ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

台湾南西部紀行 台中編 その3/カヤノボリ タイワンオナガ アカハラシキチョウ クロヒヨドリ

2024-09-09 | 台湾
カヤノボリ 2024年7月1日 台湾 台中

2日目午後;無事ヤイロチョウ(Fairy Pitta)をしっかり収められたので、意気揚々と山を下って行きました。初日と2日目午前は平地の田んぼ周りだったので、お山で出てくる鳥は初見ばかり。先ず、カヤノボリ(Collared Finchbill)。ヒヨドリのお仲間です。シロガシラに似てますね。
台湾固有種のヒメマルハシが出てくれたのですが、早い、藪の中、出てもすぐ移動と悪条件が重なって、残念ながら写真撮れずでした。多くの方はちゃんと撮れてましたが‥‥😭😭
遠くにはタイワンオナガ(Gray Treepie)。カケスの仲間らしい感じですが、遠かった。ただ、台湾では普通種の様なので、また出て来ます。
すぐ近くで鳴いている鳥がいるけどなかなか見つからない。頭のすぐ上で、近過ぎて気づかないパターンでした。いたのは、アカハラシキチョウ(White-rumped Shama)で、ここ台湾では移入種との事。
駐車場に着くとバス越しに黒い鳥が。クロヒヨドリ(Black Bulbul)です。全身黒いのと赤い嘴のコントラストがなかなか。
以上で、2日目を終えて、台中郊外のホテルに投宿して、翌日はいよいよヤマムスメとご対面です。

次回は地元に戻って、4回目のブッポウソウです。まだまだ猛暑で、しばらく鳥見はお休みです。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中編 その2/ヤイロチョウ クロエリヒタキ ズグロミゾゴイ

2024-09-06 | 台湾
すっくとたたずむヤイロチョウ 2024年7月1日 台湾 台中

2日目午後の続き;ポイントでは低い幕があるだけで、カメラマンの列は丸見えですが、ヤイロチョウ(Fairy Pitta)は気にせず、近づいて来ます。
最も近づいた時ですが、5~6mかな? でも、お腹側だけで、背中は見せてくれません。お腹の赤い日の丸が鮮やか!
そして、森にお帰りになるのか飛び上がりましたが、まだ、森に飛び去ることはなく使われなくなった橋の欄干?の上に飛び移り。バックが抜けて、緑で、良い感じ‥‥と思ったら、何で!そこに反射板があるの! これさえなければ、良い構図なのになあ〜 とため息。
無理くり切り取るとこんな感じ。
見返り美人か美男子かは分かりませんが、このポーズだと‥‥
トリミング後の構図もまあまあかな?
という事で、流石にヤイロチョウは森の奥に消えて行きました。その後、1時間ほど粘りましたが、再登場はありませんでした。その間に何か出てくれればなあ、と期待しましたが、サッパリ。やっと出てくれたのは、クロエリヒタキ(Black-naped Monarch)♀がチョロッとだけでした。
すぐそばにズグロミゾゴイ(Malayan Night-Heron)が営巣していました。道路からすぐで、丸見え。巣立ち間際の様でした。営巣中への気遣いは無用の様でした。
という事で、一度だけでしたが、ヤイロチョウはじっくり出てくれたので、余裕で徒歩でバスの止まっている駐車場まで、2kmほど山を下って行きましたが、途中、鳥さんが色々出てくれたので、次回にアップしたいと思います。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中編 その1/ヤイロチョウ

