ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

サンコウチョウ ヤマセミ オシドリ カッコウ

2020-05-15 | 関東地方
サンコウチョウ♂  東京都多摩地区

5月15日東京都下の樹林地: 5月6日に近所の3千坪ほどのさほど広くない樹林地に立ち寄ったサンコウチョウ♂を前々回のブログに載せましたが、その日から在宅ワーク前の早朝ウォーキングには必ずこの樹林地に立ち寄る事にしました。するとなんと9日後に”ホイホイ”の声が降ってきました「えっ!また!まさか!」と思いましたが、長い尾をヒラヒラしている♂がちゃんと見えます。慌ててカメラを取りに帰り、仕事前の短い時間でしたが、写させてもらいました。よく見ると前回とは別個体なのは当たり前ですが、尾が少し短い様です。まだ伸びきっていないのか、若い個体なんでしょうか。やっぱり高さ20m程の樹冠近くを飛び回っていました。近所で二度もサンコウチョウ に会えるなんて!😂 
たまたま写した先にハシブトガラスの巣がありました。市街地らしくハンガーなんぞを巣材にしてますね。4、5年前には同所でツミが営巣していた様ですが、今はすっかりカラスの領分の様です。

次の写真のカッコウは5月25日に我が家のベランダ(4F)から写したものです。2年ほど前から、春の渡りシーズンが終わって夏になっても近所でカッコウが鳴いています。今季は6月10日の今日現在でも、屋敷林の木のてっぺんなど目立つところで、毎日鳴いています。野鳥の会の方にお聞きしたところ、10何年前に多磨霊園でカッコウの繁殖が確認されており、その子孫ではないかとのことでした。オナガを托卵先にして都市に進出して来ているのでしょう、いつの間にか当たり前の都市鳥になっているかもしれませんが、オナガは鳥の中で頭脳明晰なカラス科ですので、そううまくは行かないかもしれませんね。この写真は五百坪ほどの屋敷林で鳴いていたもので、写真には撮れなかったですが、直前にオナガにモビングされていました。

嬉しいことにヤマセミのポイントを教えていただき、枝被りですが、初めて止まっているヤマセミを撮ることができました。喉の模様に橙色が混じっているので、♂の様です。
もう一羽(♀)がやってきましたが、2羽並んだところはどちらも顔が写りませんでした。すぐに♂が飛び出して行きました。
眼下にはオシドリのペアがゆっくりと通り過ぎて行きました。

ほぼ毎年繁殖に成功しているサンコウチョウのポイントに今季もやって来ました。この♂の尾羽の先の方が痛んでおり、個体識別ができます。
この♂は尾羽が綺麗なので、別個体で、この2羽で縄張り争いしている様です。

宣言が解除されてやれやれです。フィールドに出かける鳥見は極めて感染の可能性の低い行動だと思いますが、どうしても”自粛”の影響を受けますね。気兼ねなく鳥見ができる日を望むばかりです。
次回はヤマセミがたっぷり撮れたので、特集号としたいと思います。


オオルリ ミソサザイ キビタキ

2020-05-09 | 関東地方
オオルリ♂

一密にもならない某お山で夏鳥を楽しんできました。若葉が芽吹いているお山の森で、キビタキ 、アカハラ、クロツグミの囀りを聴きながら進むとオオルリの囀り。鳴き止んだのですが、その方向を探すといました。白いお腹が目立ちますね。
更に進んで、沢筋に到着するとミソサザイの囀り。しだいに声が大きくなり近づいて来ています。しかし、小さな姿を見つけるのは大変です。見つかった時には目の前でした。
すぐに下流の方に行ってしまいなかなか戻ってこないので、更に散策。沢に沿った坂道を登って行くとオオルリの囀り。見上げるとマツ科の木の梢で鳴いています。空抜けにならない場所はないかと更に登って行くと、幸い谷を挟んだ向かいの斜面がバックになる場所がありました。オオルリ君は気にせず囀り続けています。これ幸いと連写、後ろが抜けていい感じです。更に運よく太陽も雲に隠れて影も出ません。日が当たるとどうしてもオオルリの青はテカッてしまいます。こんな条件での撮影は久しぶりとしっかり撮らせてもらいました。ちょっとずつ撮る位置を変えてみました。背景でうっすらピンクに見えるのは満開の山桜です。
20分ほど囀ってくれ、おまけに最後まで独り占めでした。さて、ミソサザイは戻っていないかと沢で待っていると元気な囀りが聞こえて来ます。いましたいました、全身が見えませんでしたが、なんとか囀りシーンも撮らせてくれました。
道を登りながら何かいないかと探しているとキビタキ君が出てくれました。
残念ながらこの日は、クロツグミは囀りのみで、姿を見せてくれませんでした。

