬間があります。この日の活動ぶりもまた,その一つです。

 


公園の春(7) ~モクレン~

2021-04-13 | 

モクレンの花は純白で,清潔感がみなぎっている感じがします。この風景はわたしのお気に入りで,今の時期になるといつも通っています。

満開時は天気がよくなかったので,撮影日を伸ばしていました。この日は空が真っ青。花は満開を過ぎ,花弁が落ち始めています。色も褐色を帯びている花弁が目立ちます。

 

電車がやって来ました。蕊と電車と,そしてずっと向こうのむらと山が一枚の中に入りました。

 

時間が経って,反対側から電車が。

 

とくべつな意味のある風景ではありませんが,この場所のこの花だからこそ記録に残しておきたいという気持ちなのです。これで心残りはなし,というところです。

 


公園の春(6) ~ツチイナゴ~

2021-04-12 | 昆虫

公園にて。昨秋ササを刈り取って見通しがよくなったところがあります。そこを歩いていたら,突然昆虫が一匹飛び立ちました。

近寄って確かめるとツチイナゴのオスでした。春を迎えてうれしくもあり,目覚めたばかりでからだがもう一つうまく動かせなかったり,といった様子です。レンズを近づけても警戒心が現れません。

 

おかげで時間をかけて撮影できました。接写なのでレンズの影が入らないように,太陽の向きを考えなくてはなりません。ごそごそと動くわけですが,ツチイナゴはちっとも警戒しないのです。ありがたい,ありがたい。

できるだけ前方向からも撮っておきたいのですが,太陽の位置関係からこれ以上レンズを動かすのは無理です。縦長の構図により,背景にミツバツツジの木が入って季節感が出ました。

 

ツチイナゴはそのうちにパッと飛び立って,ミツバツツジの細枝にとまりました。そして,なんと若葉を食べ始めたのです。口元が動いているように見えたらしめたもの。これを目撃したのはラッキーでした。撮影できたのはまことにハッピー!

 

やがて歩いて枝先に移動。

 

そうしてどこかに去って行きました。感謝。

 


'21昆虫の頭・顔 ~クロアゲハ~

2021-04-11 | クロアゲハ

昨秋飼育ケースで飼っていたクロアゲハの幼虫が,その後蛹化。それが無事に冬を越し先ごろ孵化。寒さがまだ残っているので,動きはあまりありません。頭部の写真を撮るチャンスです。

紙の上にそっとおいて撮影開始。真っ黒い毛に光が当たって鈍い黒色を放っています。白い毛が帯状に配置されています。仲間同士の識別に役立っているにちがいありません。

 

複眼には個眼がぎっしり詰まっています。

 

もう一方の眼です。

 

真正面から撮りました。複眼の輪郭曲線がなんとも見事です。

 

クロアゲハの躍動する季節を迎えました。

 


公園の春(5) ~ヤマザクラ~

2021-04-10 | 

ソメイヨシノが開花する時期と重なるようにして山桜の花が開きかけました。

お気に入りのヤマザクラを主役にして風景写真を撮りました。このヤマザクラはわたしのほかに気に留める人なんていないでしょう。というのは,老大木のソメイヨシノに寄りかかって伸びてきた雑木のような若木で,ソメイヨシノが枯れたために伐られ,じつに頼りなさげに枝を伸ばしているに過ぎない木なのですから。花はわずか。

切り株を三脚代わりに台座にし,カメラを持つ左腕肘を切り口に固定して撮りました。早朝なので,左前方に太陽があります。左は小さな滝。右にはソメイヨシノが,そして遠くに鉄塔が見えます。

 

時間をずらして,同じ風景を電車を入れて撮りました。電車は向こうに走って行きました。

 

日を変え,走って来る電車を入れて撮りました。直前まで光が射していたのですが,この瞬間だけ雲が遮りました。そのため,右上のソメイヨシノが黒っぽくなっています。遠景の空に浮かぶ雲が気に入っています。青一色の空よりずっとすてきな感じがします。

 

来年も撮りたい風景です。

 


'21昆虫の頭・顔 ~クロタニガワカゲロウ~

2021-04-09 | 昆虫

山中の湿地に架かった木橋にて。

通りかかると,初めて見るカゲロウが数匹いました。観察していると,何かの虫が飛んで来たときに発進しています。どうやら捕獲行動を繰り返している様子。体長は10mm余り。あとで検索するとクロタニガワカゲロウとわかりました。

