ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

東北紀行2021年7月 その7 仏沼 オオセッカ コジュリン ホオアカ コヨシキリ

2021-09-26 | 東北地方

オオセッカ  7月12日仏沼

7月12日仏沼〜岩手/宮城:(続き)ソングフライトを繰り返すオオセッカですが、草原バックの方が多少とも色は綺麗だなと飛び出しや着地を狙うのですが、難しいです。
背中側からが模様が見えていいです。
鳴きながら‥‥
高度を下げて‥‥
降りて草原バックになるところが、やっと撮れました。
ソングポストに着陸寸前です。
狙っていたのが撮れたので、少し三角池辺りを散策しました。コジュリンの♀です。
コジュリン♂が近くに何気なくいました。
シシウドの近くでの囀りです。
トリミングするとシシウドが入りません。
ここにはホオアカもいます。花は少ないので花との絡みは難しいです。
唯一コヨシキリがシシウドと絡んでくれました。
コジュリンは結構いました。
以上で今回の東北遠征での鳥見は終了しました。青森/岩手/宮城県と南下しながら少し観光地に立ち寄ってみました。青森県を抜けて最初に岩手県の久慈市に立ち寄り琥珀博物館を訪ねてみました。虫の入った琥珀を眺めながら中生代に思いを馳せるのも楽しいもので、始祖鳥の血を吸った蚊がいたらなあ〜などと。つい虫の入った琥珀で手に入る値段のものがあったので買ってしまいました。さらに南下して岩手県の遠野市に立ち寄りました。遠野ふるさとの村の南部曲がり屋です。立派な造りに感心しました。
泊まりは花巻市、翌朝、宮沢賢治に多少は触れようと雨ニモ負ケズの詩碑が立つ羅須地人協会跡地から「下の畑」を眺めてみました。
途中の道のメトロノームのモニュメント。雰囲気あります。
更に南下して仙台に住む友人を誘って、初めて平泉中尊寺の金色堂を訪ねてみました。金色の輝きの見事な造形に圧倒されました。
更に南下し松島を遊覧。有名な仁王岩を眺めながら‥‥
ついついウミネコにカメラをむけてしまいます。やっぱり性でしょうか。
以上で東北遠征は終了です。長々とご覧いただき有り難う御座います。

次回は岡山に移住後の写真ですが、遠征には行けず、実家の前で撮ったコシアカツバメとツバメの飛翔写真をアップする予定です。

東北紀行2021年7月 その6 青森県仏沼 オオセッカ コジュリン コヨシキリ等

2021-09-21 | 東北地方

オオセッカ 7月12日青森県仏沼

7月12日仏沼:仏沼は絶滅危惧種オオセッカの日本最大の繁殖地です。7年ぶり、二度目の訪問になります。宿で目が覚めると辺りは濃霧、海が近く、季節柄、霧が発生しやすいようです。仏沼に着いても結構な霧、鳥見に差し支えはなさそうですが、少し写真には写り込みそうです。音の百景の駐車場に着くとすぐ側でジョビジョビと囀るオオセッカが目に飛び込んで来ました。さすが最大の繁殖地、数は多いですね。
北東隅の三角池駐車場に移動。コヨシキリや‥‥
コジュリンが囀っています。
オオセッカの様子を見ると、止まる草は何箇所かありますが、大体決まっているようです。
すぐに飛び出し‥‥
飛びながら囀るので、飛んでいる所を狙います。セッカより飛ぶ範囲が狭いのでなんとか捕捉できそうです。
降りて来て暫し休憩。
何度もフライトを繰り返してくれます。段々慣れて来ました。
飛び出し時はバックが緑になって色は少し綺麗に出ます。
これは背面から撮れました。
青空バックも欲しい所ですが、贅沢を言えばキリがありませんね。

