ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

伊豆沼/蕪栗沼紀行2020年11月 その3 シジュウカラガン マガン 塒入り等

2020-12-29 | 東北地方

塒入りの夕景 11月29日蕪栗沼

11月29日夕刻 蕪栗沼:今日は蕪栗沼南側の駐車場に車を止めて沼に向かいます。すでにYBツアーの御一行が先着、中野さんに冬水田んぼ等の結果をお伝えして、近くに陣取りました。15時過ぎから次々にガン達が帰還して来ます。今日の西の空は雲に覆われていますが切れ間があり、多少は茜色に染まりそうです。一方、東の空は雲に覆われ、隙間がなく満月は望めそうにありません。雲の隙間からの光が帰ってくるガン達を照らすと灰色の雲をバックに浮かび上がり、ちょっと不思議な景色になりました。
ガン達は沼に舞い降りるのですが、昨日はスーと降りていたのに何故か今日は、いわゆる落雁の降り方をしています。飛行機だときりもみというのでしょうか、くるっくるっと回転する様に体をくねらせて降りて来ます。スーと降下するものもいますし、不思議な光景です。
15時半を過ぎてシジュウカラガンの帰還も目につく様になります。相変わらず雲をバックに光が当たり、シジュウカラガンも浮かび上がります。
シジュウカラガン達は何故かスーと舞い降りるだけで、きりもみの降り方はしません。どういうものなんでしょうね。
段々と日が傾き、赤が強調される様になって来ます。
時に綺麗なV字編隊で戻ってくる一団もいます。
ようやく雲が切れてきて、西の空が広く茜色に染まり始めました。ガン達は本当に切れ間なく、帰還して来ます。
時に何かに驚いたのか、沼に降り立っていたガン達が一斉に飛び上がります。すごい数のガン達が起こす羽音に圧倒されます。
落雁様の降下をシルエットで。
その様子を少しアップで。
日は沈みだんだんと暗くなってきます。
沼は超過密状態、おいおい三密になってるぞ!と突っ込みたくなります。
徐々に暗くなり、西の空の茜色が消えていく頃、鳥見は終了。足元の見えるうちに帰途に着きます。満月が姿を見せたのは、残念ながら帰還が終了後で、今日は月と雁はお預けでした。いつになるかわかりませんが、今度は、三日月と雁に挑戦したいものです。
本年もご覧頂きありがとうございます。次回は来年1月4日になりますが、11月30日の遠征最終日の塒立ちとカリガネ、ハクガン、シジュウカラガン等をアップする予定です。


伊豆沼/蕪栗沼紀行2020年11月 その2 カリガネ シジュウカラガン マガン コハクチョウ等

2020-12-23 | 東北地方
カリガネ 11月29日宮城県登米市

11月29日前半 伊豆沼、長沼周辺、大崎市等:くりこま高原駅前の宿に泊まりましたが、偶然にもYBの中野さんと同じ宿。明日の11時までは、ツアーの合間でフリーとの事で、ご一緒させていただけることになりました。
先ずは、午前6時前に伊豆沼の塒立ちへ向かいました。日曜日という事もあり多くの観客が詰めかけていましたが、残念ながら東の空は厚い雲に覆われて日の出を拝む事は出来ませんでした。ガン達は少しづつこちらの方に近づいて来て湖面にシルエットが浮かんできます。そして、順次数百羽から数千羽の単位で一斉に飛び立ちます。
ほぼ飛び立った後に、先ずはカリガネのポイントに移動。点在するマガンの群れを点検していくと、カリガネが次々と見つかります。やはり中野さんが一緒だと心強い😃 
この群れはカリガネの結構な集団で、全部で十数羽以上いました。この画面にも8羽のカリガネが写っています。
ある1羽が羽ばたきを始めると‥‥
それにしても翼が長い!長距離を力強く羽ばたく事ができる様になっているでしょうね。
そして一斉に飛び立ちました。
飛び出しを拡大してみました。うまく背景が少し紅葉の残った緑になってくれました。
残った中に畦の上にいるのを発見。左の子は頭をかいていますが、オレンジ色の脚が鮮やかですね。
別の群れでもまたまたカリガネ。
ちょうど飛び上がる瞬間です。
車の中からですが、ちょっと近いせいか、残ったものも首を上げて警戒の様子。
みんな首を伸ばして‥‥
飛び立ちます。
みんな飛び立つわけではなく、中には悠然と残っているものもいます。
少し伊豆沼の北東部を探索してみました。マガン以外は見つかりませんでしたが、コハクチョウの家族がいました。オオハクチョウに比べると数が少ないですね。
11時に中野さんと別れて、教えて頂いた田尻付近の冬水田んぼに移動。午後からシジュウカラガンが降り立つとの事。ポイント近くの田んぼにはシジュウカラガンが多数休んでいました。
冬水田んぼ側で待っていると、来ました来ました😃 10羽ほどの群れが上空を飛び交います。飛翔写真は、なるべくバックが空抜けにならないところを狙います。
そして冬水田んぼに降り立ちました。
さらに数十羽の群れが飛んで来ました。
ところが、降り立ってくれず、飛んでいってしまいました。残念。
以上で午前の部は終了し、次回は蕪栗沼の塒入りの様子をアップする予定です。ご覧頂きありがとうございます。