 

相当に機敏で,近寄って撮影するのがたいへん。すぐ逃げられたり,歩いて遠ざかられたり。慎重に近づくほかなし。

 

複眼が上に飛び出した感じで,口器はカモノハシのそれのように前方に突き出しています。見たこともない頭部のつくりです。

 

やや後方から見ると,複眼の外側が浮き上がっていて,からだから出た棒が支えているみたいなのです。

 

前方からも撮るチャンスが一回だけありました。解像度は落ちていますが,複眼の付き方や口の様子がわかります。

 

観察中は捕獲に成功しませんでした。しかし,その行動ぶりからかなり獰猛な性質の持ち主だとみました。

 


'21昆虫の頭・顔 ~続 アカタテハ~

2021-04-08 | アカタテハ

複眼に付いたゴミを取り除いて撮影しました。もちろん,紙に載せたままです。複眼の毛が林立しています。

 

真横から複眼を撮りました。このままでは半球に見えます。

 

反対側からも。じつに込み入った姿に見えます。細かい!

 

両眼を合わせると,富有柿のような,バフンウニのようなかたちです。

 

肉眼では判別できない世界が広がります。「ほっ,ほーっ!」の世界です。

 


カタクリの群落

2021-04-07 | 

カタクリの群落を訪ね,先に,虫の目レンズで群生の様子をご紹介しました。ごくふつうの風景をまだご紹介できていなかったので,すこしだけアップします。ずいぶん後回しになりましたが,お許しください。

これだけの群生を保護するのはたいへんなはず。じつに見応えがあります。他を圧倒する風景といいますか。

 

この風景は手入れによって維持されています。野生的な環境はもっと原風景的です。雑木の間にあちこち生えて,咲いています。数十年前に宮城県の山林で見た風景がよみがえります。

 

すてきな風景です。

 

鑑賞する人が群落に引き込まれます。ついつい前のめり気味に。

 

もちろん一年後も訪れようと思います。

 


'21昆虫の頭・顔 ~アカタテハ~

2021-04-06 | アカタテハ

この際アカタテハの頭と顔をきちんと写真記録しておこうと,接写を試みました。モデルは飼育容器に入れておき,早朝にそこから出しました。今頃の朝だと,体温が上がっていないので動きはほとんどありません。

 

白い毛が白トビしないようにフラッシュの光量を抑えています。複眼に見える黒い斑紋は偽瞳孔です。こちら向きがいつももっとも濃くなります。

 

近寄ると,複眼の毛がくっきり。ゴミが付着しているのがわかります。これは飼育容器の中で暴れた際からだの毛・鱗片・ゴミが付いたのでしょう。この写真から,複眼にある毛の役割がすこし理解できます。

 

反対側も撮りました。

 

おしまいに真正面から。複眼のかたちは単調な半球でなく,下側が上に向かって食い込んでいるのがわかります。両眼を合わせるとけっして球になるわけではありません。

 

せっかくなので,付着したゴミ類を除いて再び撮ることにします。次回記事にします。

 


公園の春(4) ~テングチョウ~

2021-04-05 | 昆虫

春の陽気にテングチョウが目覚めました。公園でときどき見かけるようになりました。

サクラの花を撮っているとき,近くに到来。一本の木の周辺にいて,そこから去る気配がありません。その木にとまったときにレンズを向けました。

 

翌日のこと。そこに行くと,やっぱりテングチョウがいました。先の個体と同じものかどうか,わかりません。たぶん同一個体でしょう。同じような行動を繰り返しました。下写真では複眼と触覚が写り込みました。

 

舞い上がったかと思うと,別の枝にまた戻って来るのです。下写真は後翅がレンズに触れる寸前で撮影しました。おかげさまで,ハッピーな光景を記録できました。

 

そして,すこしだけ右に移動。こうして撮ったのが下写真です。前翅の先端はレンズに軽く触れています。

 

昆虫の警戒心を生じさせないポイントに,「急な動きは禁物」という点があげられます。気配を感ずかれたらもうおしまいです。慎重の上にも慎重さが要ります。この心得に,これからわたしのからだがどれだけ溶け込んでいけるか,たのしみでもあります。