ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

ハイイロチュウヒ チュウヒ 渡良瀬遊水池/ オオマシコ ジョウビタキ 埼玉県

2019-12-14 | 関東地方

ハイイロチュウヒ♂  渡良瀬遊水地にて

11月24日埼玉県狭山丘陵: 北海道シリーズを続けていたので積み残しがありました。紅葉をバックにしてくれたジョウビタキ ♀です。

11月30日埼玉県: まだ先週のような紅葉が残っていないかとお山に登ってみましたが、やはりすっかり落ちていました。オオマシコは数が増えているように感じました。

12月14日埼玉県〜栃木県渡良瀬遊水池: 台風の大水に調整池の役割を果たして水浸しになった渡良瀬遊水池ですが、すっかり水は引き、今年もチュウヒ、ハイイロチュウヒが狩場、寝ぐらとして利用しています。特に寝ぐら入りのポイントにハイイロチュウヒ♂ がよく出ているようで、出かけてみました。その前に吉見町に寄ってみると運よくコチョウゲンボウ♂がいました。車の中からなら近くで見ることができますが、今回の位置は、少々枝被りの順光でしたが、背中が見えませんでした。
その後渡良瀬遊水地に着き、谷中村跡、鷹見台辺りを散策したのち3時ごろにはねぐら入りポイントに移動しました。ハイチュウ♂が良くでるせいでしょうCMさんが例年より多く、しかも奥の方が賑わっています。空いている位置にカメラをセットして待っていると早速チュウヒがやって来ましたが、少し遠かったです。
3時半ごろには、ハイイロチュウヒ♀が登場、チュウヒと一緒に飛んでくれました。
そしてハイイロチュウヒ♂も登場。昨シーズンお目にかかったのは、稲敷で遠い、暗いの記憶しかないので、久しぶりです。やっぱり綺麗!
この日は、よく舞ってくれて一度、芦原に降りてもすぐに飛び出して来て、ランデブーなのか場所争いなのかわかりませんが、数羽で飛び交うこともあり、楽しませてくれました。時刻は午後4時0分です。
降りる直前には芦原スレスレを飛びます。
4時1分、傾いた日が横から当たると、浮かび上がるようでいい感じです。
まだ時刻は、4時5分ですが、飛び続けてくれました。
4時7分、ハイチュウ♀も飛びますが、今日は♂より少なく遠かったです。
4時21分、いったん降りた個体がまた飛び出してくれました。かなり暗くなってますが、カメラではまだ明るいのかなと思うように写ります。
4時24分、流石に色が写るのはそろそろ限界です。
肉眼では、到底色は分かりませんが、カメラでは、写っているので、恐ろしいもんです。久しぶりにハイチュウ♂を堪能させてもらい、引き上げました。

