ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

北海道野鳥紀行2021年5月 その3 苫小牧 ヤマゲラ エゾフクロウ アカハラ オオアカゲラ ノビタキ等

2021-06-29 | 北海道
ヤマゲラ♂  苫小牧市

5月17日:朝目覚めると予報通り外は雨、仕方がないので、宿でぐずぐずしながら待っていると9時過ぎには小降りになり、だんだんと止んでくる様なので、出動。まずは演習林に出掛けました。2年前の6月に訪ねた時、偶然入り口近くの道の脇でクマゲラが営巣していたのには驚きましたが、流石に今回はそんなサプライズはありませんでした。林内にはキビタキ、オオルリ、クロツグミ等の声が響いていますが、なかなかシャッターチャンスはありません。うろうろしているとCMさんが何人かいらっしゃるので、お聞きするとフクロウとの事、亜種エゾフクロウの親と巣から顔を出したヒナでした。
あくびをしているのでしょうか笑っている様にも見えます。
親は近くで見守り。
夏鳥で被写体になってくれたのはキビタキでしたが、ちょっと遠い。
エゾリスはたくさんいます。
そろそろ移動しようかと駐車場に行くと、近くでヤマゲラの声。探しているといきなり地面にいる所に出くわしました。ヤマゲラは驚いたでしょうが、こちらも驚きました。幸いすぐそばの木に飛び移っただけでした。頭部に赤色がある♂でした。
スルスルと木を降りて来て‥‥
芝生に降りて、何とこちらに向かって来ます。画面からはみ出しそうになるので、後退りする羽目になり嬉しい悲鳴でした。
地面でよく餌を取る様で、嘴に見えるのはアリでしょうか?
地面を突いていましたが、時々顔を上げて辺りを警戒している様でした。
しばらく遊んでくれて、木に戻ってどこかに飛んでいきました。そばにはアカハラ♂が、芝生の上で餌取り。
フクロウとヤマゲラをしっかり収めることが出来て演習林を後にしました。今日の宿は留萌にしていますので、その前に別の探鳥地を回ろうと長らく足を向けてなかったウトナイ湖に寄ってみました。7、8年振りになるでしょうか、懐かしく林内のパスを歩いて来ました。キビタキ、クロツグミ、センダイムシクイ、ノビタキ、コサメビタキ等の夏鳥に亜種シマエナガ 、亜種シロハラゴジュウカラ、アカゲラ、湖上にはオジロワシ等がいました。被写体になってくれたのはオオアカゲラでした。
ウトナイ湖を後にして次に向かったのは、石狩川河口。時節柄札幌市内には寄りません。到着すると寒い!そこで車で流しながらアカモズを期待しましたが、その姿はなく、草原の夏鳥もまだまだの様で、ノビタキがひっそりと佇んでいるだけでした。
夕刻近くになって、今日の宿の留萌市に向かいました。明日天売島に渡るための宿泊地としました。

次回は天売島航路で遭遇したアカエリヒレアシシギの大群を中心にアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。
参考までに2年前のクマゲラはこちら

北海道野鳥紀行2021年5月 その2 大洗〜苫小牧航路 ハイイロヒレアシシギ アホウドリ アカエリヒレアシシギ

2021-06-25 | 北海道
ハイイロヒレアシシギ 5月16日 大洗〜苫小牧航路

5月16日大洗航路(続き):下北半島を過ぎた午後3時45分頃アホウドリ成鳥が出現、やはり大きくて白い!船に並走してしばらく楽しませてくれましたが、風がないせいかダイナミックソアリングはなく大好きな十文字に羽が縦に長く伸びた姿は見られませんでした。
一度遠ざかったかと思うと船の方に向かって来て‥‥
すぐ近くを並走してくれ、5分近く楽しませてくれました。
アホウドリが見えなくなって5分後、クロアシアホウドリ のそばを小さな鳥が飛んで行きます。おっ!ヒレアシシギだと撮った写真を見るとハイイロヒレアシシギ!ついに出たかと喜んでいると次から次に北に向かって飛んでいきます。
しかもすっかり夏羽、綺麗な夏羽を見るのは初めてです。雲が厚く暗いので、発色がイマイチなのは仕方ありません。
数羽から数十羽の群れで次から次に飛んできますが、みんなハイイロヒレアシシギ。目の周りの白色部が大きい手前の2羽が♀、白色部が小さく少し色が薄い奥の3羽が♂です。♀が綺麗な一妻多夫タイプの仲間です。
みんな飛んでばかりでしたが、わりと近くにポツンと1羽だけ浮かんでいる♀がいました。
みんな夏羽かというと右中程にいる個体の様にまだ冬羽やお腹がまだらで換羽中と思しき個体もいます。
それにしてもハイイロヒレアシシギばっかりだなと思って写真をよく見ると右端にアカエリヒレアシシギもいました。夏羽の♀ですが、ハイイロより少し小さいですね。
16時前からおよそ1時間に渡って断続的に群れが見えました。みんな北上しています。
この群れの右端にもアカエリヒレアシシギが2羽写っていました。
およそ1時間に渡って楽しませてくれたハイイロヒレアシシギ、渡りの時期にピッタリ当たって嬉しい限りです。その後群れは見えなくなり、厚い雲で暗くなり鳥の出も悪くなりましたので、航路探鳥は終了し、苫小牧港に入港後市内に一泊しました。

