ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

宮古島紀行2020年 その6 キンバト オオアジサシ エリグロアジサシ アカショウビン サンコウチョウ クロサギ ゴイサギ等

2020-07-29 | 琉球地方
エリグロアジサシ  伊良部島

6月22日(最終日)6時〜12時25分 伊良部島/宮古島: 宮古島滞在も既に5日目の最終日。名残惜しいですが、今日で切り上げて帰らなければなりません。昨夜の情報に従って、オオアジサシ狙いで、三度目の伊良部島のポイントに午前6時過ぎに到着。相変わらずエリグロアジサシ は岩の上にいます。ペアで仲良く並んでいて、抱卵している様にも見えますね。
天気は曇り、影が出ないので、写真におあつらえむきです。三度目となり、飛翔写真にも慣れて来て、多少は腕も上がったでしょうか?アジサシは飛翔姿が一番カッコイイですね。
こちらのペアは交尾でしょうか上に乗りかかりましたが‥‥
うまくいかなかったようです。
さらに飛翔写真に挑戦。
まずまず撮れたなと自己満足して、オオアジサシはいないかと海側を探しましたが、それらしい姿は無し。エリグロより少し大きめのアジサシが餌を咥えて2羽飛んで行きました。ベニアジサシのようです。
ゴイサギも結構飛びます。幼鳥のホシゴイもいました。
午前7時過ぎ、オオアジサシは残念賞かなと諦めかけて車に乗り込み、ポイントの港を離れようとして少し走り出したところ、かなり上空にアジサシらしき鳥がゆったりと羽ばたいています。んっ!ひょっとしてと車を止めて双眼鏡で見ました、怪しい!写真に収めて拡大して見るとクチバシが黄色のアジサシで、オオアジサシに間違いありません。諦めかけた最後の最後で、嬉しいライファーでした。ちょっと遠かったので、写真は証拠写真でしたが‥‥
最初にいた方に飛んで行ったので、戻ってみましたが、姿はありませんでした。代わりにクロサギの黒色型が飛んでいました。
7時半ごろに伊良部島のポイントを離れ、宿に戻って朝食をいただき、大野山林に向かいました。遠征最後の鳥見鳥撮は水場でじっくり待つことにしました。9時半過ぎに青少年の家に到着して、水場に向かいましたが、ちょうど前庭の赤い花(種類をご存知の方教えてください)にシロオビアゲハが来ていたので、パチリ。赤と黒のコントラストがなかなかいいですね。
竜の池に到着しましたが、例によって我々のみ。早速、簡易ブラインドを設置して、静かに待ちました。相変わらず森は、亜種リュウキュウアカショウビン、キンバト、カラスバト、亜種リュウキュウサンコウチョウ、亜種リュウキュウヒヨドリなどの声で賑やかです。時折リュウキュウコノハズクの声も。午前中はお出ましがやはり少し寂しいようですが、待機してまもなく、アカショウビン がやって来ました。が、すぐに行ってしまいました。
それから1時間半、何事もなく過ぎましたが、正午前、キンバト♀が来てくれました。何とか後ろの抜けた枝止まり。♂ほど派手ではないですが、翼の緑は綺麗です。降り立って、池の周りをしばし歩き回ってくれました。
池の端まで来ますが、水浴びする様子はなく、餌取りに来たんでしょうか。
池の中から黒い塊が、ノソノソと出て来ました。ヤエヤマイシガメのようですが、ピントの合った写真は次回で。
するとサンコウチョウの声がして、2羽出現。
1羽は尾羽の長い、間違いなく♂成鳥ですが‥‥
もう1羽は尾羽が短いので♀かなと思ったのですが、水色のアイリングがくっきりしているので、こちらも♂ではないかと思います。尾羽の長さと年齢は関係あるのかないのか結論はついているのでしょうか。
だんだん調子が出て来たぞと思っていると、サンコウチョウが去った20分後にまたまたキンバト登場。今度は♂です。
以後キンバトが出ずっぱり状態で、おまけにオオクイナ も出てくれましたが、それは次回で。
先ほどヤエヤマイシガメとしましたが、ヤエヤマ(八重山)と付くので、本来宮古島にはいなかったようです。八重山諸島は石垣島から与那国島までで、宮古島が入ると先島諸島となります。さて、こいつは絶滅危惧種のようで、希少なのですが、宮古島では外来種。う〜ん、どうしたもんでしょうね。下の写真のもう1種も希少種らしいのですが、やっぱり八重山産のヤエヤマセマルハコガメ。池のそばの道の上を歩いていたのですが、この通り手足と頭部が、すっぽり甲羅に収まってしまいます。面白いですね。こちらも宮古島では外来種。