次回はこの仏沼の続きと岩手、宮城県の観光地を少しアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。


東北紀行2021年7月 その5 十二湖 アカショウビン

2021-09-17 | 東北地方
モリアオガエルを咥えたアカショウビン 7月11日十二湖

7月11日十二湖:最終日の朝、目を覚ますと雨が少し降っていましたが、すぐに止んだので、出かけました。しかし、山に入るとやっぱり雨。程なく止んだので、300mmレンズの手持ちで鶏頭場の池に行ってみました。すると7時前に今日も水浴びに登場。手持ちなので、止めピンで無く追っかける事にしました。なんとか写りましたが、やっぱり暗すぎました。
ここでは十二分に見させてもらったので、仲道の池に行く事にしました。駐車場から少し歩くので、大砲を抱えての登り道はちょっとキツかったです。到着するとCMさんはお二人だけで、主役は何度か出ているようです。遠くにいたり、木々の間にいるのを教えていただきました。おかげで、鶏頭場の池とは違う感じのアカショウビンを撮ることができました。
木々の間に来た個体の後頭部に白い羽毛が見えます。部分白化のようです。昨年にも見られたそうで、その形状から”Zくん”と呼ばれているそうです。
遠いんですが、緑に埋もれて中々いい雰囲気です。
目の前の木に飛んで来ましたが、すぐに木立の間に飛んで行きました。ここでの獲物の多くはカエルだそうです。鶏頭場の池と違って、仲道の池はカエルの声で溢れています。
そして捕まえたのはモリアオガエル!ちょっとかわいそうですが、その顔は少し間抜けな感じにも見えます。
弱らせるため何度も枝に打ち付けて、最後は丸呑みでした。
部分白化の形は、確かに”Z”に見えなくもないですね。
カエルを咥えたアカショウビンも撮れ、時刻も11時になったので、十二湖は引き上げる事にしました。本当にアカショウビンをたくさん撮らせてもらいました。湖水の景色も綺麗で、十二湖は素晴らしいところですね。
さて、今日は三沢市を宿泊地にしており、明日仏沼に行くつもりです。途中、鹿角の大湯ストーンサークルと奥入瀬渓流に立ち寄る事にしました。大湯ストーサークルには、教科書か何かで見て印象に残っている環状列石がありますので、この目で見る事にしました。遺跡として整備されており、縄文時代の往時を忍ばせる不思議な列石の数々を見ることが出来ました。本年7月27日にユネスコの世界文化遺産に登録されました。喜ばしい事です。
日時計か季節を知るために作られたのでしょうか、不思議な造形に見とれ古代に想いを馳せながら見入ってしまいました。
続いて、十和田湖を横目に見ながら奥入瀬渓流をドライブ。石ノ戸に車を停めてちょっとだけ渓流を散策してみました。ミソサザイ、オオルリ等の囀りが渓流の音に負けず聞こえて来ました。それにしても綺麗な景色です。

次回は翌日早朝に出かけた仏沼でのオオセッカ、コジュリン等をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

東北紀行2021年7月 その4 十二湖 アカショウビン

2021-09-13 | 東北地方
アカショウビン 7月10日十二湖

6月9日(続き):夕刻でCMさんは数人、そのせいなのかほんの目の前に来ました。
飛び降りたかと思うとアメリカザリガニを咥えていました。まだここに獲物はいる様です。
振り回して弱らせているのでしょう。既にハサミは無くなっています。
咥えて飛んで行きました。巣に戻っていったのでしょう。16時半頃でしたが、ちょうど雨も降って来たので、引き上げることにしました。
6月10日十二湖:目を覚ますと雨、予報通りと暫く待っていると止んで来ました。では出かけようと同じ鶏頭場の池に向かいましたが、麓と違って少し登った森の中は再び雨。しょうがないなと雨の中待ちましたが、お出ましはありません。ところが7時40分頃、水浴び用の枝にやって来ました。こんな雨の中でも水浴びに来るんですね。しかし、暗い!ISO感度が上がって、ザラザラになってしまいますが、どうしようもありません。また止めピンで狙ってみました。
水面に突っ込む直前のシーンが撮れました。
雨の中、何度も飛び込んでくれました。しかし、その後、餌取りには姿を見せません。雨が降り続く中、11時ごろまで粘りましたが、ここは引き上げて暫し車中で休息です。午後になって雨も上がった様なので、観光も兼ねて、300mmレンズの手持ちで、もう一つのポイント仲道の池に歩いて行くことにしました。森は霧に覆われ、ちょっと幻想的な雰囲気でトレッキングも楽しむことに。まず神秘的なブルーで有名な青池に行ってみましたが、光がないせいか、青色がくすんで今一つ。仲道の池まで、いくつかの池を巡って歩きました。到着すると池は霧に覆われてちょっと景色としてはいい感じで、5, 6人CMさんがいらっしゃいました。しかし、アカショウビンは見えそうにありません。そんな中、霧の中に浮かぶアカショウビンを見つけた方がいらして、大したもんです。遠くに止まっていましたが、写真としては今ひとつでした。暫くして、来た道を戻って、また鶏頭場の池に戻って来ました。午後2時ごろから何度か出たそうで、餌場として終わったわけではなさそうです。そして、皆さんお帰りになって、2人だけになった午後5時過ぎ、また来ました。しかも数m先です。
更に目の前の枝にも。300mmレンズでノートリミングです。
ということで、お天気はさっぱりでしたが、それなりに楽しませてくれましたので、2日目は終了、明日は最終日ですが、お天気はどうでしょうね。