次回は苫小牧の演習林でのフクロウ、ヤマゲラ等をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

北海道野鳥紀行2021年5月 その1 大洗〜苫小牧航路 シロエリオオハム オオハム コアホウドリ クロアシアホウドリ シロハラトウゾクカモメ等

2021-06-21 | 北海道
シロエリオオハム 夏羽 大洗〜苫小牧航路

ヒレアシシギの渡りの大群と渡りの珍鳥に期待して、5月16日〜23日に人と密にならずに鳥と密になる様に車で北海道(大洗〜苫小牧〜天売島〜サロベツ〜旭川〜苫小牧〜大洗)に遠征して来ました。狙い通り大洗航路ではハイイロヒレアシシギの群れと更にアビ類、アホウドリ類、ライファーのクロトウゾクカモメにも遭遇し、天売島航路ではアカエリヒレアシシギの大群、島ではライファーのマミジロキビタキと2年ぶりのコウライウグイスに会う事ができましたが、この2種の写真は撮れずでした。その他ノゴマ、ツメナガセキレイ、ヤマゲラ等94種の野鳥達と会う事ができました。宣言下で制限された行動もありましたが、ヒトとは密の場面なく安全安心の遠征となりました。
5月16日大洗〜苫小牧航路:午前1時出航のさんふらわ知床に乗り込みましたが、船内はやっぱりガラガラ。日の出と共に起き出して左舷デッキに陣取り、いわき沖辺りから探索開始です。まずはオオミズナギドリが飛び交う中クロアシアホウドリが登場。並ぶとその大きさがよくわかります(午前7時半頃)
クロアシアホウドリはよく出てくれ、比較的近い時もあります(午前7時40分頃)。
この日よく見かけたのはシロエリオオハムで、すっかり夏羽になった個体や換羽中、まだ冬羽(若い個体かも)の個体など結構出てくれました。中にオオハムと思しき個体もチラホラとあり、この子は腰の白い部分が多いのでオオハムと思われます(午前9時半頃)。
続けて出たのはシロエリオオハム 、夏羽がいいですね(午前9時35分頃)。
夏羽に換羽中のシロエリオオハム、すぐには飛び立てないので、水面を一生懸命に走っています(午前10時半頃)。
こちらは換羽中のオオハムでしょうか、頭部が白くなって来ています(午前10時35分頃)。
飛び立とうと盛大な水しぶきを上げて走るすっかり夏羽になったシロエリオオハムです(午前10時50分頃)。
こちらはまだまだ冬羽のシロエリオオハムです(午前11時頃)。
飛び立って綺麗な夏羽を近くで見せてくれたシロエリオオハムです(午前11時10分頃)。
午後になって右舷側に移動。コアホウドリも時々出てくれます(午後2時頃)。
こちらは午後2時20分頃。
午後2時半頃中央尾羽が尖って短いのでクロトウゾクカモメかと期待しましたが、スマートで翼も細長いので、シロハラトウゾクカモメでした。海鳥ハンドブックによれば第三回生殖羽といった所でしょうか。
海況は比較的穏やかだったので、浮かんでいるクロアシアホウドリも結構いました。そして飛び出し(午後2時40分頃と3時頃)。
コアホウドリもよく出てくれました(午後3時5分頃)。
こちらのコアホウドリは目の下が灰色なので、成鳥個体の様です(午後3時10分頃)
北上しているハシボソミズナギドリがいましたが、あまり大きな群れは見ませんでした(午後3時45分頃)。ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリと思しきものもいました。
こんな具合で色々出てくれましたが、下北半島沖になってくるとアビ類の出現頻度が少なくなって来ました。

次回は大洗航路の続きで、下北半島を過ぎる辺りから、アホウドリ成鳥に加えてハイイロヒレアシシギが頻出する様になりましたので、その様子をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難うございます。