いよいよ次回は宮古島の最終編で、遠征終了前の1時間ほどの成果(キンバト オオクイナ サンコウチョウなど)をアップする予定です。


宮古島紀行2020年 その5 キンバト オオクイナ アカショウビン サンコウチョウ等

2020-07-22 | 琉球地方

キンバト♂  宮古島大野山林

6月21日15時〜18時宮古島大野山林: お昼過ぎに伊良部島から戻って宮古島の南西部の耕作地を軽く回ってみましたが成果なく、15時前には大野山林の竜の池で、ブラインドを張って待っていると、15時10分頃、早速オオクイナ♂。写真を見ていただくと頭部に蜘蛛の巣がしっかりついています。森の地面を歩き回っていると、そりゃあ付くでしょうね。うっとしいので、よく水浴びに来るんでしょうかね。
オオクイナ は辺りを警戒しながらゆっくりと水に入って行きます。
そして盛大に水を跳ね飛ばしながら水浴びを始めました。
水浴びを終えた♂が立ち去った後、5分もしないうちに今度は頭部が褐色のオオクイナの♀成鳥がやって来ました。やはり午後の方がよく出るようですね。
やっぱり水を跳ね飛ばして盛大に水浴び。
その30分後、亜種リュウキュウサンコウチョウ♀が来ました。水浴びを何とか撮ろうと水面を狙うと‥‥ブレブレですが、辛うじて写ってくれました。シャッタースピードを上げるのを忘れてました。
その20分後、今度はキンバト♂ が来てくれました。眉斑の白色が薄く、赤みが薄いので、若い♂でしょうか。
すぐに行ってしまいましたが、その10分後、またまたオオクイナ♂成鳥が登場!本当によく出てくれます。胸元に少し蜘蛛の巣が付いてますが、割とすっきりきれいな♂です。
ちょっと水も飲んで‥‥
正面顔も見せて‥‥辺りをウロウロ。
それから20分程たった頃、まだ17時前だというのに妙に暗くなって来ました。雲が厚いのかな〜と思っている時、亜種リュウキュウアカショウビン登場。池上の太い横枝に止まっていましたが、水浴びしないですぐに行ってしまいました。
ところで、待っている場所の周りはクワズイモだらけで、その葉っぱにモリバッタやらマダラコオロギがよく止まっています。アカショウビンの餌になるのだそうですが、結構たくさんいるので、餌には困らないのでしょうね。これは、マダラコオロギの幼生です。
それにしても今日は暗いな〜と思い、まだ午後5時だけど、森は引き揚げましょうという事で、ブラインドを畳んで、青少年センターの前庭まで来ると、大勢の人が観察会をしています。あっ!今日は日食だった!すっかり忘れていました。皆さんに混じってサングラスを借りて早速観察。お手製のフィルターをお借りして、太陽を撮ると雲はありますが、見事に欠けた太陽が写せました。先島諸島が日本では食が最大になりますので、ちょっと極大は過ぎていましたが、綺麗な三日月に見えました。台湾では、皆既日食だし、こんなに欠けていれば森の中が暗くなるのは当たり前でしたね。
太陽がだんだん顔を出すと、まだまだ明るいですが、森に戻るのも何なので、林道や畑を回って見ることにしました。まず大野山林を横切っている林道を走って見ると、遠くに鳩が見えました。少し小型なのでゆっくり近づくと、やっぱりキンバト♂でした。道端で餌を啄んでいるようでした。
あまり近づけませんでしたが、道の脇の少し開けた地面にキンバトをまたまた発見。3羽ぐらいいましたが、しっかり撮れたのはこの1羽の♂でした。
時刻はまだ18時。まだまだ明るいので、山林近くのさとうきび畑を流してみましたが、ミフウズラは残念賞。遠くにシロハラクイナがいたぐらいでした。今回自力でミフウズラが見つからなかったのは、ちょっと悔しいですが、とにかく本命のアカショウビン、キンバト、オオクイナはしっかり撮れたので遠征は大成功だと自己満足、宿に戻って、初日の居酒屋に行ってみると、本若さんとツアー第3陣の面々がいらっしゃいました。こちらの成果を見せびらかして、ちょっといい気分。情報交換すると、伊良部島でオオアジサシが出たとのことなので、明日の朝一番は伊良部島のポイントに向かうことにしました。その成果と最終日の大野山林は次回で。



