ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

サンコウチョウ/埼玉県

2021-07-31 | 関東地方
サンコウチョウ 6月18日狭山丘陵

6月8日埼玉県狭山丘陵:第1回のワクチン摂取を終えて、狭山丘陵に出かけて来ました。狙いは抱卵を開始したサンコウチョウのペアですが、♂は中々に育メンで頻繁に抱卵のためやって来ます。♀と交代後遠くに飛んで行ってしまわないで、暫く近くで遊んでくれることがあります。しかも低いところに降りて来て、時に目の前や頭の上に来る時もある大変サービスの良い個体でした。お陰でタップリ写真を撮ることが出来ました。しかし、暗い森の中で素早い動きのサンコウチョウの事、楽々という訳には行きませんでした。
正面顔は何か滑稽な感じです。
光があると背中は紫色に見えます。
10日後の6月18日、相変わらず育メンの♂は抱卵後(孵化直後かもしれません)近いところで遊んでくれます。
ちょうど餌を捕まえたところです。
そして、丸呑み。嘴の内側の蛍光色の緑色が見えます。
ここで暫く止まってくれました。
明るく撮ろうと300mにしましたが、割と明るいところに出てくれました。
たっぷり楽しませてくれたサンコウチョウのペアでしたが、残念なことに翌日に巣が破壊されてしまいました。丸ごとなくなっていた事からカラスではなく、近くで目撃されたことのあるアライグマの仕業ではないかと思われます。本当に困った外来種です。駆除は容易ではないでしょうが、各所で害が甚だしいので、何とかならないもんですかね。

次回からは、6月9〜14日にかけて出かけた小笠原紀行(ワイバードのツアー)を4回に分けてアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

三宅島紀行2021年6月 ウチヤマセンニュウ アカコッコ タネコマドリ オーストンヤマガラ イイジマムシクイ等

2021-07-27 | 小笠原、三宅島、航路

亜種タネコマドリ  6月2日三宅島アカコッコ館

6月2日三宅島 伊豆岬〜アカコッコ館&その周辺:三宅島には2回ほど出向きましたが、まだウチヤマセンニュウの渡来する時期には行ってないので、これを押さえるべく6月早々に出かけて来ました。コロナ禍であるので、宿泊はしない「日帰り」の強行軍です。6月1日22時半発のガラガラの橘丸に乗り込み、翌6月2日午前5時に三宅島の錆ヶ浜港に到着。待っている右回りのバスに乗り込み伊豆岬を目指しますが、乗客は1人で貸し切りになりました。25分ぐらいで到着し、伊豆岬に向かって歩き出すと早速シマセンニュウと同じに聞こえるウチヤマセンニュウの囀りが聞こえて来て、難なくライファーをゲット。
灯台近くの草原が見渡せる東屋に腰を据えました。ウチヤマセンニュウの囀りは聞こえるものの中々近くに来ません。遠くに黒っぽいのが現れたので、見るとアカコッコ。こんなところにもいるんですね。
近くにやって来た!と思うとホーホケキョのウグイスでした。
近くに現れないので、ここは諦めて道路沿いに草原を歩いてみることにしました。すると、草むらの中からウチヤマセンニュウが登場。
囀っている個体も難なくゲット。歩いて正解でした。
そうこうする内に7:34発のバスの時刻が近づいて来たので、バス停に戻っているとかなり近距離で囀るウチヤマセンニュウがいました。シマセンニュウよりクチバシが少しゴツい感じがします。
無事にライファーをゲットして、バスに乗り込み、大路池バス停で下車して、大路池に向かって散策しました。辺りからは降る様にイイジマムシクイの囀りが聞こえて来ますが、中々姿が見えない。やっと捉えたのが次の写真です。
コマドリのヒンカララと聞こえる囀りもあちらこちらから聞こえて来ます。更に進むとコマドリの地鳴きか警戒音らしきが聞こえて来ました。枝をこっそりと移動している小鳥が見つかりました。餌を咥えた亜種タネコマドリの♀の様です。巣があるのでしょう茂みの中に消えて行きました。
アカコッコ館も開館する時刻になったので、水場の見える観察場所で待つことにしました。しかし、コマドリ、アカコッコ 、イイジマムシクイ、カラスバトの声はするものの何も現れません。メジロが時々やってくるのみ。仕方がないので、周辺を散策することにしました。館を出ると直ぐに、目の前にアカコッコ。餌を咥えて飛んでいきましたので、近くにヒナのいる巣があるのでしょう。
すると同じところに亜種オーストンヤマガラも登場。苔のような物を咥えていましたので、こちらは巣作りでしょうか
暫く周辺を散策した後、再び館内の観察スペースに戻って待っていると亜種タネコマドリの囀りが大きく聞こえて来ました。そして目の前の木に♂が登場。本州の亜種コマドリに比べて、胸の黒い縁取りがないですね。
続いて地面に降りて、ピョンピョンと目の前を横切って奥の方に消えて行きました。
11:43発のバスの時刻が近づいて来たので、アカコッコ館を引き上げました。午前5時からの短い時間でしたが、三宅島の主役たちに無事会えて良かったです。港で食事を済ませて午後1時35分の出港には時間があるので、錆ヶ浜港を散策しましたが特に成果なく、航路上でもオオミズナギドリ、ウミネコのみで、やはりこの時期海鳥はパッとしませんでした。