サンコウチョウ コサメビタキ ハジロクロハラアジサシ コアジサシ シロエリオオハム/埼玉県

2021-06-17 | 関東地方
シロエリオオハム夏羽 5月30日埼玉県の山間の人造湖

5月28日狭山丘陵:5月2日に初認したサンコウチョウの営巣が見つかりました。暗い木々の隙間からやっと見える場所で、人が近づくことは出来ません。営巣は最終段階の様で、巣の内装を整えている様でした。♀が中心ですが、♂も協力的。
仕上げ用なんでしょうかコケの様な巣材をくわえています。
コサメビタキも順調に行っています。無事孵化した様で、餌を運んできますが、まだ♀が温めています。その後6月6日に無事巣立ったそうです。

5月29日埼玉県伊佐沼:ハジロクロハラアジサシが飛来しているというので行ってみました。ここには入るけれどもすぐ抜けてしまうことが多いですが、今年は暫く滞在した様です。沼では、コアジサシが20羽近くいて、求愛給餌が見られます。
ハジロクロハラアジサシはお気に入りの杭の上で休み、時々飛びまわります。
水面が緑を映す場所に陣取り、コアジサシのダイブの様子を狙いました。ダイブして見事に小魚をキャッチ。
ダイブすることなく水面を掠めるようにして狩りをすることもあります。見事にキャッチ。
ハジロクロハラアジサシのお気に入りの杭の近くで待っているとすぐ前を通過。
お気に入りの杭の上に着地です。

5月30日埼玉県の山間の湖:夏羽のシロエリオオハムが山間の湖に飛来していると教えて頂き、出かけて来ました。すでに滞在8日目になる様ですが、この日の夕刻飛び去ったとの事で、ギリギリで間に合いました。静かな湖面に浮かんでいましたが、山の緑を映した湖面は濃いグリーンで海上とは全然違います。時折潜水して魚を捕らえている様です。
羽繕いをした後にはお決まりの羽ばたきです。
湖面に静かに佇んでいたかと思うと‥‥
いきなり湖面をダッシュして飛び立ちます。連写して写真を見るとみんな翼の位置が同じ。どうやら羽ばたき周期と連写の7コマ/秒がシンクロしていた様です。従って、1秒間に7回羽ばたいている事になりますね。結構、早いもんですね。
やっと飛び上がって少し飛翔しました。

その後も湖を上下してCMさんを引き連れていました。赤い目も写って美しい夏羽を堪能させてもらいました。
その後、海なし埼玉県の別の人造湖にも3羽飛来した様で、どうして結構内陸にある湖に飛んできたんでしょうね。

6月5日狭山丘陵:巣の見つかったサンコウチョウ、♂♀が交互に抱卵を行っています。♀と交代した♂は近くで遊んでから離れる時があるので、わりと近くで写させてくれます。

6月7日狭山丘陵:順調に抱卵は進んでいます。この♂は育メン父さんの様で、♀より抱卵時間が長い時があります。
♀と交代した後に被写体になってくれました。が、暗い!ISO感度が上がってシャープさが今一つです。撮れるだけよしとしましょう。
囀って口を開けると中は緑の蛍光色。どこからどこまでも派手な鳥です。

6月8日狭山丘陵:翌日も巣の周りでよく遊んでくれるサンコウチョウ♂狙いです。
ウン良く白いものが写りました。
少し日が差し込む所に来てくれました。
低い所で遊んでくれるありがたい♂に巡り合って嬉しい事です。順調に進んで給餌の様子をお伝えしたいものです。

次回から5月16日〜25日にかけて密にならぬよう自家用車で出かけた北海道野鳥紀行(大洗〜苫小牧〜天売島〜サロベツ〜旭川〜苫小牧〜大洗)を複数回アップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

コマドリ コルリ クロジ ソウシチョウ

2021-06-13 | 関東地方
コマドリ♂ 5月11日

5月11日前回からの続き:お昼近くになっても相変わらずコマドリ、コルリはよく出てくれます。ソウシチョウがコマドリのソングポストに止まりました。
囀りは聞こえていたものの中々姿を見せなかったクロジ♂が登場。綺麗な成鳥です。
たまたまコルリと鉢合わせ。特に争う様子は無かったです。
コルリにフォーカスを合わせました。両方にフォーカスが合う程の接近は無かったです。
クロジも出てくれ役者は揃ったので、ポイントを離れて林道を登り昼食をとりました。沢沿いなど林道を2時間近く散策しましたが、めぼしい成果もないので、林道を下りポイントに戻って来ました。相変わらず出は良い様で、午前中とは違う側から待つことにしました。コルリ、コマドリ、クロジに加えて、ソウシチョウ、キビタキ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、コガラ、ヒガラ、ウグイス等を林道で見かけました。
少し離れた場所でコマドリのヒンカララ‥‥が聞こえて来ました。姿の見えるところでした。
大当たりの日にたまたま巡り合い、たっぷり堪能させてもらい午後3時過ぎには引き上げました。