宮古島紀行2020年 その4 オオクイナ アカショウビン サンコウチョウ エリグロアジサシ イソヒヨドリ等

2020-07-15 | 琉球地方
オオクイナ♂  宮古島大野山林にて

6月20日16時〜18時宮古島大野山林: ツアー終了後空港よりレンタカーを借りて、再び大野山林のポイント竜の池に戻って来ました。朝とは少し違う、より池に近いところに簡易ブラインドを設置し待ちます。時刻は午後4時を過ぎていますが、まだまだ明るいなと待っていると早速サンコウチョウ♂がやって来ました。近い!しかし水浴びはせず行ってしまいました。残念。本州で見る亜種サンコウチョウ に比べて、やっぱり亜種リュウキュウサンコウチョウは尾羽が気持ち短いですね。それ以外は違いは特にわかりません。
それから10分も経たないうちにジャボンという水音が聞こえました。えっ!と思うと亜種リュウキュウアカショウビンが水浴びに来ているではありませんか、しかし、虎縞ロープの上。止まりやすい位置に張ってあるですね、これが。写真的には??ですが‥‥     さて、アカショウビンですが、こちらを気にする様子もなく、何度も飛び込んでくれましたが、飛び込む所が運悪くクワズイモに隠れて見えません(涙)。
飛び込んだ後は羽繕い。暗い森だと背中の紫色がやっぱり控えめですね。
体を震わせブルッと水を弾き飛ばします。
背中の水色の羽が立ってよく見えますね。
ちょうど飛び跳ねた水しぶきが映り込みました。
5分以上は居てくれました。う〜ん、やっぱり池が全部見える方がいいなと、見る場所を変えて最初のポイントに戻って待っていると、午後4時45分ごろに、ふっとクイナらしき影がのっそり立っているではありませんか!見ると紛れもなくオオクイナ! やっと現れてくれました。
何か頭部のあたりの毛が寂しいので、若鳥かと思いましたが、虹彩が赤茶色なので、♀成鳥です。毛が薄いのは、ちょうど換羽中なんでしょうかね。池に近づきましたが、水浴びしないで行ってしまいました。
でも、しばらくするとちょっと奥の方から再び出現。頭部の毛が薄いので同じ個体のようです。水に入って来ましたが、また水浴びしないで、行ってしまいました。
何はともあれオオクイナを無事ゲット出来て2人とも嬉しいライファー追加です。南西諸島固有種で最後に残っていたオオクイナをモノに出来てやれやれです。
ところで、水場によく現れるのはヒヨドリです。ここ宮古島のヒヨドリは、亜種リュウキュウヒヨドリで、亜種ヒヨドリに比べると暗色なのですが、亜種イシガキヒヨドリのように胸に褐色味がありません。近い島ですが、石垣島と宮古島は島の成り立ちが違うせいか、生物相もかなり違いますね。
という事で、午後6時を過ぎて暗くなり、無事オオクイナも出てくれたので、本日の鳥見は終了。宿近くの居酒屋でオオクイナに乾杯!