次回は狭山丘陵でのサービスの良かったサンコウチョウ♂をアップしたいと思います。巣の方は残念ながら孵化直後に忽然と消えてしまい付近で目撃されたアライグアの仕業ではないかと推測されます。アライグマの脅威はこんなところにも及んできているのではないかと危惧されます。ご覧いただき有り難う御座います。




北海道紀行2021年5月 その9 苫小牧〜大洗航路 クロトウゾクカモメ シロハラトウゾクカモメ アホウドリ コアホウドリ アカエリヒレアシシギ ハシボソミズナギドリ等  

2021-07-23 | 北海道
アホウドリ亜成鳥 5月25日苫小牧〜大洗航路

5月25日早朝に起き出し、下北半島沖を進む船の右舷に陣取りました。波は穏やか風も弱く、明るくなるに連れて飛んでいる海鳥も見える様になりました。午前5時半ごろ、コアホウドリが割りと近くを横切ります。
その20分後、遠くを盗賊カモメらしきが飛んでいました。ちょっとまだ明るさは足りませんが、短い尖った中央尾羽、頬の黄色味、初列風切の白線や飛び方などから今度はクロトウゾクカモメに間違いなさそうで、嬉しいライファーでした。
その10分後、また盗賊カモメらしきが4羽で飛んでいます。飛び方や翼がスマートなので、さっきと違いシロハラトウゾクカモメでした。若いのも混じっている様です。
更にその10分後シロエリオオハムとオオハムの6羽の群れが飛んでいました。
少し明るくなった6時半ごろ、海面に少し日も当たり波紋がちょっといい感じの中コアホウドリが飛んでくれました。
バックの海面の模様が面白いので、通常は無視するウミネコを撮ってみました。
午前9時を過ぎても相変わらず海面は穏やかで、クロアシアホウドリはソアリングなしで海面を滑る様に飛んでいます。
そのせいか浮かんでいるアホウドリ類が目につき、よく見るとまだ全身が黒いアホウドリの若鳥でした。
そして午前9時半ごろ小さな鳥の一団が飛んでいました。アカエリヒレアシシギでした。
今回はアカエリヒレアシシギばかり、それにしても飛ぶ方角としては南向きなのはどうしてでしょうね。
南下するに従い段々鳥の出も悪くなってきた10時半頃には、ハシボソミズナギドリが目につく様になりました。
午後になって出現状況は更に今一つになりましたが、白いのが遠くに浮かんでいます。アホウドリ成鳥でした。クロアシアホウドリも浮かんでいます。
すると白くなり始めたアホウドリ亜成鳥が近くを飛んでくれました。
更に南下した午後1時半ごろハシボソミズナギドリの小さな群れがいました。
午後2時半ごろオオミズナギドリやウミネコしか出なくなった頃、最後を飾る様にオオトウゾクカモメが2回ほど登場、北上して行きました。
海鳥の出も今一つなので、早めに終了してゆっくりすることにしました。
以上で、今回の5月下旬の北海道遠征は終了しました。狙っていたヒレアシシギの群れと天売島での渡りの珍鳥などライファー2種でまずまずの成果だったのではないかと思います。