パソコンがトラブってしまい、アップが少し遅れました。次回は、お正月に過ごした岡山の実家近くと笠岡干拓地での、ミヤマホオジロ、タゲリなどをアップする予定です。



冬の道東紀行 2019年12月 根室編その2 ギンザンマシコ 亜種ミヤマカケス ウソ ハシブトガラ ヒガラ コゲラ等

2019-12-09 | 北海道

亜種ミヤマカケス 根室市東梅 フィールドイン風露荘にて

12月9日根室市にて: 道東遠征もついに最終日、午前中のみですが、根室市の明治公園で、イスカ(ナキイスカ)のリベンジです。朝目覚めると、先ずは、庭に来る野鳥達と戯れて美味しい手作りパンの朝食をいただきます。同じく種類豊富な手作りジャムのどれにしようかと迷いながら待っていると、嬉しいことに今日は、亜種ミヤマカケスがやって来ました。昨日はお目にかかれなかったので、今回はダメかなと諦めかけていたので、嬉しい限りです。警戒心の強いのは亜種カケスと同じ。野外では簡単にお目にかかれませんが、冬のFI風露荘の庭では、間近にたっぷり楽しめます。
こちらのコゲラは亜種エゾコゲラ、色白です。庭に来るのは、アカゲラより少なく、貴重です。
亜種シロハラゴジュウカラの正面顔ですが、なかなか凛々しいですね。
ハシブトガラとヒガラが睨み合い‥‥と言っても、すぐに飛んでいってしまいます。
朝食後、FI風露荘を後にして、明治公園に向かいます。月曜日のせいか、鳥見人はまばら、残念ながら、イスカは見てないそうです。でも、粘るしかありません。滑り止めのスパイクを靴に装着したので、昨日よりは、気楽に動け回りますので、公園内をウロウロするもカラ類やウソ、ツグミのみ。すると昨日と同じ公園入り口のナナカマドにギンザンマシコが3羽、どれも♀ですが、来ていました。台湾から来られたと言う数人のカメラマンが盛んに撮られていました。お邪魔し、こちらも撮りまくります。昨日より、順光で、条件がいいです。
枝を移動する瞬間です。
一粒づつむしるように摘んでは、強力なクチバシで潰して飲み込みます。
イスカらしき声がするので、見ていると松の木の上に赤い鳥が出て来ました。やっとイスカにお目にかかれましたが、すぐに隠れて、何処かに行ったようで、写真に収めることは出来ませんでした。残念! そうこうしている内にお昼になってしまったので、鳥見は切り上げて中標津空港に向かおうと駐車場で、片付けしていると、ウソが同じナナカマドにいます。ウソもナナカマドの実を食べるんだと納得しながら、本遠征最後の写真を収めさせてもらいました。
以上で野鳥の写真は終わりですが、風景を少々。夕刻の春國岱です。林立する松の枯れ木がなんとも不思議な景観を見せてくれます。西の空に上弦の月も浮かんで、中々に幻想的でした。
おまけに一枚。中標津から飛び立ってすぐに摩周湖がきれいに見えて来ました。奥の方は屈斜路湖です。何年か昔に立ち寄った時は、例の霧の摩周湖で湖面は見えませんでしたが‥‥

以上で、冬の道東紀行は終わりです。長々とご覧いただきありがとうどざいます。しばらく遠征の予定はないので、近隣の鳥達をアップします。次回は、渡良瀬でのハイイロチュウヒをアップする予定です。今季は、ねぐら入りポイントで、♂のハイチュウがよくみられるせいか、CMで結構賑わっています。

冬の道東紀行 2019年12月 根室編その1 チシマウガラス ギンザンマシコ キレンジャク コオリガモ クロガモ ワシカモメ等

2019-12-08 | 北海道

ギンザンマシコ♀  根室市明治公園にて

明けましておめでとうございます。
いつもブログ ヒデびたきの野鳥紀行をご覧いただきありがとうございます。引き続き遠征で出会った野鳥たちを中心に週一ペースで掲載いたしますので、本年もよろしくお願いいたします。 2020年元旦

12月8日根室にて: 道東4日目の今日は、落石クルーズで海鳥観察と明治公園、納沙布岬を巡る予定でしたが、あいにくの強風のため、クルーズは中止。残念ですが、仕方ありません。公園と港をしっかり回ることにしました。
風露荘で朝を迎え、まだ薄暗い庭に目をやると早くも小鳥たちがお出ましです。早速カメラを携え、食堂の椅子に陣取ります。パンとコーヒーの朝食も始まり、ゆったりと庭の小鳥たちを眺める至福の時間です。まだ時期的に早いのかオオアカゲラや亜種ミヤマカケスは来訪が少ないそうですが、アカゲラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、シジュウカラ、コガラ、コゲラ等がひっきりなしにやって来ます。アカゲラは切れ目なく来ている様子で多い時には、一度に4羽いることもありますが、仲良く餌を啄むことはなく、必ず喧嘩します。
アカゲラ♀です。