6月21日午前5時半〜午後1時ごろ: やはり朝5時半から始動。島南部のキンバトのポイントに向かいました。ちゃんと居てくれましたが、飛ばれてしまい、残念賞。代わりと言っては何ですが、宮古島にやたらと多いイソヒヨドリを収めておきました。成鳥一歩手前の♂でしょうか、よく見ると尾羽が短いので換羽中かもしれませんね。
近くのさとうきび畑をちょっと流してみましたが、ミフウズラ に出会えません。やっぱりポイントがあるのか、ガイドさん無しでは安直に見つかりませんでした。代わりにバンが被写体になってくれました。赤い額板、黒い体、一瞬ツルクイナ!‥かと思いましたが、まさかね、でした。
畑にはあまり時間をかけず、宿に朝食に戻る前に港のマングローブ林に寄ってみると、アカショウビンの声が聞こえてきました。HMさんが姿を見つけましたが、ちょっと遠かった。
さて朝食後、大野山林の水場に向かい、8時半ごろから待機。すると9時過ぎに早速オオクイナ登場!今度は胸から頭部が茶褐色の♂成鳥でした。♂成鳥も見れて良かった良かった!ですが、この日はこれでもか!というぐらいのオオクイナデーとなりました。
最初の個体はちょっと警戒していたのか水浴びしないで行ってしまいましたが、1時間半ほど経ってやって来た、この♂個体は‥‥
あたりを警戒しながら水面に近づき‥‥
水浴びを始めてくれました。
ちょうどお昼になり、水浴びも撮れたという事で、いったん水場を引き上げ、伊良部島にアジサシを求めて移動しました。エリグロアジサシは初日と同じように岩場で待っていてくれました。
この辺りに生えている木ですが、最初アダンかと思いました。ちょっと違って根元がタコの足みたいなので、タコノキだそうです。食べるところは、残念ながら無いそうです。実際、実のようなものは硬い繊維の塊でした。

次回は、6月21日の午後の成果をアップする予定です。大野山林のオオクイナ、キンバト、アカショウビンなどです。


宮古島紀行2020年 その3 アカショウビン キンバト キビタキ

2020-07-08 | 琉球地方
亜種リュウキュウアカショウビン 宮古島大野山林にて

6月20日11時〜14時 ツアーは最終日の大野山林にて: ツアーの残り時間が3時間を切って、やっと亜種リュウキュウアカショウビンのそれらしい写真を撮ることができました。運転手さんの素晴らしい目に感謝、感謝です。これまでにない大雨で出来た川に水浴びに来た様ですが、幸い橋の欄干や木々がブラインドとなって、すぐに逃げる様子はなく、皆さんでしっかり撮らせてもらいました。光の条件もよく、後ろも抜けて、アカショウビン特有の緋色が浮かび上がります。
この一枚はあまりトリミングしないで周りがよく見えるようにしてみました。
正面向きはしっかり撮れたので、背面からも撮りたいと思っていると、心の声が聞こえたのか、くるっと向きを変えてくれました。亜種リュウキュウアカショウビンは九州より北にやって来る亜種アカショウビンに比べて全体に色が濃いのと背面が紫色がかっています。構造色なので、光の具合で色の出方が変わります。今日は、光も十分あったので、紫色が濃く見えて、南方系の鳥の雰囲気がよく出ている様に感じます。
時折、太陽が陰ると背景の緑色が濃くなり、アカショウビンが浮かび上がる様です。
振り返った正面顔です。
水浴びをした後は羽繕いですが、大きなクチバシでやりにくそう。
水浴び後少し下の枝に戻って来ましたが‥‥
またすぐに水浴びに飛び出しました。やっと捉えましたが、ブラインド代わりの葉っぱが逆に邪魔になってスクリーンがかかった様ですね。
水浴びから戻ってきました。
水浴び後は羽繕い。
ずぶ濡れにはなりませんが、少し濡れているのが分かります。
と見惚れて油断しているといきなり飛び込み。
飛び込んだところも撮れましたが、残念ながらピンボケ。戻って来るところで、葉っぱがちょっと邪魔してますが、背中の水色の羽がよく見えます。
時間としては長く感じましたが、10分足らずの出来事でした。アカショウビンらしい写真が撮れて嬉しい限りです。
そして、ツアーの最後の最後にやっと森林内の水場に移動。いわゆる竜の池と呼ばれる周囲50m足らずの人口の小さな池で宮古島鳥撮のホットスポットです。森の中からは、アカショウビン、キンバト、カラスバト、サンコウチョウ、ヒヨドリ等の声がそこらじゅうから聞こえてきます。時にリュウキュウコノハズクの声も、やっと来たーという感じです。また、コロナや大雨のせいなのか、水場には誰もいません。以後、2日間ともここに来ましたが、カメラマンには全く会う事なく、いわゆる独り占め状態でした。
池の周りはこんな感じで、ガジュマルの木やサトイモによく似たクワズイモなどが生い茂っています。ジャングルですねー。

