ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

ライチョウ ホシガラス 乗鞍岳畳平 その2

2017-09-24 | 中部地方

(続き)翌9月24日は朝から雲ひとつない青空。朝食後早々に鳥見に出発します。今日は、まず大黒岳を目指して進むと朝からホシガラスが松ぼっくり集めに大忙しです。ついついカメラを向けて、なかなか先に進めません。







やっと、岐阜県側の大黒岳の登り口に到着、山道を登って開けた場所に出て、遠くを双眼鏡で探すと、昨日とは別のライチョウの家族3羽が移動しているのが目に飛び込んできます。♀親と2羽の若鳥(♂、♀多分)のようです。母親に見守られながら、活発に動き回って、採食しています。横からの朝日が照らし、逆光気味のシーンもなかなかいいかな、とたっぷり撮らせてもらいました。山の上の方に移動するときは、ハイマツの中を通るのは避けて、山道を登っていました。絶滅が危惧されているライチョウですが、昨日は、若鳥1羽、今日は2羽と少ないながら、なんとか命をつないでいるようです。これからの厳しい冬を無事乗り切ってくれることを祈るばかりです。








ライチョウ ホシガラス 乗鞍岳畳平 その1

2017-09-23 | 中部地方

9月23日午後、白樺峠から乗鞍岳畳平に同じメンバー4人で移動、ハイマツ帯に入るとホシガラスが目に飛び込んで来ます。慌てて車を止めて、唯一カメラを抱えていたKS氏が早くもゲット。ウラヤマシーと思っていましたが、畳平に到着すると、前週に出かけたTさんの「ウジャウジャいるよ」の言葉通り、なんのことはない、アチコチ飛び回っています。急いで、山荘に荷を降ろし、カメラを抱えて飛び出すと、玄関先のハイマツにいるではありませんか、その距離数メートル。早速カメラに収めて、富士見岳の方を見ると、Yツアーの人たちがカメラを向けているのが見えます。双眼鏡で見ると2羽のライチョウが道を横切っているのが目に飛び込んできました。慌てて、そちらに向かうも、途中のハイマツにホシガラスがいて、ついついカメラを向けていると、ライチョウを見かけた場所に到着した時には、すでに姿がありません。あちゃーと思いながら、ホシガラスが現れるので、暫く遊んで、ふと、見上げると遠くのハイマツの隙間にライチョウが見えます。暫くすると、2羽(手前が♂若、後方が♀親)で近くにやってきました。

赤い実をくわえています、ナナカマドの実でしょうか。

♀親の全身が見えると足環をしています。もう1羽を見守るように、首を上げて周りを時々見回します。




もう1羽の全身が見えてくると足環をしていません。よく見ると目の上がうっすら赤く、♂の若鳥のようです。

ホシガラスがハイマツの中から飛び出して来たり、飛び込んだりします。時に松ぼっくりをくわえてどこかに飛んでいったり、すぐに地面に降りて、松の実をつまんで飲み込んだりします。喉がぷっくり膨れています。喉に溜め込んで、どこかに運んで貯食しているようです。貯食した場所は正確に覚えているそうで、その記憶力は人間をはるかに凌ぐそうです。







ハチクマ サシバ 長野県白樺峠

2017-09-23 | 中部地方

タカの渡りを求めて、長野県の白樺峠に遠征してきました。メンバーは、鳥友のKSさん、SMさん、HMさんで、9月23日午前と24日午後の2回、白樺峠のタカ見広場で、楽しみました。23日は昨夜の雨のせいか、なかなか霧が晴れず、霧は晴れても雲が停滞して、渡りは今ひとつでした。しかし、翌24日は、朝から晴天で、タカの渡りネットワークのカウントでは、今シーズン3番目の記録で、2,000羽を越えたようです。サシバ 1,697羽、ハチクマ 226羽、ノスリ 43羽、ツミ 55羽だったようで、このうち半分近くを見ることができたでしょうか。もっとも、写真を撮るのに精一杯で、とてもカウントまで及びませんでした。
なんと言っても、なかなか山で見かけないハチクマがたくさん飛んでくれます。個体、性別、年齢によって、模様がまるで違うので、楽しい限りです。オスの成鳥が多かったように思います。