2024-09-03 | 台湾
ヤイロチョウ 2024年7月1日 台湾台中

台湾2日目午後は本遠征のタイトルにもなっているヤイロチョウ(Fairy Pitta)狙いです。日本に来るヤイロチョウと同じ種類ではありますが、渡来数が多いので、日本より見やすい様です。ガイドさんが仕入れたヤイロチョウのポイントに向かって、山中を走って行きましたが、あと2kmほど残して、バスは通行止め。えっ!この炎天下を重い機材抱えて山登り!と覚悟しましたが、ガイドさんが何とかするとの事で、タクシーでも呼ぶのかと待っていると、何と近くにいる方にお願いして、その方の車で我々を運んでくださるとの事。それも3回も。見ず知らずの方に頼むのにも驚きましたが、引き受けてくださった方にも驚きました。何と優しい方でしょう。ポイントに着くと台湾のカメラマンさんが10数人待機中。我々が日本からわざわざ来たからと思われたのか、元々優しいのか、少し空けてくださって、もっと前に、こっちにおいでと親切にしてくださいます。感激しました。「ちょっと前に出たよ」、「あそこに出るよ」と写真を見せながら、片言の日本語を交えて教えてくださいます。そうこうしていると、本命がやって来たのか、みなさん静かになって構えていると草陰から現れました。
どんどん前にやって来て、ヤイロチョウらしく長い足を使って、ピョンピョン歩きながら、しばしフリーズ。シャッタースピードを上げなくてもぶれずに撮れます。しかも近い!
さらに近づいて来ます。
現れてから10分間、出ずっぱりで、じっくり撮らせてもらいました。

次回もヤイロチョウの続きと同所に出てくれたクロエリヒタキとズグロミゾゴイ雛をアップする予定です。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台南官田編 その3/レンカク ベニバト マミハウチワドリ アマサギ メジロ

2024-08-19 | 台湾
水田に着地するレンカク 2024年7月1日 台湾 台南市官田

7月1日(2日目)午前の続き;優雅に飛ぶレンカク(Pheasant-tailed Jacana)だけでなくベニバト(Red Collard-Dove)♂の飛翔にフォーカスが合いました。翼が開いた時の模様はこんな感じなんですね。背中のぶどう色が中々にいいです。
山をバックに割と上の方を飛ぶレンカク。
移動途中の藪の中にマミハウチワドリ(Plain Prinia)。あんまり表に出てくれず、この一枚だけ。羽団扇と呼ばれる長い尾羽を開いて欲しい!
レンカクの飛翔を横から追っかけることができました。
こちらは、飛翔から着地するまでの連続です。
いい感じなんですが、尾羽が短い♂だったのが、ちょっと残念。
アマサギ(Cattle Egret)もいました。
電柱の支線に何かの塊。これはオウチュウ(Black Drongo)の巣だそうです。こんなところにこんな巣を作るのかと妙に感心。
官田でのレンカク観察を終了して、午後のヤイロチョウポイントに移動。途中の休憩所に何か小鳥がいるので、見るとメジロ(Japanese White-Eye)でした。亜種の様ですが、ほとんど同じに見えます。目先がちょっと違う様にも見えますが、誤差の範囲かな。

次回は、地元のブッポウソウを挟み、タイ南部に戻ります。ご覧いただき有り難う御座います。

台湾南西部紀行 台南官田編 その2/レンカク カタグロトビ カンムリワシ セイタカシギ インドコムクドリ タイワンショウドウツバメ等

2024-08-16 | 台湾
水草の上にたたずむレンカク 2024年7月1日 台湾 台南官田

7月1日午前(続き);朝から日差しが強く、既に気温は上昇していますが、何とか歩いていると上空に再びカタグロトビ(Black-shouldered Kite)。降り立ったと思われる場所の方に移動。少し草地が広がった場所がありました。
カタグロと言われる翼の付け根の肩部の黒色が目立ちます。
移動すると電柱の上に止まっていましたが、強い逆光で、サッパリ。そのうちどこかに飛んで行きました。上空には別の猛禽、カンムリワシ(Crested Serpent-Eagle)でした。換羽中の様で、あちこちの羽が抜けていますが、悠々と旋回。
驚いたのかセイタカシギ(Black-winged Stilt)が群れで飛び立って、しばらく上空を集団飛行。
長い足が優雅ですね。
カンムリワシとトビ(Black Kite)が接近。やはりワシと名が付くだけあって、トビよりは大きですね。
少し場所を移動して、別のレンカク水田に。同じ様に何羽ものレンカク(Pheasant-tailed Jacana)が、水草の上を優雅に歩いていますし、時に飛翔してくれたりもします。
近くで見ると、光の当たった後頸部の金色が鮮やか。
道路の電柱にはインドコムクドリ(Chestnut-tailed Starling)。ここで営巣しているのか2羽が頭のすぐ上です。英名を直訳すると尾栗椋鳥、確かに尾羽は茶色だけど、そんなに目立たないですけどね?
またリュウキュウツバメか?と思いましたが、念のため双眼鏡で見ると、アレッ!違う。ということで、タイワンショウドウツバメ(Gray-throated Martin)でした。ショウドウツバメと違い胸のネクタイがありません。
そばにはインドハッカ(Common Myna)も。
電線の上ですが、色々な鳥がいるもんです。