次回はウチヤマセンニュウ狙いで訪れた三宅島紀行をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

北海道紀行2021年5月 その8 旭川〜苫小牧 エゾフクロウ キビタキ ノビタキ センダイムシクイ等

2021-07-19 | 北海道
亜種エゾフクロウ 幼鳥 5月24日苫小牧

5月22日朱鞠内湖〜南丘森林公園:道北から南下するにあたり旭川〜苫小牧で、まだ行った事のないガイドブックにあった探鳥地を訪ねました。まずは旭川の北側にある和寒町の南丘森林公園で、人造湖の周囲を巡ります。エゾライチョウを期待しましたが、ヤマゲラ、キビタキ、アオジ、オシドリ等が姿を見せてくれただけで、特にこれといった物は出てくれませんでした。お天気も今一つでしたが、ヤマゲラが良く鳴いていました。
数の多いアオジ。

翌5月23日の早朝にも訪ねてみましたが、状況はあまり変わりなかったです。まだ灰色の羽が残っているキビタキが被写体になってくれました。
午後になってキトウシ森林公園、残雪の残る旭岳ロープウェー駅辺り、源流等を訪問しましたが、パッとしません。ロープウェーはコロナのせいか運休、おまけに雨も強くなり、早々に旭川の宿に引き上げました。
5月24日旭川〜かなやま湖〜苫小牧:今日は苫小牧まで行って、さんふらわに乗り込みますが、途中でいくつかの探鳥地に寄りました。まず空港近くの牧草地。被写体になってくれたのはノビタキ♂と‥‥
ヒバリでした。車からのせいか随分近くからでした。
南下して富良野近くの滝里湖に寄ってみましたが、特に成果なし。続いて南富良野のかなやま湖に立ち寄りました。根室本線に沿った未舗装道路が面白いとあったので、行ってみました。凸凹の道で大変でしたが、誰もいないので、鳥見には良いかなと思いましたが、大物の出現はなしでした。幸いキビタキ♂成鳥が良いアングルで撮らせてくれました。
よく鳴いていたセンダイムシクイもしっかり撮らせてくれました。
といった具合で、時間があまりかからず、早めに苫小牧に行って、フクロウの雛がどうなっているか見ることにしました。夕方近くなっていてCMさんは2人だけ、ヒナはすでに巣立ちしていましたが、まだ近くにいました。親は1羽が割と低いところに止まっていました。
一方、巣立ちしたヒナは2羽が高いところでしたが、何とか写すことが出来ました。
以上で北海道陸上の鳥見は終了しました。時期的に内陸の鳥はちょっと中途半端だったかもしれませんが、ヤマゲラがたっぷり撮れたのは嬉しい事でした。エゾライチョウ、クマゲラに会えなかったのは残念で、クマゲラは鳴き声さえ聞こえませんでした。

次回は本シリーズ最後で、苫小牧〜大洗航路での海鳥の様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

北海道野鳥紀行2021年5月 その7 サロベツ/朱鞠内湖 ツメナガセキレイ オオジシギ ノビタキ ノゴマ等

2021-07-15 | 北海道
ツメナガセキレイ 5月21日下サロベツ 

5月20日サロベツ原野:午後3時過ぎに幌延の幌延ビジターセンターに到着。コロナのためビジターセンターは閉館していましたが、園内には入れました。しかし、まだ5月のせいか鳥の声は静か、花もまだまだなく、園内には誰もいません。ツメナガセキレイは来ているのかな?と園内を歩いているとジッジッという声が聞こえてツメナガセキレが飛んで来ました。いたいた!とカメラを向けました。まだ来たばかりなのか低木の梢で辺りを見回して、時々どこかに飛んで行きます。
よしよしツメナガセキレイは来ていると安心して、サロベツ原生花園に向かいました。ところが何とサロベツ原生花園はコロナのため全面閉鎖、園内はもちろん、車さえ止めることが出来ません。そこまでしなくても良いのではないかと思いながら、どうせシマアオジはまだ来ていないだろうし花もまだだから、まあいいかと、西に車を走らせ、少し道の広くなった所に車を止めて上サロベツを眺めてみました。ツメナガセキレイ、ノビタキ等が目につきました。そしてオオジシギが上空をディスプレイフライトしていましたので、カメラを向けてみました。
雲も厚く時に雨もぱらつくので、今夜の宿の幌延に引き上げました。草原の5月はやはり早すぎる様です。