こちらは♂です。
この個体は随分色白で、亜種キタアカゲラかもしれないとのことです。
目の前にやって来たコガラです。北海道では、ハシブトガラより数は少ないです。羽を折り畳んだ時に次列風切りが白く見えるのと、嘴に白い会合線がないので、そうだと思います。
目の前の脂身にやって来たヒガラです。
一方こちらは、ハシブトガラ。一番訪問が多いです。
亜種シロハラゴジュウカラもよくやって来ます。
餌のひまわりには、エゾリスもよく来ます。一度来ると居座って長い時間食しています。近過ぎて、300mmでははみ出しそうです。
逆光で撮ると毛のふさふさが浮かび上がります。
いつまでも居たい所ですが、日のある時間は短いので、出かけます。ベニヒワ、イスカ、レンジャク、ギンザンマシコの情報があるので、期待は高まりますが、さて‥‥
先ず、根室市民の森に寄って見ましたが、昨夜の雨のせいか、駐車場はスケートリンクの様です。ツルツルでとても歩けそうにないので、早々に退散。明治公園に向かいます。ここもツルツルですが、芝生の上は歩けるので、カメラを抱えて進みます。風露荘のご主人も参加している探鳥会の方々が先着しており、イスカがいて、ナキイスカが混じっているというので、一気に気持ちが昂りますが、何処かに行ったとのこと。帰ってくるのを期待して、公園にしばらくいることにしました。しかし、待てど暮らせど、イスカのお出ましはありませんでした。そのうち、正面入り口の街路樹のナナカマドにギンザンマシコがいるそうなので、氷のリンクを慎重に進みました。居ますいます!ナナカマドの実を貪り食っています。今年は、何故か夏にナナカマドの実が熟す前に落ちてしまったとのことで、街路樹にあまり付いていません。
ギンザンマシコ♀でした。夏にハイマツの中にいるのとは感じが違うような気がします。
待っていてもイスカは来ません。カラ類が時折現れるのみ。ツグミがやって来ましたが、多くはないです。
そうこうしているとHMさんが、遠くの木にいるレンジャクを発見。十数羽のキレンジャクでした。
近付いて下から見上げます。今回は、ナナカマドに取り付いているシーンは見ませんでした。
お昼の12時近くなってもイスカの気配がないので、花咲港にカモたちを見に行くことにしました。海が荒れているので、ウミスズメ類などが入って来てないかと期待しましたが、カモ類とカモメ類のみでした。先ずは、クロガモ です。
コオリガモも結構いましたが、遠かったり、逆光だったりと今回の写真はちょっと物足らなかったです。
佇んでいるワシカモメが目の前にいます。初列風切羽の先端が灰色です。
続いて納沙布岬方面に向かい、チシマシギ狙いで、温根元ハイドに行きました。ちょうど帰る方がいらっしゃいましたが、10時から粘ったけど、ダメだったとの事。ハイドから、スコープで捜索しましたが、やっぱり、影も形もなし、岩礁の上にはオオワシ、カモメ類、海には、ホオジロガモ、クロガモ 、シノリガモ 等。1羽だけウミバトとアカエリカイツブリを見つけましたが、そのくらいです。
日も傾いて来たので、本日最後の狙い、ねぐら入りのチシマウガラスを見つけるべく、納沙布岬に移動。これまで何度か挑戦しましたが、いずれも振られているので、今度こそはと意気込んで向かうと、いつもの大きな岩の上には、何もいません。あれっ!と思っていると手前の崖に黒いものが何十羽と張り付いています。あまりに風が強いので、風のこない岩陰にいたようです。早速、探し始めると‥‥クチバシが太く、白いウが見つかりました。チシマウガラスだっ!やっと出会えました。嬉しいライファーです。真ん中の個体がそうです。右の個体は、少し小さくてクチバシが細いのですが、チシマウガラスの特徴があるので、幼鳥でしょうか。あとで撮った別のウ達の写真を見てみると数羽いたようです。
左の個体は、ヒメウです、クチバシが黒く、細いのと頭が小さいです。
そのまま寝てしまうのかと思っていると急に動き出し、飛び立ちました。
海に降り立ち、しばらく泳いでまた飛んで戻って来たようです。
日も落ち、凍える上に、風が強いので、本日はこれにて終了ですが、ライファーゲットで心は暖かく意気揚々と引き上げました。

次回は、翌日最終日の午前中だけですが、リベンジを果たすべく明治公園のみとしました。残念ながら、イスカはチラッと見えただけでしたが、ギンザンマシコ♀をたっぷりみることができました。風露荘の亜種ミヤマカケス等とアップする予定です。