多分これは、虹彩が金色なので、♀成鳥と思われます。

空に三日月がかかっているのが見えました。運良くハチクマが通過してくれ、月にハチクマです。

サシバが次から次にタカ柱を作っては、上空を通過していきます。遠くの上昇気流で舞い上がると、望遠レンズでもかなりの数が画面に入ります。このタカ柱は、100羽近くカウントできました。

時間によっては、タカ見広場の真上でタカ柱ができることもあります。

気流の関係でしょうか、時間帯で、比較的近くを飛んだり、少し遠くで、右や左に流れていったりと、なかなか間近では撮れませんが、比較的近くで撮れたのは、サシバの♀でしょうか。





ハマシギ ソリハシシギ メダイチドリ トウネン オバシギ ダイゼン 船橋市三番瀬

2017-09-18 | 関東地方

台風一過の三番瀬の干潟にシギチを求めて、2週間ぶりに行ってきました。迷鳥の落し物はないかと期待しましたが、前回より種類は少なめで、ミヤコドリ、ハマシギ、ソリハシシギ、メダイチドリ、トウネン、オバシギ、ダイゼン、ミユビシギ、シロチドリ、オオソリハシギ等でした。バスを逃してしまい、干潟まで、30分も歩く羽目になりました。到着時、潮はかなり引いていましたが、まだ強烈な南風が吹きつけていました。手持ちのカメラが揺れて、ポイントが定まりませんが、次第に風は収まり、炎天下なんとかお昼頃まで体は持ちこたえました。今回、ミヤコドリは飛び回ることなく、10羽ほどが採餌中でしたが、遠い。しかし、今回は、ハマシギとメダイチドリの群飛シーンを収めることができて、やれやれでした。
前回より、ハマシギの数は増えていて、なんとか収めた飛翔シーンです。カメラマンは姿勢を低くしてジワジワと間合いを詰めていきますが、時々、近づきすぎたり、全然、鳥に関心のない潮干狩りの人たちが、通過するときがあるので、そろそろ飛びそうだと思われるときが何となくわかります。




メダイチドリの群れがいきなり飛んできました。慌てて、カメラを向けましたが、何とか写っていました。



間近で撮らせてくれた採餌中のハマシギです。

トウネンもまあまあの数がいました。じっとしていると近くまで採餌しにきます。

オバシギもまた近くに来てくれましたが、数は少なめでした。

今回は、ソリハシシギがあまりチョロチョロしないで、間近で、撮らせてくれました。首を伸ばしてあたりを見渡しているようです。

2羽のソリハシシギがシンクロしてくれたところです。


ダイゼンが揃ったところを狙うと、真向かいにカメラマンが写ってました。



ノビタキ クロハラアジサシ セイタカシギ タシギ エリマキシギ 埼玉県

2017-09-16 | 関東地方

9月9,10,16日に秋の渡り鳥を求めて、秋ヶ瀬、伊佐沼、狭山丘陵をウロウロしました。10日に一緒に回ったHMさんは、ツツドリをモノにしているのに、こちらは、ハズレばかりでしたが、16日に秋ヶ瀬でやっと出会えました。加えて、台風到来のせいか、人影もまばらな狭山丘陵で今渡りシーズン初のノビタキに出会いました。しかも、4羽も飛び交っていました。
秋ヶ瀬周り:9月10日秋ヶ瀬周りの田んぼにエリマキシギがいましたが、遠かったです。

10、16日とタシギ以外のジシギを期待して、田んぼをウロウロしました。結構な数いましたが、全く気付かず足元から飛ばれたりして、判別できた個体は、残念ながらタシギばかりでした。