伊豆沼/蕪栗沼紀行2020年11月 その1 シジュウカラガン カリガネ マガン ヒシクイ オオハクチョウ

2020-12-17 | 東北地方
シジュウカラガン 11月28日宮城県大崎市

壮大な命のドラマを感じる10万羽のガンが飛び交う様を見ようと11月28日〜30日に伊豆沼/蕪栗沼に遠征して来ました。3年前はツアーでの遠征でしたが、満月に合わせた11月初旬だったせいかシジュウカラガンは未着。一人で出かけた11月末の今回はシジュウカラガン、カリガネ、ハクガン、マガン、ヒシクイの5種のガン達と無事会うことが出来ました。お天気は晴れたり曇ったりと不安定で、塒入り、塒立ち時にスッキリした空には恵まれませんでしたが、何とか雁と月、茜色の空とのコラボも撮ることが出来ました。
11月28日大崎市、登米市、蕪栗沼:午前6時ごろ自宅を出発するもいきなり浦和あたりで、事故渋滞に捕まり、1時間ほどロスしてお昼前になんとか現地到着でした。東北道の三本木ICを降りて北上し、先ずは大崎市北浦付近を探索。道の側の田んぼには早速マガンの群れが迎えてくれて、ガンの里に来たな!と期待感が膨らみます。
いくつかのマガンの群れを見ていると中に早速シジュウカラガンが混じっている群れがありましたが逆光で今一つ。暫くするとシジュウカラガンが群れで飛んで来て、順光側の田んぼに降り立ってくれました。
警戒心の強いマガンと違ってシジュウカラガンは少し緩めのようで、車から降りて近づくと首を伸ばして警戒しているものの飛び立つ様子はありません。日も陰ってしっかり撮ることが出来ました。
伸びをして灰色の足を見せてくれました。
家族単位でいるのでしょうが、成鳥と幼鳥の区別がつきません。左の胸の黒いのは幼鳥でしょうかね?
マガンも飛び交って、4羽が上手くシンクロして羽ばたいてくれました。
この辺りは住宅が多くて低く飛ぶと背景に入って来ます。ガンの里らしいですね。
無事シジュウカラガンとも出会えた😁 ので、北上して長沼付近のカリガネのポイントに向かいました。マガンの群れを順次チェックしますが、中々カリガネが見つかりません。アイリングがある!と思ってもよく見るとマガン、ちょっと紛らわしいのもいます。
そして遂にいましたいました。ちょっと小柄、はっきりしたアイリング、ピンクの嘴、間違いなくカリガネです。やっぱりカリガネはなんか可愛らしいですね😍 。傍らで夢中で食事しているのは、多分子供でしょう。親は警戒してこちらを見ています。
さらに探索すると別のカリガネ達と遭遇。4羽の家族でしょうね。
順調にカリガネもゲットしたので、蕪栗沼の塒入り向かいましたが、時々しぐれるように雨がぱらつく中、蕪栗沼の北側駐車場に到着。沼の東岸を南下して水面が見える位置にカメラを据えて次々に帰ってくるマガンを狙います。沼上空を飛んでいる少し大きなガンを写すと、ヒシクイでした。亜種オオヒシクイですね。
マガンが続々帰還して来ますが、この日は厚い雲に覆われているせいか西の空は鉛色、遠景はこんな感じです。
次々と沼に舞い降りて来ます。今日の降下の様子はすーと降りる感じでした。
白鳥はみんなオオハクチョウの様でした。
雨はすっかり止みましたが、西の空は厚い雲でびっしり覆われていました。ふと東の空を見ると何と、薄い雲に覆われていますが、月がちゃんと見えます。満月ちょっと前です。月面を通過するのを待ち受けてシャッターを押します。「月と雁」もかろうじてゲット出来ました😅
ズームレンズで、低望遠にしたりして写してみました。
段々と空が暗くなって来て、徐々にシルエットが背景に溶け込む様になります。
茜色には染まらなかったものの月は無事出てくれ、やれやれとこの日の鳥見を終えました。
次回は29日の午前編で、塒立ちとカリガネ、シジュウカラガン等をアップする予定です。ご覧頂きありがとうございます。