5月21日サロベツ〜朱鞠内湖:例によって日の出共に起き出し、まず幌延の下サロベツに向かいました。写真は下サロベツの長沼の日の出です。
まず迎えてくれたのはノビタキ。来たばかりなのか、あまり囀りは聞こえず、朝日を浴びて静かにたたずんでいる様でした。
そしてツメナガセキレイも昨日と同様、低木の梢で朝日を浴びて辺りを見回している様です。縄張りを主張しているのでしょうか。
足先を見ていただくと名前の由来の長い爪がよく見えます。
駐車場でノゴマの囀りが聞こえます。見ると角度によっては雪をかぶった利尻山がバックになります。
ちょうどバックになる位置を探して写しました。北海道ならではの写真だなと自己満足して、兜沼に向かいました。
途中の牧草地でノビタキ♀を発見。牧草の間のタンポポの黄色い花が綺麗でした。
兜沼では、ベニマシコ、キビタキ、オオジュリン等、沼にはカンムリカイツブリやサンカノゴイの声が響いていましたが、あまり写真にはならず昼過ぎにはサロベツを後にして、初めて訪れる朱鞠内湖に向かいました。かつてはクマゲラが繁殖してバーダーで賑わっていた様ですが、最近はパッとしない様です。午後3時過ぎには到着し、宿に荷を下ろして散策。キビタキ、ベニマシコ、ヤマゲラ、センダイムシクイ、ニュウナイスズメ等がいましたが、クマゲラの声は全く聞こえません。皆さんあまり被写体になってくれない中アカゲラ♂が巣穴らしきに止まっていました。
足元を見るとカタクリの花が咲き誇っています。
宿に戻って、湖を眺めながら静かに夕食を取りました。

5月22日朱鞠内湖:日の出と共に起き出し、キャンプ場を散策。アカハラの囀りを聞きながら歩いていると笹藪からコルリの囀りが響いてきました。残念ながら姿は見えず、写せたのはニュウナイスズメに‥‥
キビタキ、アオジぐらいでした。
静かな湖畔の森の陰から聞こえて来るのはカッコウではなく、ツツドリでした。
花はカタクリの他にエゾエンゴサクが綺麗でした。
鳥は今一つでしたが、湖畔の眺めはよく釣り客が多いですが、のんびり過ごすには良いかもしれません。

次回はさらに南下して旭川地方と苫小牧での様子をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難うございます。

北海道野鳥紀行2021年5月 その6 ノゴマ クロツグミ キマユムシクイ コムクドリ アリスイ ケイマフリ アリスイ ウトウ等

2021-07-11 | 北海道
ノゴマ♂  5月20日天売島

5月20日天売島:天売島の最終日も午前4時に起き出し、出発。当然昨日のリベンジを狙いお寺コースを中心に探索しました。しかし、マミジロキビタキもコウライウグイスも全く気配なしでした。相変わらずノゴマはあちらこちらで囀っています。電柱の上に猛禽がいると見るとノスリでした。
アリスイのけたたましい声が聞こえるので、探すと近くでノゴマも囀っていました。ノゴマはピンボケですが、アリスイとノゴマのツーショットは北海道ならではでしょうか。
不意に黒い鳥が現れて、見るとクロツグミです。
コムクドリ♂も近くにふと現れます。

ノゴマは今日は青空バックで被写体になってくれました。
ムシクイが枝の間をチョロチョロ動いていましたが、やっと枝先に出てくれてカメラに収まってくれました。2本の翼帯がきっちり見えるキマユムシクイ でした。
コムクドリ♀は何か可愛いですね。
何故か今日はクロツグミ♂が被写体になってくれます。突然、近くに現れました。
順光の朝に光を浴びてコムクドリ♂の金属光沢が何とか出てくれました。
新たにキマユムシクイが出てくれ、渡りの珍鳥もまあまあかなと満足して、朝食を取った後、午前10時半の船に乗り込み、天売島を後にしました。航路上では港近くでケイマフリが見送る様に飛んでくれました。
少し沖に出ると往路ほどではないにしても、まだアカエリヒレアシシギの群れが出てくれました。
羽幌港近くになってウトウがお見送りしてくれる様に飛んでくれました。
少し時期的には遅いものの渡りの珍鳥を何とかゲット出来ました。本当に天売島は野鳥の楽園ではないかと感じさせてくれます。何度でも訪れたい場所です。

