イワヒバリ 乗鞍岳畳平大黒岳
9月12日午後2時半〜5時 大黒岳:(その1からの続き)雨は何とか止んだのでもうしばらく大黒岳で鳥見続行です。ライチョウの居たあたりから少し下った岩の上や開けた場所でカヤクグリ、イワヒバリが遊んでくれました。まずはイワヒバリ。名前の通りの岩の上。
岩の上にカヤクグリが出てきて、多いときには3羽出てくれました。
カヤクグリは警戒心が強いのですが、時にハイマツの上にひょっこり出てきます。
ライチョウはどうしたかなと少し登って、最初に会った場所に戻ると座り込んでまったりとしています。もうお休みタイムなんでしょうか(時刻はちょうど16時)。
角度を変えて、逆光気味に。
近くの開けた地面でイワヒバリがチョロチョロしています。何をしているのかいなと見ると、どうもコマクサの萎れた花弁を食している様でした。右に見えるまだピンクの花には見向きもしていませんでしたので、少し萎れたのが食べ頃なんでしょうか。
コマクサの盛りは過ぎていますが、あちらこちらに生えているので、花がピークの頃にこの場所にイワヒバリやライチョウなどが絡んでくれるといいでしょうね、きっと。
さてライチョウはと見るとやっぱりまったりしています(16時28分)。「お疲れさんでした、おやすみ」とその場を離れて宿に向かいます。
戻る途中の道路からハイマツの群落を見下ろすとひょっこりホシガラスが出てきます。まだ松の実集めに精出しているのでしょうか。
宿に戻り午後5時からの夕食で久しぶりのライチョウとの再会に乾杯したことはいうまでもありません。
9月13日畳平:宿の大部屋に1人ゆったりと眠りにつくと、夜半に雨音が聞こえます。夜が開けても結構な雨。予報では曇り時々雨だったけどな〜とぼやきつつ山の天気はどうしようもありません。朝食を取ってもやっぱり雨。さすがに外に出るのは躊躇われるほどの雨と風。部屋でのんびりすることにしました。すると午前7時50分頃の事でした「ヒデびたきさん!カモ、カモ!!」と宿の方が呼んで下さいました。すると何と宿の前の鶴形池にカモが8羽いるではありませんか。悪天候で、渡り途中に降り立ったのでしょう。宿の方によるとたまに鴨が降り立つことがあるそうです。見るとオナガガモです。こんな高い所で、カモに会えるなんてちょっといいかも、などと下界でなら一瞥で終わってしまうオナガガモに宿の方や泊まり客の方々とついつい見入ってしまいました。カモ達は午後の天気回復とともに飛んで行きました。
さて、雨は一向に止む気配がないので、宿で本など読んで過ごしていましたが、昼過ぎてやっと小降りになりました。霧の中、大黒岳まで登ってみましたが風は強くおまけに寒い。天気の悪い方がライチョウは見易いと言われていますが、やはり風が強いと出てこないんでしょうね。他の鳥たちもやっぱり今一つ。この日は、オナガガモが貴重な一枚となりました。
9月14日午前5時半〜9時畳平: 日の出前に活動開始。今日は風は強いけどいい天気で、ご来光も拝めました。
近くを散策すると、5時55分頃、ホシガラス。松の実集めに余念がありません。
6時半の朝食に戻ろうと池辺りを歩いていると上空をホシガラスが通過。
朝食後、9時5分発のバスまで、大黒岳回りをうろついて見ましたが、成果なし。ただ、槍ヶ岳をはじめとした北アルプスの山々が綺麗でした。
10時半ごろには白樺峠に到着。大雨で法面が崩れて通行止めだった様でしたが、数日前に乗鞍観光案内所側からのみ通行可能となっていました。到着後、20分の山道を喘ぎながら登って鷹見台に到着。ピーク前のせいか、鷹見の方はそれほど多くありません。あちこち空いているので、適当な場所に腰を据えて、待っていると、先ずはツミが飛んできました。何かネズミの様な獲物を掴んでいます。
さて、渡りのタカたちですが、この日はハチクマが結構飛んでくれました。が、天気が良すぎるせいか皆んな高い!😱 トリミングしてもこの程度で、お手上げでした。
唯一近くを飛んでくれたのは、逆光側に現れて、この有様でした。
サシバはほとんど見かけませんでした。この一枚のみ。
何故かクマタカが何度か出現。でも遠い!
どうにも近くを飛んでくれないので、午後3時半ごろに見切りをつけて帰宅。平日のせいか渋滞には巻き込まれず順調に帰ることができました。ちなみに記録では、サシバ51、ハチクマ91羽飛んだそうです。やはり鳥見はタイミングが大事ですね。
次回は、ライファーのアメリカウズラシギ、ヨタカやノビタキなどの近隣の秋の渡り鳥たちをアップする予定です。