冬の道東紀行 2019年12月 野付半島編 ユキホオジロ コクガン ウミアイサ カワアイサ シロカモメ オオワシ オジロワシ等

2019-12-07 | 北海道

ユキホオジロ 知床連山をバックにして 野付半島にて

12月7日野付半島: 羅臼の鷲の宿を後にして、3日目の今日は野付半島でユキホオジロ 探索です。12月に本遠征を設定したのも渡来初期はハマニンニクの群落に居着いているとの目論みからです。まずは、羅臼の港に寄って見ましたが、さほど鳥影がないので、直ぐに野付半島に向かうことにしました。9時過ぎには到着し、まずはネイチャーセンターで許可証を得て、半島の先端に直行。途中、海の向こうに雪を被った知床連山が見えて来ます。
左端の高い山は羅臼岳でしょうか。
半島先端のユキホオジロのポイントには、車止めで車を降り、更に30分の行進が必要で、機材を担いでひたすら歩きます。先の方に先客が3名ほど見えます。右手の内海もかなり氷結していますが、先端付近はまだまだで、コクガンの千羽以上はいるかと思える群が見えて来ます。
野付半島の先端からは、内海をバックに知床連山が綺麗に見えます。背景にしてコクガンの群れを収めました。
かなり遠くなので、点にしか見えませんが、少し近くを泳いでいる一群がいました。
さて、ハマニンニクの群落のポイントに着きましたが、ユキホオジロの姿はありません。あれれっ!と焦っていると、上空の方に白い小鳥の群れが舞っています。いたいた!何処かに飛んでいたんだなと思って待っているとだんだん降りて来ましたが、警戒しているのか飛び回ってなかなか着地しません。何とか被写体にはなりそうになって来たので、飛翔を狙います。知床連山がバックになると雰囲気が出ていいね!と撮りまくります。
さらに降下し、ハマニンニクの群落に飛び込みます。すると全く姿が見えなくなってしまいました。どうやら、まだ雪がないので、地面に降りると草に隠れて全然見えないのと、地面に落ちている種を啄めるので、茎を登ってくる必要がないからのようです。雪が積もっていた方が良かったようですが、そんなに都合よく北海道に来ることはできないので、しょうがないですね。
まだ渡って来たばかりで、警戒心も強いのか、直ぐに飛び出して来て、しばらく乱舞です。
待っている間に海鳥も何故か群れで飛んできます。これはカワアイサ の♂の群れ、♂ばっかりです。何ででしょう?
お山をバックに。
今度は、ウミアイサ のようです。知床連山をバックに飛んでくれました。
右に左にと何処からどこへ、何しに飛んでいるのでしょうね。
さて、ユキホオジロは、時々、飛び立っては、給水に行くのか、打ち上げられた海藻についた虫でも食しに行くのか、ハマニンニクの群落から離れて岸の方にやって来ます。
降り立つのですが、かなりの距離があります。そんなに近づいてなく、距離をとっているのですが、直ぐ飛び立ちます。なので、大きく写せませんでした。
無理してトリミングしました。
そんなに無理に近付いてないのですが、やっぱり飛び立ちます。昨日も来られた方がおっしゃるには、今日新たな一群が加わったようで、どうもそれが警戒心が強くて、他もつられてしまうのではないかとのことです、なるほどです。
でも、また降りてくれます。
待っているとまあまあ近くに来てくれましたが、条件は今ひとつでした。何とかアップにしました。
そんなこんなで、あっという間に時間は経ってお昼を過ぎてしまったので、また30分歩いて戻ります。この景色ともお別れです。
戻る途中の電柱の上には、オオワシ。珍しく口を開けています。
オジロワシもやっぱり電柱の上。
シロカモメが波打ち際にいました。
ワシももう少しセクシーな所に止まってくれないかなと思いながら走っていると、打ち上げられた木材の上にオジロワシ若鳥、しかもバックに知床の山々!これは撮らなきゃ!
こうして野付半島を後にして、今夜の宿である根室のフィールドイン風露荘を目指します。日の入り前に着いたので、ちょっと春國岱に寄って見ました。風蓮湖もまだ全面結氷はしてないようで、オオハクチョウがいました。夕暮れ時のシルエットにしてみました。なかなか思うような色になりません‥‥    近くのレイクサンセットには、タンチョウも2羽いました。まるで飼っているかのようですが。
今回の野付半島では、2017年12月の遠征でのユキホオジロの再現+αを狙いましたが、そんなに世の中うまくは行きません。2年前のその時のブログは、こちら