次回は、この続きで、官田編の最後です。同様にレンカク、ベニバトなどをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

台湾南西部紀行 台南官田編 その1/レンカク ベニバト オウチュウ カタグロトビ ツバメチドリ インドコムクドリ

2024-08-13 | 台湾
柱の上に止まるオウチュウ(Black Drongo) 2024年7月1日 台湾 台南市官田

台湾2日目(7月1日)午前;朝食後宿を出て、午前中の目的地であるレンカク生態教育園へ、建物には行かないで、田んぼ、湿地を巡ります。車も時々通る様な車道からの観察ですが、歩道があるので問題なし。昨日よりは管理されている湿地を回ると今日もレンカクはあちこちにいます。樹々もある事から野鳥たちも色々います。目についたのはベニバト(Red Collard-Dove)。日本のキジバト感覚であちこちにいますが、よく止まっているのは電線。先ずは♂、ペアでいることが多いです。
こちらは♀。
電線にはシロガシラ(Light-vented Bulbul)も。
ツバメチドリ(Oriental Pratincole)が飛んでいました。飛翔に何とかフォーカスがあったのは1枚だけ。早い!
すると目の前の道路に降り立ちます。おいおい、車が来るよ、と思いながら収めます。
上空に猛禽、カタグロトビ(Black-shouldered Kite)でした。石垣のカタグロトビは、こちらから分布を広げたのでしょうね。でも、台湾では移入種扱いなので、日本でも移入種扱い。本当にそうかな?
コシアカツバメより大きいオオコシアカツバメ(Striated Swallow)。中々止まっているところを撮らせてくれない(数もそんなに多くない)。やっと飛んでるのが、証拠写真程度で撮れました。やはり大きいです。
電線に止まる前のベニバト♀。
電線止まりでないベニバトは木の中で、撮りにくい。やっと表に出ていた♂が、撮れました。この実を食していたんでしょうね。それにしても沢山なっていること。
よく見るツバメはリュウキュウツバメ(Pacific Swallow)です。
そして、レンカク(Pheasant-tailed Jacana)ですが、前日と同じ水草に覆われている湿地のあちこちにいます。水草の上を歩いているのは子連れ。イクメン父さんでした。
3羽のヒナが見えます。段々と好き勝手に行動しだすと父さんは大変ですね。

ベニバトは本当に沢山います。電線止まりばっかしですが。
ほんの100kmしか離れていない与那国島でも滅多に見れない。今年の3月に出向いた時には全く会えなかったのが嘘の様です。
木に止まった見慣れぬ鳥。Nさんに見せるとインドコムクドリ(Chestnut-tailed Starling)との事。やはり移入種だそうですが、初めての台湾だと正直、どちらでも良い感じで、日本でガビチョウ、ソウシチョウを見るときの感覚とは何か違いますね。初めてお目にかかるのはやっぱり新鮮。
カラムクドリにちょっと似ている感じです。

