ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

ハジロクロハラアジサシ コアジサシ 川越市伊佐沼/ タマシギ さいたま市

2018-05-27 | 関東地方

5月27日群馬県にライファーのオオコノハズクを求めて、駆けつけ、無事対面を果たしたことを教えていただいた方に報告しました。すると、伊佐沼にハジロクロハラアジサシが大挙して来ているという驚くべき情報に接し、伊佐沼に馳せ参じました。到着すると日は西に傾き始めていましたが、沼の上空を10羽以上のハジロクロハラアジサシが飛び交っていました。会うのは2年ぶりですが、伊佐沼では初めて、しかも10羽以上の群れに狂喜しました。逆光気味になる東岸からですが、手強い飛翔姿にシャッターを切ります。黒と白のツートンカラーが強烈なので、適正露出が難しいです。
羽を休めているのか、竹の杭の上に並んでいます。

近くを飛ぶと早すぎて追いつかないし、遠くだとフォーカスが合わない、背景があるとフォーカスが取られる。苦労します。





水面を飛んでいるのが、一番似合います。

杭を巡って、少し争っているのでしょうか。声をあげています。


コアジサシも時々飛び交い、楽しませてくれます。


ひとしきりアジサシと遊んだ後、フクロウの雛のところに向かいましたが、巣立った雛たちは森の中で姿が見えず。諦めて、田んぼのタマシギを求めて、移動。もはや日は沈みそうでしたが、バーダーたちが並んでいるので、行ってみると田んぼの中にタマシギ♀が佇んでいました。

♂♀で飛び去って、休耕田の中に入ってしまいましたが、しばらく待っていると、出てきました。♀♂で仲良く田んぼの中で採餌していました。しかし、もはや日は沈んでしまい、色は出ません。


嘴を水中に入れる時には、目を瞑るようです。2羽で、うまくシンクロしてくれました。

翌週の6月2日にも同じ田んぼに出かけました。少し早い時刻に出向き、同じ田んぼを見てみましたが、見当たらず、人もいません。うろうろ探していると一人カメラを向けている方が目に入ったので、行ってみると、2羽の♀が採餌していました。ようやく近づいてきたそうで、運の良いことです。しかも、順光で比較的間近で写真に収めることが出来ました。




次回は、群馬県のオオコノハズクと埼玉県のサンコウチョウをアップする予定です。

キビタキ クロジ ミソサザイ ビンズイ センダイムシクイ アカハラ等 山梨県東部 

2018-05-26 | 中部地方

今季2度目のY峠に鳥友HMさんと行ってきました。もうピークは過ぎて、カメラマンの数も少なく、舞台へのスターの登場は望めません。マミジロを期待して出かけたのですが、残念ながら、囀りもなし。2年前には囀りも良く聞こえ、偶然、姿も♂♀で見えたのですが///→https://blog.goo.ne.jp/hidebitaki/e/cc73b1204281fef153d335eba54b1cfb
さて、林道に入るとすぐに、ミソサザイが迎えてくれました。

下のポイントの水場には人影もなく、上のポイントで少し待ってみましたが、鳥の気配がないので、林道を登っていくと、ウグイスが目立つところで囀っていました。


さらに林道を登ると、コルリ、コマドリの囀りが聞こえてきますが、なかなか姿は見せてくれません。カメラマンが集まったところでは、2羽のコマドリが、笹薮の中を動き回っていました。巣でもあるのかもしれません。登るだけ登って、お昼を食べた後、徐々に下っていくと、音もなく、姿を見せたのは、ビンズイでした。

更に下ると、焼酎一杯グイーの声、見るとセンダイムシクイが佇んでいました。頭頂部の頭央線がよく見えます。

ということで、たいした成果なく、ポイントの舞台に戻って、待つことにしました。登場は少ないものの、クロジがやってきました。

しばらくすると、キビタキの♀。すぐに飛び去ってしまいます。

そうこうしていると、キビタキ♂も登場。この頃になると葉が繁って、舞台は、日陰になるので、撮影にはちょうど良いです。やっぱり、キビ♂は綺麗です。




よくやってきたのは、アカハラです。

いや、ソウシチョウの方が多かったかも。

次回は、伊佐沼のハジロクロハラアジサシとさいたま市のタマシギをアップする予定です。

サンコウチョウ オオルリ キビタキ イカル 埼玉県西部

2018-05-20 | 関東地方

近隣のフィールドにやって来た夏鳥たちです。先ずは、我がフィールドとしている狭山丘陵にやって来たオオルリです。4月28日に出かけるとその美しい囀りを聴かせてくれました。姿が見えないものかと探して坂道を登ると、目線とはいきませんでしたが、なんとか囀る姿を収めることができました。が、光が強すぎて、青色の出は今ひとつでした。