次回は、十二湖最終日の様子(主に仲道の池)をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

東北紀行2021年7月 その3 十二湖 アカショウビン オシドリ

2021-09-09 | 東北地方
アカショウビン 7月9日十二湖

7月9日(続き):池面を見つめていますが、餌が出てこないのか飛び込みがありません。
ポストを変えてみようと思ったのか近くの枝に移動して来ました。
暫く見張っていましたが、餌取りはなくどこかに飛んで行きました。アカショウビンのいなくなったこのポイントにはキセキレイとオシドリ♀がやって来ました。時にオシドリの幼鳥も何羽かでやって来ます。
そして20分足らずで近くの枝に戻って来ました。
暫くして対岸のポストに戻って来ました。
またまた近くの枝に。
11時20分頃に餌を取らずにどこかに飛んで行き、4時間ほど戻って来ませんでした。やはり餌が少なくなって、餌場を変えた可能性があります。今日はここで1日粘ることにしていましたが、登場がないとやはり寂しい。時々やってくるオシドリ幼鳥が慰めてくれます。
また、近くに森の物産館キョロロがあって、トイレがあり、おにぎり等のお昼ご飯を売っていて便利で、何とか1日粘れます。ポイントでは幸い場所に余裕があったので、気兼ねなく待機出来ましたが、土日はちょっと譲り合いが必要かも。さすがに4時間も登場がないので、皆さん三々五々引き上げられ、数人が残るのみとなった午後3時40分頃、主役が戻って来ました。
何か獲物を捕まえた様なのですが、何かわかりません。
木切も一緒に咥えた様です。
時間を空けたせいか獲物を捕まえた様で、巣があると思しき方に飛んで行きますが、すぐに戻って来ます。人が少なくなったせいか、直ぐそばまで来ることがありました。
雲が出て来て少し暗くなって来ましたが、こまめに戻って来ます。そう言えば物産館キョロロにはカワセミ三兄弟というクッキー詰め合わせのお土産があります。カワセミ、アカショウビン、ヤマセミのシルエットがクッキーに描いてあり、面白いのでついつい買っちゃいました。

次回も7月9日の続きと雨の翌日の様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

東北紀行2021年7月 その2 十二湖 アカショウビン

2021-09-05 | 東北地方
アカショウビン水浴び 7月9日十二湖

7月9日(続き):小魚を捕まえた後もこの枝に止まっていましたが、今度は水浴びでした。止めピンでひたすら連写することにしました。幸い視野内、フォーカス範囲内で水浴びしてくれた時がありました。
何度も水浴びを繰り返します。
満足したのか飛び去りましたが、わずか15分後に戻って来ました。もっとも雌雄同色なので同じ個体かどうかは分かりませんが‥‥
すぐにまた近くの枝に飛び移りました。
羽繕いも。
ISO感度が上がらぬ様に低速シャーターなど色々試すことが出来ます。ありがたいことです。
この日は予報に反していい天気、木漏れ日に照らされることもあります。
餌取りを撮ろうとするのですが、さっぱり追いつけない、フォーカス合わない、です。これは餌取りに降りて来た時ですが、一瞬です。
枝に戻って見張りを続けます。
飛び去って、次に現れたのはおよそ1時間後、どうも餌取りにあまり飛び降りることがありません。餌のアメリカザリガニを取り尽くしたのかも等とCMさんの間でささやきが広がります。
そうはいってもよく出てくれていますので、初めて来た身には嬉しいことばかりです。

何度も出てくれるので、次回もアカショウビンとオシドリをアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