次回は、12月8日の根室でのギンザンマシコ、キレンジャク、コオリガモ、風露荘の庭に来る小鳥たちをアップする予定です。

冬の道東紀行 2019年12月 その2 網走/知床編 シマフクロウ オオワシ オジロワシ クロガモ シノリガモ オオアカゲラ等

2019-12-06 | 北海道

シマフクロウ 知床 羅臼町 鷲の宿にて

12月6日(第2日目)網走〜斜里〜羅臼: 12月の北海道、明るい時間が短く、午後4時にはすっかり暗くなってしまいますが、朝は6時半ごろには何とか明るくなります。2日目早朝から起き出し、網走港に寄ってみました。シノリガモ、ホオジロガモ、カワアイサ、オオハクチョウ等相変わらずのメンバーでした。午前中は時間が取れるKくんをピックアップして濤沸湖に向かいます。白鳥公園からの湖面の面子は同じようでしたが、背後に気配‥‥振り返ると、何とイタ公。ほんの少しウロウロした後物陰に。
遠くの木にオオワシが止まっています。近づいても、こちらの事は全く気にならないようで、堂々とたたずんでいます。小枝が邪魔ですが、どうしても枝被りになってしまいます。2羽いました。
すると、オジロワシの若鳥が近くを飛んで、オオワシの近くに止まりました。この付近はワシの休憩所になっているかのようです。
湖の北側を流してみたところ、すっきり見える木どまりのオジロワシ成鳥がいました。やっぱりこちらを気にする様子はありません。
小清水原生花園に寄って見ましたが、小鳥の気配無し。カラスが何やら啄んでいるので見ると、何と何とコミミズクです。何故落鳥したのかは分かりませんが、生きて、飛んでいるのに会いたかったですね。他にはケアシでなく、ただのノスリが飛んでいました。海は相変わらず波高しですが、波間にカモが見えます。クロガモのようで、高い波が来ない所にちゃんといるようです。
続いて、網走港のポポ260に立ち寄って、コオリガモを見た後、足を伸ばして、能取岬に寄って見ました。昨日ほどではないですが、相変わらず風は強かったです。崖の上から見下ろすと、海にはカモ達が浮かんでいます。シノリガモがほとんどでした。
お昼になったので、Kくんを送って、今晩の宿がある知床の羅臼に向かいます。途中の森に寄って見ましたが、カラ類以外の鳥影は薄く、冬の北海道の森は寂しいものです。しかし、オオアカゲラが現れ、何とかカメラに収まってくれました。
森を後にし、更に南下していると電柱の上にオオワシが止まっています。全身はすっきり見えますが、どうも電柱の上は色気がないですね。
途中の斜里漁港に寄って見ましたが、めぼしい成果はない中、10数羽のカモの一団がいました。ほとんどはお休み中でしたが、みんなシノリガモの♀のようです。この時期、時々単一性の集団を見ることがありますが、どういうことなんでしょうね。
時刻は午後3時。最早、夕暮れの気配です。暗い中を走るのもどうかと思い一路、羅臼に向かいました。民宿鷲の宿に到着したのは、もう暗くなった午後4時半ごろ、宿の親父さんが飛び出して来て、「もう、シマフクロが出るかもしれないので、急いで支度して!」追い立てられるように食堂兼の観察小屋に入るとツアー客もあり、この時期にしては、既に満席状態。一番奥のポジションでセット完了。しかし、待てど暮らせど主人公のお出ましはありません。「昨日は、4時半には出たんだけどな〜」との言い訳を聞きながら、6時ごろには食事。漁師さんの宿だけあって、魚が美味しんです!お腹も膨れたことで、臨戦態勢に入りましたが、サッパリ。12月初旬頃は、シマフクロウの求愛シーズンで、♀へのプレゼントのため採餌によく現れると言うのですが‥‥ まあっこんなもんさと、待っていると日も変わろうかという午後11時半、音もなく主役が登場!まず近くの木に止まります。
黄色の足輪が右足にあり、♀のようです。すぐに降りて来てヤマメを捕獲。食したかと思うと飛び立ちましたが、すぐ近くの電柱の上に止まっているようでした。
直ぐに戻って来ましたが、♀ではなく、どうやら♂のようです。黄色の足輪が左足についています。
上手にヤマメを捕獲します。
口にくわえて、飛び立ちましたが、向かったのは♀のいる方。求愛給餌のようです。
その後しばらくお出ましがないので、部屋に引き上げ、就寝の準備をして、午前2時ごろまで待つことにしました。明日もあるので、睡眠を取らないわけにはいきません。もうダメかなと諦めかけた午前1時50分、お出ましになりました。やれやれです。また、♂のようです。
ヤマメの捕獲シーンを連続で見て見ましょう。構えて生簀に向かいます。
羽を広げたままジャンプ!
足で探るように生簀の中を移動。
捕獲すると淵に飛び上がります。片足には獲物が。
まずは自分で賞味。「んっ! うまい!」とでも言っているような表情です。
時に失敗することもありますが、懲りずにチャレンジします。
捕まえた獲物は、求愛給餌のためでしょうか、くわえて飛び立ちました。もう♀は巣に戻っているのか、川の上流に向かって飛んで行きました。
やれやれと安心して、就寝しましたが、この後、3時、6時に現れたそうで、3時には、♂と♀の2羽で現れたそうです。悔しいですが、しょうがないですね。翌朝は、少々寝不足気味ですが、6時半には起床。8時前には野付半島に向けて出発しました。
写真は翌朝の鷲の宿です。ちょっと横に伸ばしていますが、遠くに見えるのは、羅臼岳でしょうか。