チュウヒ ツルシギ ヤマガラ コガラ ジョウビタキ ウソ アトリ ホオジロガモ等 埼玉県/群馬県

2020-12-10 | 関東地方
ヤマガラ 11月19日埼玉県

11月1ヶ月分の主に埼玉県での鳥見記録です。
11月1日埼玉県狭山湖: 風で舞い上がった羽虫をキャッチしているのでしょうかハクセキレイがホバリングのようにヒラヒラと飛んでいました。

11月8日埼玉県狭山湖周辺: すでに渡って来ていた冬鳥のジョウビタキ♂をやっと撮れました。
♀のジョビ子も目の前で。
狭山湖の堰堤にやって来たタヒバリです。

11月14日埼玉県民の森: 紅葉とのコラボを狙ってお山に来ました。20羽以上のアトリの群れが、カラ松でお食事中です。何を食しているんでしょうね。喉が結構膨らんでいます。
こちらは♂のアトリです。
数は多くありませんが、ウソがあちこち飛び回っています。やっと枝止まりの♂を黄葉バックでゲット。

11月15日埼玉県狭山湖: この時期湖面には何種類ものカモが渡って来ていますが、入れ替わり立ち替わりのようで、すぐにいなくなってしまいます。ホオジロガモの♂幼鳥と思われる個体が比較的近くで、潜水採餌を繰り返していました。
少し奥まった湖面には、トモエガモ、ヨシガモなどがお休みしています。
狭山湖では珍しいミミカイツブリがいました。
突然カモがパニックになったかと思うとオオタカが突っ込んできましたが、滅多に狩には成功しません。
カモは大部分がマガモ、他にコガモ、カルガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、オナガガモ等

11月19日埼玉県民の森: 紅葉が終わる前にお山に行って来ました。カラ類が紅葉バックで収まってくれました。ヤマガラが出番が多いです。
時にシジュウカラも。

コガラもよく来ます。
その他はほとんどいません。静かなもんです。

11月21日埼玉県川越市伊佐沼: 渡良瀬に行く前に伊佐沼に寄ってみました。いい天気でしたが、風が強くて閉口しました。沼の南岸に風を避ける様にシギやサギが佇んでいました。5羽のセイタカシギと2羽のツルシギがいました。
風にも負けず、ツルシギが水面スレスレに採餌していました。
よく見るとアオアシシギがひっそりと佇んでいます。
昼過ぎ渡良瀬遊水地に着いて、チュウヒの塒入りポイントに向かいましたが、思ったほどCMさんが多くありませんでした。案の定ハイチュウのお出ましはありませんでした、残念!そこで一緒になった狭山鳥友のMさんと暇に任せて鳥談義。チュウヒは時々、塒入りに戻って来ますが、明るいうちは遠い!これはチュウヒ♀でしょうか。
こちらはチュウヒ♂でしょうか。
だいぶ暗くなて来ました。チュウヒ♂を写すと画面に小鳥が写っていました。オオジュリンでしょうかね。
かなり暗くなって、そろそろ写真も限界かなという時間に戻ってくるチュウヒ♂ですが、暗いと結構近くを飛んでくれます。
この日宇宙ステーションが南西の空を通過するのを狙うというMさんを残して帰宅の途に。

11月22日埼玉県民の森: 紅葉が終わる前にと思いましたが、ほとんど紅葉がない状態でした。針葉樹に時にホバするちっちゃな鳥がいました。おっ!もしかてとみるとやっぱりキクイタダキでした。今季初認ですが、黄色の冠は写せずでした。
3日前の写真と比べるとバックの紅葉がほとんどなくなっています。コガラの飛び出し直前。
そしてヤマガラ。
コガラの近くを通過するヤマガラ。
1ヶ月分をまとめてアップしましたが、秋から冬への移ろいを多少は感じてもらえたでしょうか。