次回は5月28日〜30日、6月5日、7日、8日の近隣でのサンコウチョウ、沼でのハジロクロハラアジサシ、コアジサシ、山間の湖に飛来した夏羽のシロエリオオハムをまとめてアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

コルリ コマドリ キビタキ ソウシチョウ サンコウチョウ コサメビタキ

2021-06-08 | 関東地方
コルリ♂  5月11日

5月11日:コルリ、コマドリがよく見えたとの情報をいただき、近隣にあるY峠がかつての姿に戻って来たのかと、出かけて来ました。数年前に一部を残して笹が見る影もなくなっていましたが、少しづつ戻りつつある様です。まだまだ往時の姿には程遠いですが、コマドリ、コルリは少しずつ戻って来ている様です。午前8時頃に到着するとすでに10数人のCMさんがいくつかあるポイントに陣取っています。最初のポイントでは谷側にカメラを向けているので、探すと枝を移動するコマドリ♂に早速遭遇。
キビタキ♀も登場。
少し上の3番目のポイントは数人のCMさんしか陣取っていらっしゃいませんでしたが、コマドリ♂がよく登場します。
舞台だけでなく、近くにもその姿が見つかる事がよくありました。まだ、葉もそんなに茂ってないので、見つけやすかったのかもしれません。
コルリの囀りが聞こえたかと思うと自然な感じで、枝に止まっていました。
ソウシチョウの姿も見えます。
コマドリのヒンカララ‥‥が目の前で聞こえてくるので、探すと茂みの隙間からその姿が見つかりました。地面からは1m以上の枝上で暫く鳴いてくれました。自然な感じの姿が撮れるのはやはり嬉しいです。
舞台にもよく登場してくれます。
コルリもよく登場してくれます。そんな訳で最初は数人だったCMさんも段々集まって来ましたね。曇り空の日を選んで出かけました。雲が厚すぎると光量が足らない時もありますが、やっぱり色が綺麗に出ます。
そうしているとまた近くでコマドリの大きな声。でも探しても見つかりません。何と目の前の木の上で、近すぎて視界に入っていませんでした。どうしても地面付近ばかり探してしまいます。
もちろん舞台にもよく登場してくれます。
この日はこんな様子で、大当たりの日だった様です。

ここで積み残していたMFの狭山丘陵の5月2日〜4日の様子を少し。5月2日に初認だったサンコウチョウは通過個体ではないようで、連日観察することが出来ました。
キビタキ♂がよく出て来ましたが、何か色が薄い!昨年生まれの若鳥でしょうが、黒い羽が皆無。換羽がずいぶん遅いのは昨年遅くに生まれ育ったせいなのでしょうか?
コサメビタキの営巣が見つかりました。
営巣の最終段階の様で、巣の内面を盛んに整えている様でした。6月1日現在で、無事孵化し、親は順調に給餌をしていました。

次回は、峠の続きで、コマドリ、コルリに続いてクロジも登場してくれましたので、その様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

佐渡島紀行2021年5月 その3 トキ ノスリ キジ

2021-06-03 | 中部地方

トキ 5月7日佐渡市

5月7日午前6時頃佐渡市新穂地区:前回からの続きです。ミミズを採餌した後、田んぼの端を少し歩いてまた見つけた様です。
ミミズも必死で逃げようとしますが‥‥
少し湾曲した細長い嘴からは逃れることはできない様です。
口元に運んで‥‥
飲み込みます。
偶然、キジバトが横切りました。
お腹一杯になったのか、階段上の田んぼの畔を上がって来ました。後ろが抜けて良い感じです。
いきなり飛び出し、何とか間に合いました。
ここを離れて田んぼを回っていると、ノスリが畔に止まっているのを見つけました。飛び出しを狙います。
別の田んぼではキジがホロ打ちを見せてくれました。
暫く田んぼを回って、49番がいた田んぼに戻って見ると49番も戻っていました。
暫く観察させてもらいましたが、ここで、タイムアップ。無事に野生のトキと出会うことが出来、満足して、フェリーに乗り込み佐渡島を後にしました。自然豊かな佐渡島で、人との共生が今後もうまく行きその数を回復し、本州側でも繁殖する様になると良いですね。

次回は近隣の峠でかつての様子が少し戻って来たコマドリ、コルリ等をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。