5月2日、今度は、間近で囀ってくれましたが、目上げる角度で、青色の出は今ひとつでした。が、美声はたっぷり聴かせてくれました。

5月12日、イカルの囀りが聞こえます。この季節、声はすれども姿はなかなか見えないのですが、遠くにペアでいるのが見えました。羽ではないのですが、夏には、嘴の付け根が緑色になっています。

5月13日、4月の中旬にキビタキはやって来て、かなりの個体数がいるのですが、なぜか写真に納めさせてくれませんでした。やっと、収めましたが、条件は今ひとつでした。囀る時、背中の鮮やかな黄色の羽を少し膨らませるのでしょうか、暗い森の中で、よく目立ちます。



5月20日、そしてサンコウチョウです。狭山丘陵にもやって来ているのですが、なかなか出現頻度が少なく、手強いです。そこで、少し遠出して、少なくとも3年間は、子育てに成功しているポイントに出かけました。到着するとあのホイホイの声、嬉しいことに今年もちゃんと来ていました。ここは、遊歩道から観察できるのですが、天気がいいとバックの森が光って、陰影がつきすぎます。が、時に結構、間近にやって来てくれます。また、頭上に現れ、首を痛くさせてくれるサービスのいい個体がいるポイントです。






次回は、山梨県東部か埼玉県西部の夏鳥を再びアップしたいと考えています。

アカエリヒレアシシギ クマタカ オオルリ キビタキ センダイムシクイ等 山形県 飛島 湯ノ瀬温泉

2018-05-05 | 東北地方

5月3日から5日まで、YBツアーで飛島に遠征し、春の渡り鳥に会ってきました‥‥が、3、4日と悪天候のため船が欠航し、最終日の5日に僅か2時間半の滞在となってしまいました(涙)。残念ながら、飛島らしい渡り鳥に会うことは出来ませんでした。島に渡れないため、湯ノ瀬温泉に2泊し、近くの渓流沿いを散策し、時折雨に降られながら、鳥見をしました。
湯ノ瀬温泉では、ヤマセミに期待しながら、渓流沿いを歩くと、オオルリ、キビタキ、クロツグミ等の囀りが聞こえてきましたが、距離が遠く、ヤマセミは姿を見せてくれません。そんな中「クマタカ!」のガイドNさんの声。上空を見上げると2羽のクマタカが帆翔しています。結構長い時間飛んでくれたり、遠かったですが、木にも止まってくれたりとサービスしてくれました。



里山らしく、サシバが時々現れ、顔の黒い暗色型もいました。

渓流に現れたカワガラスです。

そして、最終日の5月5日。湯ノ瀬温泉を出て、酒田港に着くと、朝8時発の第1便は欠航でしたが、12時発の第2便はまだ未定。そこで、近くの日和山公園を散策することに。渡りの時期にはそれなりに、夏鳥が滞在しているとのことで、期待しながら、公園を回ると、センダイムシクイ、コムクドリ、アカハラ、オオルリ、コサメビタキ等がいてくれ、コルリの囀りも聞こえてきました。Nさんは、飛んでいるレンジャクも見つけてくれましたが、残念ながらどこかに行ってしまったようです。
木々の間を渡り歩いていたセンダイムシクイです。少し小高いところで、待ち伏せして一枚。

暗い木立の中にひっそりといたオオルリ♂です。羽に茶色味があるので、第1回夏羽の若鳥でしょうか。


コムクドリは、繁殖しているようで、立派な鬼瓦の上で鳴いていました。

港に戻ると船は出航するとのこと。短い滞在時間ですが、何とか飛島に渡れることになりました。船に乗り込み、デッキでウミネコ等を見ていると参加者の一人が「あの黒いのは何?」と、Nさんが双眼鏡で見ると、「アカエリヒレアシシギ!」出航にはまだ15分ほどあるので、船を降りて、急いで駆けつけました。夏羽の♀です。時間の許す限り、急いで、シャッターを押しました。運良く羽も広げてくれました。