次回は、1週間後に近所の樹林地に再びやって来たサンコウチョウと毎年繁殖している森のサンコウチョウなどをアップする予定です。




サンコウチョウ ワカケホンセイインコ 東京都

2020-05-06 | 関東地方
サンコウチョウ 東京都多摩地区

5月6日東京都下の樹林地にて: コロナ禍のため在宅ワークとなり、通勤に割いていた時間をウォーキングに当てることにしています。コロナ前の予定では、舳倉島に居るはずだったこの日、遠出も自粛して、近所をウォーキングしました。自宅周辺は、かつての武蔵野の面影を(多分)残す緑地が住宅地の中にそれこそ海に浮かぶ小島の様に点々とあります。その中の一つで一辺が100m程の小さな樹林地、コナラやクヌギ等が主体の雑木林に立ち寄った所、”ホイホイ”の声。えっ!まさか!と訝しがりながらも、慌てて自宅にカメラと双眼鏡を取りに戻り、近所に住む鳥友さんにも連絡。急いで林に戻ってみるとやっぱりホイホイの声。3人で探すと居ましたいました!樹冠近くをヒラヒラと飛ぶ尾の長い♂のサンコウチョウが目に飛び込んできました。何せそんなに広くない樹林地、遠くに飛んでいってしまうことはありませんので、たっぷり遊んでもらいました。ただし、木々も20mぐらいの高さにはなっていますので、見上げる時が多かったです。また、時折小雨のパラつく生憎の天気だったので、色の出が今ひとつですが、今季初のサンコウチョウをたっぷり撮らせてもらいました。しかも近所で! 渡りの途中でしょうか、翌日に姿は見えませんでした。
盛んにフライキャッチしていました。小さな羽虫を捕えています。
たまにスッキリ全身が見える事も。
せっかくの飛び立ちですが、シャッタースピードが上がらず、ちょっとブレちゃいました。
この時、囀っていたのかどうか覚えていませんが、大きく口を開けているシーンも。口の中は蛍光色の緑色ですが、若葉に同化してます。それにしてもサンコウチョウはひょうきんな顔立ちで表情豊かですね。
この森では、4月下旬にキビタキ 、センダイムシクイなどが立ち寄っていましたが、まさか、サンコウチョウが立ち寄るとは!でした。

5月7日: 一緒に撮った鳥友さんによるとこの近所で、外来種のワカケホンセイインコの巣穴があって、出入りしているとのことで、翌朝仕事前に連れて行ってもらいました。すると、多分アオゲラ の巣穴だったと思われる穴を利用している家族がいました。穴から顔を出して、飛び出して来ました。もう巣立ちはしている様です。
幼鳥だった様で、親鳥がやって来ます。
口移しで餌を与えました。ワカケホンセイインコは、都区内から多摩地区などのあちこちで定着していますが、自宅の周りでもよく飛び回っています。大きな群れは見かけませんが、数羽の群れは本当によく見かけ、すっかり定着している様です。でも、子育ての様子は初めて見ました。
餌を口元に戻して‥‥
口移しで与えます。
戻して‥‥
与えます。
止まっている姿はこんな感じです。

自粛の影響で、近所の鳥をじっくりみることになりました。さて、次回は、一密にもならないお山でのオオルリ、ミソサザイ等をアップする予定です。
警戒宣言が解除され、やれやれです。鳥見は一期一会、季節の巡りの一瞬一瞬ですので、不要不急ではないんですけどね。

キバシリ親子 縄張り争いのキビタキ ヒヨドリ

2020-05-02 | 関東地方
縄張り争いで威嚇するキビタキ ♂

前回からの続きです。2羽でキバシリ団子になった雛たちに親鳥が頻繁に餌を運んできます。なかなか出会えないシーンなので、たっぷり載せます。餌を運んできた親は、幹の下の方からスッスッーと登って来ますが(写真の左下)、雛に餌を与えるのはほんの一瞬。目立ってはいけないとの配慮でしょうが、直ぐに何処かに行ってしまいます。
別の木に張り付いていた雛です。
こちらは親。
さっきの給餌の4分後にまた給餌。親鳥は忙しいです。残念ながら、雌雄で模様に違いないので、どちらの親なのかはわかりません。
こちらは更にその5分後です。もう1羽の雛は大人しく待っていますね。「俺にもくれくれ!」という様なシーンは見ませんでした。

このシーンはその22分後で、間隔は一定ではないです。5羽の雛に順番というわけでもなさそうですが。
1羽の雛が何処かに行ってしまい1羽だけに。餌を持って親が来ると大きな口を開けます。
雛たちは少しづつ木を変えて移動しますが、そんなに遠くには行きません。同じ場所で餌やりを続けます。でも、そろそろ潮時かなとその場を離れましたが、貴重なシーンをたっぷり観察できて嬉しい限りです。無事に成長してほしいものです。

キビタキ♂ は渡って来た直後に、激しく縄張り争いします。しかし、そのシーンに出くわすのは運次第。森をうろうろしていると、ヒッ、ヒッとかジャッ、ジャッとかブンブン(羽音?)というキビタキ の興奮した声が聞こえて来ました。おっ!縄張り争いだ!と辺りを見回すと、2羽の♂が飛び回っていました。その動きの早いこと早い事。2羽で絡み合って、草むらに落ちた事もありました。が、残念ながら写真には間に合いませんでした😓 。その内1羽が見やすい枝に止まってくれました。尾羽を上げて随分と興奮している様子です。
連写していると一枚こんなシーンがありました。翼羽を持ち上げて、自分を大きく見せようとしているのでしょうか、背中から上尾筒が丸見え。こんなに黄色いですね。
ちょっと位置を変えて、またまた翼羽上げシーンがありました。
バトルはまだまだ続き、翼羽や尾羽を拡げています。
場所を次々変えて追っかけ合い。すぐに移動してしまうので、カメラに収めるのは大変ですが、喧嘩に忙しくてこちらのことは全く気にしていない様子、目の前で撮らせてくれます。
全然関係ないのですが、写真映りが良さそうだなと思って、ヒヨドリを撮ってみました。

キビタキの縄張り争いはほんの短い間なので、出会えたのは、今シーズンはこの1回だけでした。

次回は、自粛と在宅ワークのため近所を散歩する機会が増えたおかげで、自宅近くの樹林地で見つけたサンコウチョウと同じく近所で繁殖している外来種のワカケホンセイインコをアップする予定です。