さて、本若さんの持参ブラインドを横断幕の様に設置しますが、設置している最中に早くもキンバトがやってきました。しかし、こちらが取り込み中だったせいか奥に入ってしまいました。どうやら森の水溜りもだいぶ引いたみたいで鳥たちが来る様になっているので安心しました。ただ、しっかりしたブラインドなので、さっぱり向こう側が見えません。亜種リュウキュウサンコウチョウ♂が来て二度ほど水浴びに飛び込んだらしいのですが、全く捕捉できず。ブラインドの端に位置した池がよく見える方の「○○が来たよ!」が唯一の頼りです。そんなこんなで待っていると待望のキンバトがやってきました。しかも♂!森は暗いですが、しっかり色も出ました。右足に足輪をしているようですね。連絡しようと思いましたが、設置先が検索できませんでした。
水浴びするのかと思いきや池の縁に沿って頭を前後しながらハト歩き。水面にも映ります。
キンバトもしっかり撮れて後はオオクイナを待つばかりですが、なかなかそうは問屋がおろしてくれません。続いてやってきたのは小鳥、亜種リュウキュウキビタキの♀でした。こちらは水浴びでした。亜種リュウキュウキビタキ♂の囀りはシーズン過ぎなのか元々少ないのか僅かに聞こえたのみで、♂の姿は拝めませんでした。 
さらに亜種リュウキュウアカショウビンもやって来ました。暗い森の中だと先ほどと色の具合が違いますね。これだと亜種アカショウビンとあまり違わないような。
あっという間に2時間は経過し、もうツアーは終了、引き上げの時刻です。残念ながらオオクイナは現れず、宿題を残す結果となりましたが、我々は延泊を申し込んだので、今日を入れて残りまる2日あります。そのお陰でツアーでご一緒した方には申し訳ないですが、オオクイナは嫌と言うほど見ることが出来ました。
ツアーの皆さんと山林を引き上げ、空港に向かい、お別れした後、レンタカーを借りて、再びHMさんと2人で大野山林に向かいました。午後4時過ぎに同じ竜の池にやって来ましたが、先ほどとは違う場所に持参したメッシュの簡易ブラインドを設置し、待機しました。するとサンコウチョウ、アカショウビンとやって来て、最後に待望のオオクイナが遂に現れましたが、その結果は次回で。