次回から11月28〜30日に遠征して来た伊豆沼、蕪栗沼とその周辺のガン達とその塒入りと塒立ちを4回に分けてアップする予定です。マガン、シジュウカラガン、カリガネ、ヒシクイ、ハクガンの5種のガン類全てと出会えました。定番の塒入り、立ちと月&雁等もアップします。

戸隠紀行2020年10月 その3 ムギマキ マミチャジナイ アカハラ ヒドリガモ

2020-12-03 | 中部地方
マミチャジナイ♂  長野県戸隠植物園

(続き)10月24日15時38分〜40分: 出ずっぱりのムギマキ♂、時刻としてそろそろ落ち着いて来たのでしょうか。ほぼ同じ枝に止まっていました。
ちょっと引いて残り少ない黄葉を入れてみました。
飛び去った後、降り出した雨がずいぶん強くなって来ました。時刻もいい頃と植物園を後にして宿に向かい鳥見を終了しました。

10月25日午前:24日の植物園の混み具合からすると早めに出かける必要があり、まだ暗いうちに宿を出ましたが、昨日の雨が凍って、車はバリバリ、おまけに雪がちらついています。スリップしない様にそろそろと車を走らせ、明るくなり始めた植物園の駐車場に着くともう半分近く埋まっています。カメラを準備して、昨日のポイントに向かいましたが、木道はツルツル。滑らないように慎重に歩きましたが、一度スッテンと転んでしまいました。本能的にカメラを庇ったせいか何とか無傷、体も軽い打身で問題なしでした。さて、昨日のムビマキポイントに一番に到着しました。近くのもう一つのポイントにもまだ二人程でした。徐々に明るくなる中、一度若い♂が現れたっきり、サッパリです。♂成鳥も来ましたが、すぐにどこかに行ってしまいました。いっぱい来るよとお教えした鳥友さん達も来てくれたのに申し訳ない事です。このポイントには、午後に頻繁に来る様で、どう言う加減なのでしょうか、不思議なものです。そこでマミチャジナイ&ナナカマド狙いに切り替えて園の入り口近くのナナカマドポイントに向かいました。このポイントからは戸隠山が見えます。昨夜、高いところは雪だったのでしょう。山は綺麗に雪景色です。
ナナカマドのポイントでは、数羽のマミチャジナイとアカハラが頻繁に現れます。ひとしきり食べると笹薮に潜り込みますが、暫くすると飛出してナナカマドの赤い実を食してくれます。おかげ様で、撮り放題です。やっぱり咥えたところだろうとチャンスを狙います。まずはアカハラ♂、頭部の色合いからすると亜種アカハラでしょうね。
そしてマミチャジナイ♂成鳥、上手く笹の緑がバックになってくれました。
加えた実は丸呑み。
実を咥えていない、なんかすましたポーズで。
こちらはアカハラ♂ですが、頭部がずいぶん黒いので、亜種オオアカハラでしょう。
舌を出して実を咥えているこの子は雨覆の羽端が白いので、幼鳥ではないかと思います。
こちらは頭部が灰黒色なので、♂成鳥かと。
こちらは雨覆の羽端が少し白いので、幼鳥でしょうけど結構色が濃いので、♂成鳥一歩手前といった感じでしょうかね。
ごっくんと飲み込みます。
こちらは亜種アカハラ♂でしょうね。
マミチャジナイ♀の若鳥かもしれませんね。
アカハラの赤茶色のお腹がよく見えます。
すぐそばの緑が池にはまだエクリプスのヒドリガモがいました。
鳥居のポイントに行ってみると相変わらず出てくる様ですが、あまり多くはありません。ムギマキ♂幼鳥の様です。
最後に緑が池脇の林内の黄葉で締めくくります。
十分な成果が得られたので、渋滞前に帰ろうと11時ごろに鳥見は終了。宿でもらったクーポン券で戸隠そばを頂こうとお店に行くと、まだお昼には時間があるのに満席の上、結構な順番待ち。食事は諦めてお土産を買い込み帰途につきましたが、やっぱり蕎麦が食いたくなって途中で見つけた蕎麦屋でいただくことにしました。高速道路は混んでいましたが、それほどの遅れはなく無事帰り着けました。


次回は11月の近隣のMFでのやって来た冬鳥やお山の紅葉+カラ類等をまとめてアップする予定です。ご覧いただき有難う御座いました。