次回は、野付半島編で、ユキホオジロ、コクガン、ウミアイサ、カワアイサ 等をアップする予定です。

冬の道東紀行 2019年12月 その1 網走編 ケアシノスリ オオハクチョウ カワアイサ ゴジュウカラ エゾモモンガ等

2019-12-05 | 北海道

ケアシノスリ幼鳥 濤沸湖にて

すっかりハマった冬の北海道、今シーズンは少し早めに2019年12月5〜9日に網走、知床、野付半島、根室を鳥友HMさんと回って来ました。昨シーズンよりは鳥達の渡来種と数は多いようですが、大当たりとまではいかないようです。しかし、ライファーであるケアシノスリとチシマウガラスをはじめとして、ユキホオジロ、ギンザンマシコ、キレンジャク、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシ、コオリガモ、コクガン、ワシカモメ、シロカモメ、カケス等54種類の野鳥達と会うことができました。道東は気温は氷点下でも、雪は少なく天気には恵まれました。しかし、時に強風に見舞われ、落石クルーズは中止となり、海鳥が不十分だったのが残念です。
12月5日網走周辺: 今回は初めて朝9時着便で、女満別空港に降り立ちました。網走を選んだのは、エゾモモンガを見たかったのと小学生の頃から優秀なバーダーだった鳥友のKくんが大学生になって網走に来ているからです。まずは、Kくんからの情報で、濤沸湖にケアシノスリ、オオモズが出ていたと言うことで、空港から向かいました。閉鎖されていますが、小清水原生花園で探索を開始。斜里岳がきれいに見えます。
しかし、鳥影は少なく、小鳥はカワラヒワを1羽見かけたのみ、葦原の上をチュウヒが舞ってくれましたが、後はカラスが時々飛び回るのみです。仕方なく、お昼をしていると南の方から白い猛禽がやってくるではありませんか、慌てて双眼鏡で確認するとケアシノスリ! 初めての出会いです。頭上を横切り、風に向かいながらしばしホバするように定点飛翔しています。夢中でシャッターを押しました。虹彩が黄色なので、幼鳥のようです。
少し離れましたが、順光側に。
背中側の模様も見せてくれました。
湖は完全結氷していないせいか、まだ白鳥がいます。白鳥公園に移動して、水鳥達を観察です。オオハクチョウがまだかなりの数いて、岸に上がった個体は目の前です。
他には、カワアイサ、マガモ、オナガガモ、スズガモ、オジロワシなどがいました。カワアイサが飛んでくれました。
午後1時着のHMさんを迎えて、30分ちょっと網走湖の呼人野鳥探索路を少し歩いてみました。カラ類とオジロワシ、チュウヒ程度でした。被写体になってくれたのは、亜種エゾコゲラと‥‥
亜種シロハラゴジュウカラぐらいでした。
そして、キャンパスにKくんを迎えに行き、3人で能取岬に行ってみましたが、強風が吹き荒れ、雪も舞いだしたので、早々に退散。そのままエゾモモンガのポイントに向かいました。初めてでどこにいるかわからないけど、既に先着の車があったので、CMを探せばいいやと高を括って森を歩けども、影も形も無し。日も暮れかかって来たので、諦めて帰ろうかと思って、最初の分かれ道の反対方向に行くと何とすぐに先客の方がいらっしゃいました。木の影で見えなかったようです。すでに出ているよとのことで、カメラの先に目を凝らすといましたいました!やっぱりかわいいですね。
程なくもう1匹現れ、2匹で並んでくれます。

さらにもう1匹登場です。
よく見ると下の方の木の洞からさらに1匹、顔を出しています。
位置関係はこんな感じです。
どんどん暗くなって来ますが、シャッタースピードを落とし、ISO感度を上げて粘ります。
そしてエゾモモンガ達は、森に散っていきます。暗いですが、何とか飛んで行くところも見ることが出来ました。
やれやれ、何とか間に合ったと引き上げ、3人で夕食に向かい、鳥談義。

次回は翌日の網走周辺のオオワシ、オジロワシ等と知床半島羅臼のシマフクロウをアップする予定です。