宮古島紀行2020年 その2 リュウキュウコノハズク キンバト アカショウビン キンパラ ミフウズラ セッカ イソヒヨドリ

2020-07-01 | 琉球地方
リュウキュウコノハズク   宮古島 大野山林

6月19日午前: 早朝からのさとうきび畑などのポイントを巡った後、遅い朝食を取り、午前10時半から鳥見再開です。やっと宮古島での最大ポイント大野山林に向かいました。しかし、10日ほど前に1時間100mmの大雨で、山林は水浸しになり、あちらこちらに水たまりや川が出来たせいか6月15日〜17日の先発ツアーではポイントの水場で5時間粘っても何も現れなかったそうです。そこで水場には行かず、山林中の道路のポイントでアカショウビンを探しますがサッパリ、嫌〜な予感がします。次に昼間でも見られるというリュウキュウコノハズクのポイントに移動しました。すると昼間なのにコホッ、コホッという声が響いていて、その姿を見ることができました。やっぱり自然光での撮影がいいですね。瞳も大きいし、羽の模様もくっきり見えます。木の股からこちらを見ています。
後ろを向いたので、場所を変えると覗く様に頭だけが見えます。なんとも可愛らしい!
再び向き直ったので、しっかり撮らせてもらいました。
瞼と瞬膜が開閉の途中で、ちょっと変顔ですね。
昼間からリュウキュウコノハズクをたっぷり見れたので、ナイトツアーは中止に。夕刻に鳥見することになりました。さて、昼の休憩前に枝止まりのキンバトポイントに向かいましたが、またも不発。結局何度も訪れましたが、残念賞でした。代わりにイソヒヨドリの幼鳥を一枚。宮古島には本当に多いです。
数時間のお昼寝タイムでホテルにて休憩。午後5時に再び活動開始です。山林の道を流しますが、成果なし。まさかアカショウビン、キンバト、オオクイナが不発ってことはないでしょうね、と不安が過ぎります。しかしガイドの本若さんは余裕で、ミフウズラのポイント巡り。宮古島はミフウズラが濃い様でよく出てくれます。しかし写真はなかなか、かろうじて一枚。
ツアー2日目は、これにて終了。ツアーの主役はまだだけど、大丈夫かいなと思いながら、夜は皆さんと街に繰り出しました。まだ数は少ないのでしょうが、若者たちが結構いました。いっぱいで入れないお店も多かったですね。

6月20日ツアーは最終日: 今日も朝5時半から始動、まずはキンバトのポイントに向かいます。すると、どうでしょう、今日はちゃんと地面に降りて採食しているキンバト♂がいます。飛ばれない様に距離を取り、まだ薄暗いのですが、車の中からみんなで激写。ツアー最終日にしてやっとキンバトを収めることが来ました。写真ライファーなので、嬉しい限りです。
後姿だと翼の金属光沢が緑色に輝き、綺麗ですね。ホント。キンバトのキンは金色の金ではなく金属光沢の金かな?単に金色=輝く様に綺麗ほどのキンでしょうけどね。多分。
続いて近くのさとうきび畑に移動。今日はなんと!畑の中程の開けた場所、しかもすぐ近くにミフウズラ♀!こちらに気付いてどんどん逃げていきますが、しっかり写真に収めることができました。目の虹彩が白色でちょっと滑稽な面相ですね。
続いてキンパラ(外来種)が数羽で採食中でした。前々日にも同じ場所で出たのですが、モロ逆光。今日は色が綺麗に見えます。飼育鳥になるくらいですから、やっぱり綺麗ですね。
キンパラのいた畑のすぐそばに、またまたミフウズラ♀。逆光気味ですが、返って浮かび上がる様でいいですね。
畑にはセッカ も多いですが、当然ながら無視。でもこの子は近くに巣でもあるのでしょうか目の前から逃げません。お陰でドアップで撮らせてもらいました。
その後宿に戻って、朝食。午前9時半に再出発。大野山林に向かいます。でもすぐに水場に向かわず、山林の道路のポイントを回ります。するとやっと亜種リュウキュウアカショウビンが姿を‥‥と言っても逆光で見つけるのが大変でしたが、見せてくれました。やっと今ツアーの初撮りです。
次に普段は枯れている川のポイントに行くと、ここでもアカショウビン。でも遥か彼方のクワズイモに止まっていました。
何度か水浴びのため飛び込んでいましたが、スッキリとは見えません。これは戻ってくるところです。ということで、ツアーのタイトル「アカショウビンの水浴び」はなんとか一応クリアーということでしょうかね。
この子は近くには来てず、どこかに行ってしまいました。でも、やれやれボウズは免れたと思っていると運転手さんが、「アカショウビンがいるよ!」と呼んでくれます。さっきとは反対側の川の上の枝にいるではありませんか、枝被りもなくバックは森の緑を映した小川。絶好の写真ポジションです。やっと待望の写真らしい写真を撮ることができましたが、それは次回のお楽しみに。