次回もこの続きで、炎天下の中、湿地、田んぼを汗かきながら回りレンカクを探します。ご覧いただき有り難う御座います。

台湾南西部紀行 台南編 その2/ヒガシメンフクロウ シロアゴヨタカ レンカク

2024-07-30 | 台湾
夜の畑で獲物を探すヒガシメンフクロウ 2024年6月30日 台湾 台南市帰仁区

1日目(6月30日夕刻〜夜)相変わらず田んぼでは、レンカク(Pheasant-tailed Jacana)が争っています。
バン(Eurasian Moorhen)も繁殖中なのかペアで見かけます。
上空を優雅に飛んでくれました。しかも、割と近くをかすめていきました。
風切羽の先端に更に細い羽が突き出ていますが、何なのでしょう?単なる飾り羽?
ジャワハッカ(Javan Myna)も田んぼに降り立ち。
レンカクのヒナをよく見かけます。足指が出たところを狙います。
レンカクを堪能した後は今夜の宿に荷を下ろした後、市内で夕食。その後、午後8時にレンカクを見た地域の畑に出動。地元のガイドさんがバイクで先導してくれますが、ライトを畑の中に当てながらゆっくりと進みます。すると停車して、バスから降りるように指示。カメラを抱えてガイドさんについて行き、並んだところで、おもむろにライトを当てると放水栓?の上にヒガシメンフクロウ(Australasian Grass-Owl)が止まって獲物を捜索中。最初はすぐに飛ばれたりしましたが、何度目かで、割と間近でこちらを気にすることなく佇んでいます。
遠くに街灯や走るトラックのライトが浮かびます。
メンフクロウというだけあって、その白い丸い顔面はなんとも言えず、ユニークな風貌です。ベネチアの仮面を思い起こします。
更に探索を続けて、降車の指示が出て、カメラを抱えて降りると、今度は道をゆっくり進んで行きます。ライトの先には何か物体が見えます。さらにゆっくり進んでいくとその正体は何とシロアゴヨタカ(Savanna Nightjar)でした!道路にじっと佇んで何をしているのでしょうね。英名のサバンナからすると森ではなく草原が栖なんでしょうが、不思議な感じです。
何度かヒガシメンフクロウに遭遇していましたが、夜がふけてくるとパッタリと姿が見えなくなりました。お腹が膨れて、草むらに隠れたのでしょうか?午後10時には切り上げて第一日目は終了。

次回は地元に戻って、アカショウビンをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

台湾南西部紀行 台南編 その1/レンカク バン シマキンパラ等

2024-07-27 | 台湾
飛翔するレンカク 2024年6月30日 台湾 台南市帰仁区

6月30日〜7月5日、自身初となる台湾にN野鳥倶楽部で遠征して来ました。台湾第2の都市高雄への直行便で往復、主に台湾の南西部と阿里山を周り、86種の野鳥を確認(声のみ含む)し、うちライファーは42種、台湾固有種は19種でした。日程行程は台湾のガイドKさんが設定されましたが、台湾来歴20回以上の練達のNさんがガイドしてくれるので、楽ちんな鳥見旅となりました。食事も美味しく、与那国から100kmしか離れていない台湾は海外に来た感じがありませんが、鳥相は随分違い、色彩もまずまずカラフルで堪能しました。
第一日目(6月30日)高雄空港に午後3時半に到着し、早速、台南市帰仁区へ移動し、レンカク(Pheasant-tailed Jacana)を探しました。ポイントの田んぼに着くとあちらこちらにレンカク。保護策が功を奏して、数が回復しているそうです。
水草の上を歩くのは、レンカクだけでなく、シマキンパラ(Scaly-breasted Munia)もいました。
日本でレンカクが出たなら大騒ぎになるところですが、田んぼの周りには我々のみ。
ヒナの姿も見かけますが、こちらでは抱卵中。レンカクはタマシギと同じく一妻多夫の様で、子育て担当は♂。雌雄容姿は同じですが、尾羽の長さが♀の方が長いそうです。確かに抱卵中の個体の尾羽は短めですね。
したがって、田んぼで、争っているのは、尾が長いので、♀でしょうか。
ここにはセイタカシギ(Black-winged Stilt)の姿も見えます。レンカクは飛翔姿が優雅で良いので、飛んでいるのを主に狙いました。
バン(Eurasian Moorhen)も多くいる様で、よく見かけます。止まっているネットにはピンクの卵塊が。ここでもジャンボタニシは幅をきかせているようです。
夕刻で良い天気なので、光条件は今一つでした。
水草の上を歩くレンカクのヒナですが、頭部と比べるとその長い足指がいかに長いかよくわかります。これであれば、水草の上をうまく歩けそうですね。
相変わらず、♀同士で、争って、飛翔してくれます。

しかし、暑い!しょうがないですが。

次回はここの続きと夕食後の同じ区域の畑を夜間探索して、ヒガシメンフクロウとシロアゴヨタカとの遭遇をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。