かなり大きくなったキジの若鳥たちが、4、5羽田んぼの畦や草むらを動き回っていました。写真は、♂若鳥です。

16日にやっとこの渡りシーズンに初めて出会えたツツドリですが、写真は一瞬撮らせてくれただけでした。

伊佐沼:秋ヶ瀬から伊佐沼に移動すると、クロハラアジサシが10、16日に1羽だけ見つかりました。夏羽から冬羽への移行中です。


だいぶ水の引いてきた沼にセイタカシギが優雅な姿を見せてくれます。緩やかに飛んでくれるので、飛翔シーンが撮りやすいです。


狭山丘陵:今年は、ツツドリが不漁、どうも餌となる毛虫がいないせいでしょうか。16日少し期待しながら行ってみると、やっぱり、皆無。台風の雨の予報で、人影はまばらで鳥を見つけやすい状況です。ノビタキが入っているとのことで、小雨の中、探してみると、いましたいました。夏羽とは、違ったシンプルな装いですが、やっぱり、My fieldで会えるのが嬉しい。他にアカエリヒレアシシギが湖上を飛んでいました。Mさんは10羽以上の群れで飛んでいるのを見たとのこと。どうやら、宮城から、西武ライオンズの邪魔をしにやってきたようです。


すわ!本邦初記録かと一瞬思った小鳥に出会ったオマケの話です。全然成果なく、皆さんとぼんやりくつろいでいると、聞きなれない、ホオジロに似た囀りが聞こえてきます。なんじゃろな?と探していると、枯れ枝のてっぺんに出てきて、囀っているのが、見つかりました。見たこともない、お腹が黄色の綺麗な小鳥で、図鑑でも全く見覚えのない姿。珍鳥かと大騒ぎになり掛けましたが、後程、Kさんから連絡があり、ハワイで写真に撮ったキマユカナリアのようだとのこと。ネットで調べてみるとアフリカ原産で、ハワイに移入されたキマユカナリアですが、なんと、ペットショップで売られているセイオウチョウとも言われる小鳥で、どうやら籠抜け鳥のようです。がっくり。

ミヤコドリ オバシギ ミユビシギ ソリハシシギ オオソリハシシギ トウネン 船橋市三番瀬

2017-09-03 | 関東地方

秋の渡りのシギチを求めて、船橋の三番瀬に北朝鮮が核実験をしているのも知らずに呑気に出かけてきました。区内や首都高を走るのがいやで、電車とバスを乗り継いで干潟に到着、潮はかなり引いて、あちこちにシギチが見えます。台風が東の海上を過ぎていったので、迷鳥の落し物はないかと期待しましたが、確認できたのは、ソリハシシギ、シロチドリ、メダイチドリ、トウネン、オバシギ、オオソリハシシギ、キアシシギ、ミヤコドリ、ダイゼン、ハマシギ、キョウジョシギでした。
最初にいたのは、嘴が少し上に反ったソリハシシギです。

オバシギとソリハシシギのツーショット。

数羽のオオソリハシシギがいました。お腹に少し夏羽が残った個体の飛翔シーンです。

浜辺のアイドル、ミユビシギは数十羽ちょこまかと採餌中です。じっとしているとすぐそばまでやってきます。



同じく可愛いトウネンも一生懸命採餌中で、これまたすぐそばまでやってきます。


4羽で採餌中のオバシギが間近で撮らせてくれました。

オバシギは、貝を掘り出して、丸ごと飲み込みます。強力な筋胃で潰してしまうようです。

観察していると、話に聞いた鷸蚌の争いを見てしまいました。運の悪いオバシギが二枚貝に足を挟まれたようです。貝が小さいので、残念なことに漁夫の利を得ることはできませんでした。

それでも、一本足打法で、貝を捕まえては飲み込んでいました。しばらくして飛んで行ったのち、別の場所で見ましたが、まだ貝は、しがみついていました。どうなったんでしょうね。

ミヤコドリが数十羽の群れで飛び回っており、飛翔シーンをたっぷり収めさせてもらいました。