次回は羽幌からオロロン街道を北上したサロベツでのツメナガセキレイ、オオジシギ等をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

北海道野鳥紀行2021年5月 その5 天売島 ノゴマ アリスイ ウトウ ケイマフリ エゾビタキ マミチャジナイ等

2021-07-07 | 北海道
満開の八重桜で囀るノゴマ 5月18日天売島

5月18日天売島:午前10時過ぎに天売港に到着、民宿栄丸さんに荷を下ろした後、直ちに出動。ここ天売島はウトウ、ケイマフリ、ウミガラスの島として有名ですが、陸の小鳥としては、ノゴマです。ノゴマの島じゃないかと言うぐらい、正直、そこら中にいます。宿を出ると民家の庭先で囀っているのが、早速、目に飛び込んで来ます。
残念ながらコロナのため海鳥ボートはキャンセルとなりましたが、栄丸さんの漁船クルーズは出航するとの事で、午後1時発の船に乗り込みました。同宿の方と2人だけですが出していただけありがたい事です。ただ、海鳥ボートほど近づけないので、ケイマフリ激写とはなりませんでしたが、近くにウトウが浮いていました。
ゴマフアザラシの群れがいました。寝そべってお休み中のようです。
ウミガラスは何とか一枚だけ。
ケイマフリも何とか撮らせてくれました。
下船後まだ時間があるので、島内を散策。すると宿を出てすぐの民家の庭先の八重桜からノゴマの囀りが聞こえて来ます。おおっ!と見ると花の上に出てくれました。桜とノゴマのコラボが撮れるなんて、やっぱり北海道ならではです。
夕刻、コロナのためウトウの寝ぐら入りツアーもなし。仕方ないので、宿で自転車を借りて赤岩展望台のウトウの営巣地に向かいますが、これが結構な登り坂で辛い!喘ぎ喘ぎ、自転車を押して、やっと到着。同宿の方と2人だけで待ちましたが、日の残るうちには帰還するウトウはなく、夕焼けの中ウトウの帰りを待つウミネコを収めました。
午後7時半を過ぎて、次々に戻って来ましたが、もうすっかり暗く写真には写せませんでした。懐中電灯も持参してませんでしたので、動画で帰還の様子を収めておきました。

5月19日天売島:日の出と共に起き出して、宿の窓を開けると焼尻島と朝日が綺麗でした。
鳥見に出発し、天売島フットパスのお寺コースに入り、海龍寺を過ぎて登り坂に差し掛かった頃、黄緑色のハトらしきが遠くを飛んでいました。アオバトかと思い、色がよく見えたなと飛び込んだ木を見ると何と!コウライウグイス!慌ててカメラを向けようとしましたが、撮る間も無く飛び去っていきました。残念!しばらく待って、辺りをうろついてみましたが、それっきりでした。待っていると近くに巣があると思しきコムクドリが慰めてくれました。
帰ってくる気配もないので、フットパスを進むと途切れなくノゴマが囀っています。
次いで多いのが、アオジ。これもそこら中で囀っています。
コルリコース、沢渡コースを散策して、コウライウグイスのポイントに戻りましたが、やはり気配なしで、朝食のため宿に戻りました。朝食後ポイントに戻ってみましたが、やはり気配なく、手強い相手です。待っていると電線にアリスイが止まってくれました。
猛禽が上空を飛んでいるので、写して見るとハチクマでした。
再びコルリコースを散策すると被写体になってくれたのは、アオジ♀。
ノゴマ館でお昼のお弁当をいただいて、トラフコースを歩いていると地面から飛び出して、枝に止まってくれたのは、クロツグミ♀でした。♂はあちこちで囀っているのですが、中々写させてくれません。
トラフコースを進んで愛鳥公園に行くと地面を飛び跳ねている鳥がいます。ノゴマの♀かいなと思って、カメラを向けると、マミチャジナイでした。春の渡りシーズンらしいのが出てくれました。
午後4時前になってお寺コースに戻ってくるとヒタキが樹上でフライキャッチしています。コサメビタキと少し大きいのがいます。見るとエゾビタキでした。春の渡りシーズに見た事がないので、何か嬉しかったです。
コサメビタキはあちこちで見ますが、島で繁殖しているのでしょう。
午後5時半になってそろそろ戻ろうかと海龍寺辺りに来るとノゴマが緑バックで被写体になってくれました。
ふと遠くの木立の方を見ると小鳥が枝移りしていたので、双眼鏡で見るとキビタキ♂。でも、背中の白斑が大きいな〜、ちょっと違うと思ってよく見ると眉斑が白い!マミジロキビタキだ!と思ってカメラを向けるといない!双眼鏡で探すとちょっと離れたところにいました。やっぱりマミジロキビタキに間違いないと思って再びカメラを向けましたが、またいない!しばらく探しましたが、残念ながら写真は残せずでしたが、間違いないので、ライファーとしました。心残りながらこの日は終了。翌日に期待しましょう。
次回は翌日早朝の天売島内と航路の様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。
参考までに2017年の天売島での海鳥ボートからのケイマフリやウミガラスはこちら。