東北紀行2021年7月 その1 鶴岡〜象潟〜大潟村〜十二湖 アカショウビン クラゲの水族館

2021-09-01 | 東北地方
アカショウビン 7月9日 青森県十二湖

8月に岡山県にUターンすると東北に行きにくくなるな〜、という事で、青森県十二湖のアカショウビンと仏沼をメインとして、純粋な観光も含めて山形〜秋田〜青森〜岩手〜宮城を巡って来ました。
7月8日 山形県鶴岡〜秋田県象潟、大潟村〜青森県十二湖:ワクチンも2回目摂取を終え、安心して出かけました。まず、関越、北陸自動車道を北上し、山形県の鶴岡市立加茂水族館に寄ってみました。魚でなくてクラゲがメインという不思議な水族館ですが、クラゲが幻想的で素晴らしいとの評判通り、誠に綺麗でした。暗い水槽に幻想的にクラゲが浮かび上がり、またそれぞれのクラゲが個性的で美しい。訪ねて大正解でした。幸い観覧者も多く無いので、じっくり条件を調整しながら写真に収めることができました。出迎えてくれたのはコンパスジェリー。
続いて発光するクラゲのオワンクラゲ、日本沿岸にもいるそうですが、何といってもこのクラゲの蛍光を発する緑色蛍光タンパク質の研究で下村脩氏がノーベル化学賞を受賞した事が有名です。暗い水槽に幻想的な光を発してゆらりゆらりと浮かんでいました。
これはパルモというクラゲで群れで浮かんでいるのが綺麗です。
これはアトランティックシーネットル、長い触手が幻想的ですね。
こちらは電飾の様に連続して光を発する深海に生息するウリクラゲ。
同じくカブトクラゲ、素敵です。
こちらはブルージェリー、その名の通り、綺麗な青色のクラゲです。
シロクラゲ、4本の白い筋が印象的ですが、これは生殖腺だそうです。
ぶどう色のブラックシーネットル。ブラックとついていますが、展示されているのは赤味のある種類の様です。長い触手もあって一番綺麗だな〜と思いました。
これはコティローザツベルクラータという覚え切れない名前のクラゲですが、目玉焼きのような傘に青い斑点が綺麗です。
全ては紹介できませんが、どれも素晴らしくて時間を忘れて見入ってしまいました。続いて雲に覆われた鳥海山の裾野を見ながら北上して秋田県に入り、松尾芭蕉も訪れた象潟に立ち寄ってみました。田んぼの中に鳥海山の火山活動で出来た島々が浮かんで、不思議な景色です。展望台から海を望むとバーダーの聖地である飛島が見えます。
ここで十二湖に行って来たというCMさんに偶然お会いし、今年のポイントを教えていただきました。アカショウビンはよく出ているとの事で期待が高まりました。この日は秋田市で1泊。
7月9日大潟村〜十二湖:早朝、大潟村に立ち寄ってみました。かつての八郎潟という不思議な響きの広大な湖の面影はありませんが、キャンプ場の池にはカンムリカイツブリやそばの松林にはサギ類のコロニーがありました。ゴイサギが飛び回っているのが面白かったです。繁殖しているチュウヒはちらりとその姿を目撃したのみ。
心は既に十二湖に飛んでいて、ここはそこそこにしました。昨日の方の話によると出ずっぱりだったとのことで、出発前に鳥友のHさんからお聞きした詳細なポイント情報と合わせて、十二湖の鶏頭場の池に直行しました。駐車場に車を停めて向かおうとすると駐車場の係りの方もあそこだよとポイントを教えてくださいました。8時半に到着すると10人程度のCMさん達がカメラを向けてシャッターを切っています。急いで列に加わると対岸の枝に止まっています。こんなに簡単に会えていいの!という感じでした。
すると距離にして10mあるのか無いのかという近くの枝に飛んで来ました。うわあ〜とうれしい悲鳴。亜種アカショウビンをこんなに近くで撮ったのは初めてです。
対岸のこの木が餌取り用のポイントの様で、まずここに飛んで来ます。
水面近くの枝は水浴び用です。
でもこの時は‥‥
小魚をキャッチ、カワセミみたいな狩もできるんですね。自分で食べていました。
ブラインドなしで、こんなに姿を見せてくれるありがたい個体です。それにしてもやっぱり十二湖は凄いところですね。

次回は引き続きアカショウビンですが、水浴びを中心にアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。
ご参考までに亜種リュウキュウアカショウビンと羽色など比べてみてください。昨年6月の宮古島紀行はこちら