幸先いいので、群れでも見れないかと期待しましたが、航路上では、ほとんど出ないまま、飛島に到着。急いで、畑から回りますが、あまり成果はなし。キビタキが時折姿を見せてくれます。少し灰色が混じっているので、若い個体のようです。


さらに進むと、畑に繋がれたヤギの上にアマサギ。何とも和む景色です。

ムシクイは飛島でも、センダイムシクイがほとんど。エゾムシクイを少し見かける程度でした。写真はトビシマナシの木の間を飛ぶセンダイムシクイです。

オオルリの♂は見かけず、♀を写真に収められただけでした。

あっという間に出航の時刻となり、後ろ髪を引かれながら船に乗り込みます。帰りの航路は、風が強くなったのか、結構揺れます。甲板にも波がかかり、ずぶ濡れになる人も続出。とても、写真を撮る状況ではないので、観察に専念。風が強いせいか、時間なのか、帰りには、オオミズナギドリが頻出。時折ヒレアシシギらしきも飛びかい酒田港に到着し、遠征は終わりです。やはり、2時間半では、大した鳥果はありませんでしたが、3日間で、69種の鳥たちと会うことは出来ました。お天気には勝てないライファーなしの遠征でした。次回は、近くのフィールドでの幾つかの夏鳥をアップする予定です。

コルリ コマドリ クロジ アカハラ キビタキ 山梨県東部

2018-05-01 | 中部地方

連休の合間の5月1日に休みを取り、夏鳥を求めて、鳥友HMさんと山梨県Y峠に、出かけてきました。コマドリ、コルリが間近に見える誘惑には勝てません。9時前にポイントに到着しましたが、すでにカメラの列。先着の方々の後ろに並んで、3列目です。昨年は、コルリ♂が現れてくれなかったので、今年はどうかと待っていると、ソウシチョウ、クロジと現れた後、コルリの囀りが聞こえてきました。よかったいるんだと思っていると、舞台の袖でひっそりと待っている青い小鳥が目に飛び込んできました。おおっ!コルリ♂です。ちゃんと出てくれました。朝日を浴びて、背中の青色が輝きます。




ここY峠は、鹿の食害なのか、年々笹が少なくなっているように見えます。そのため、コマドリ、コルリが減っているのではないかと思われます。2年前は、林道に入ってすぐに聞こえたコマドリ、コルリの囀りがほとんどありません。そんなことを思いながら待っていると、コマドリのヒンカラカラララ‥‥が響きます。ほどなく、コマドリも出現。


ソウシチョウ、クロジが度々現れる中、コルリ♂も再来。写真は、まず、ソウシチョウ、続いてコルリです。


2時間近く、楽しんだ後、二人で、他の夏鳥たちはいないかと林道を登りましたが、高いところで囀るキビタキやヒガラ、ゴジュウカラ等が出るくらいで、少し寂しい感じです。何人かのバーダーが双眼鏡を向けているので、見るとコサメビタキが営巣していました。苔などを集めて、綺麗なカップ状の巣を作っていました。

渓流沿いでミソサザイが出るくらいで、あまりぱっとしないまま、お昼をいただき、ゆっくり林道を下って舞台に戻ると、みなさん帰宅されたのか、数人しか残っていません。午後になると逆光だからでしょうか。そこで、最前列が空いているので、もう一度待つことにしました。すると、まだまだやってきます。本日、新顔のアカハラです。

そして、コルリ♂もまだまだ現れます。午前中とは、光の具合が変わっているので、違った写真になります。光が当たらず、かえって影ができなかったり、浮かび上がったように写ったり、結構写真を楽しめます。

クロジも今日は、今の時間のほうがいいかなと思ってしまいます。


そして、コマドリもまだまだ出てくれます。




去年から出の悪くなった下のポイントにキビタキ♂が出ているとのことで立ち寄ってみました。すると、程なく現れたので、本日は打ち止めとしました。


次回は、5月3−5日にYBツアーで出かけた飛島紀行をアップする予定ですが、悪天候のため、船が欠航。最終日に2時間半ほど滞在できただけでした(涙)。