北海道野鳥紀行2021年5月 その4 天売島航路 アカエリヒレアシシギ ウトウ シロエリオオハム ヤマゲラ等

2021-07-03 | 北海道
アカエリヒレアシシギの群れ 天売島航路

5月18日留萌〜天売島航路:今日は天売島に渡りますが、出航は午前8時半、4時ごろに目は覚めますので、留萌市で何処か良いところはないかと地図を見ると山の近くに神居岩総合公園というのがあり、取り敢えず行ってみることにしました。到着すると駐車場の電柱のような物にニュウナイスズメがいました。構造物の隙間で営巣しているようです。
公園内を歩いているとヤマゲラの声がします。探すと八重桜の木の根本にヤマゲラ♀がいました。
芝生で餌がとりやすいのか、地面を歩き回ります。ヤマゲラはキツツキとはいっても地面での採餌が結構多いようですね。
こんな公園でもヤマゲラがいる、やっぱり北海道だなと感心しながら公園を後にして羽幌港に向かい、車を港に置いて8時半出航のフェリー オロロン2に乗り込みました。良い天気です。右舷に陣取って雪をかぶった利尻島を見ながら海鳥は出ないかと見ているとアビ類が時々飛んでいますが、遠い。でも利尻島をバックにすると良いかなと狙っていると何とかシロエリオオハムが飛んでくれました。
焼尻島が近づいて来ると海面を小さな鳥の群れが飛んでいるのが目に飛び込んで来ました。おおっ!と思って見るとやっぱり!アカエリヒレアシシギの大群でした。今度は大洗航路と違ってアカエリヒレアシシギばかり。こちらで出てくれて嬉しい限りです。
次々に現れて帯のように長く連なって飛んでいます。
船は焼尻港に立ち寄り天売島を目指しますが、焼尻港を出ても群れは海面に次々と姿を現します。
海面を赤く埋め尽くしているようです。
ほとんどが夏羽になっていますが、中に冬羽の白い個体もいます。
遠かったり、割と近かったり、群れの大きさは数百羽ぐらいのものから数千羽以上になる事もあります。ちょっとしたスペクタクルです。中には海面に浮かんでいる群れもありました。
利尻島がバックになるように狙いました。利尻島が入るような時は遠くの群れになるので、小さくなってしまいますが、何とか群れが見えるでしょうか
本当にすごい群れです。話には聞いていましたが、アカエリヒレアシシギの大群をこの目で見られるとは嬉しい限りです。
天売島が近づいても次から次に群れが出現しました。
港に入る頃にはさすがに見えなくなりましたが、ウトウが飛んで天売島への入港を歓迎してくれているかのようでした。
あっという間の1時間半でした。天売港では今日から2泊予定の民宿栄丸さんの出迎えを受けて宿に向かいました。宿泊客は他に1人だけだそうで、明日は私だけとの事。

次回は天売島での散策結果と栄丸さんの漁船クルーズの様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。